みじんこくん

作詞したりします。 失敗談、勉強になったことも投稿しようと思います。

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インビジブルハート

いつもの景色に ぽっかり空いた席 いつからだろう それは 一つの小さな想い 晴れも曇りも 暖かくなった ほんの一時 過ぎた日々を 愛しく思った 不器用な態度も 冷たい視線も 私は受け止める まるで そう 一方的な優しさのような 知らぬまま消えた 影は今日も 錘を私に残して 戻ってこない 誰かの言った 忠告のようなものも 信じようともしないで 返った〝攻撃〟に 崩れそうだよ 過ぎる日々を理不尽に思った 痛みは想像以上 だけどなにか 寂しさを感じて まるで そう

    • バケガクアプローチ

      刹那 彼は気がついた ヒトの研究 満たされない記憶に 終止符を 人一人、言った。 「お願い戻って来て。」 止まらない 知への欲望 急激に上昇して ひとつ奪い去った 十数年の濃霧 今はどうなっただろう? そろそろ ボクも始めよう 終わり への 始まり に 彼は笑った 集めたのは 異形の真実 不穏の研究 捜しだしたのは 混合色 失ったのは たくさんの〝時間〟 まあ 不必要だ 彼は笑う 最先端からの景色 お前には何が見える? 目を潰したのは …ほかでもない。 終わりか

      • 虹色スコール

        青空の下 少し暑い 午前八時 いつものように 遅刻して 息切らして 坂を駆け登って 登校 飛び込む教室 冷ややかな目線 イライラって 脱け出して サボる毎日 朝の屋上 広い海 ギンギンの太陽 先に場所とって イヤホンつけて 眠る奴 あーツイてない! 普通=幸せ って方程式 誰が作ったんだろう 面倒なアタシを「幸せそうだ」とか 上目遣いで なに言ってんだよ! あーそうですかって 不機嫌に言い放つ つまんない毎日「楽しそうだね」 とか ふざけてるでしょ! 珍しく

        • アフター.ザ.レイン

          いつも気にしてしまう 〝周り〟と解け合えない 私は今日も 視線を外していた 窓から見える 雲はどこか寂しげで 言葉を頼りに 顔を思い浮かべる 毎日は不安だらけ 見れない表情に 戸惑って 怒られて 困らせて 動かない真実(わたし)は もう嫌だよ 近付かないで 私の目を見たら どんな暖かい 心 でも たちまちのうち 固まって 動かなくなってしまうの 上手く笑えもしない そんな私は 遠ざけられて あたりまえだよね あの日優しい顔で 「大丈夫」って言った 温もりも鼓動

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        • re:cord
          4本

        記事

          上を向いて

          帰路につくのは人間か、はたまた黒の大群か。 目の前、交差点の電線はなにか黒いものに覆われていた。 そう。カラスである。 山の方角を見つめ、肩を合わせて電線に止まっているその光景に、異様な感覚を覚える。 だって怖いんだもの! いつの日か、椋鳥の糞が頭に直撃した時の場景がよみがえる。 (あの日、何事もないような顔をしてロー●ンのトイレに籠って四苦八苦したのは、笑い話にしている。) 鳥は大好きだが、(ネギマに加工しなくてもよい。) やはり群れでかかられればひとたまりもない。

          ミンミンゼミ

          まだ暑いです。朝晩の冷え込みはもとより日の入りも早くなってきましたが、虫たちは元気ですね。 こおろぎ、マツムシ、ツユムシ(?)など、近くの田畑からは大合唱が聞こえてきます。とんぼは山を降りてきて、秋の夕日色に染まってきました。 いや、日中になると蝉たちが「まだまだいける!」とばかりに鳴き続けていますが、とくにミンミンゼミの声が印象に残ります。 よーく聴いてみると、本当に「ミーンミンミン」と人間のような声で鳴いているのです。これには、久しぶりに足を止めて聴いたかいがあった

          ミンミンゼミ

          Lucky way home

          ゆらりゆら 揺れる帰りの電車 「今日も疲れたな 」 そんないつもの ため息を漏らす 夕日が 顔を全部隠して 黄昏の余韻に 浸る街 灯(あか)りがともる家々 隣の人も 前の人も まるで 世界が終わっちゃう、みたいな顔で 携帯を片手でいじってる 僕は その一つ向こうの 車窓の先で十分なのにね おつかれさま 今日も 頑張ったね なんて 誰でもいいから言い合えればさ 少しは楽になるのかな 仕事 仕事のこんな日々でも つり革の 規則正しい うたた寝を 今日も ぼんやり眺めて

          空の羽

          青い水面(みなも)に 別れを告げて 一瞬の空に舞う 夕暮れの残光 背にして 薄い 羽を振るわせている いつの日か 水面(すいめん)を見上げて思った どんなに空は広いんだろ 飛べるかな まだ 飛べないや 思いを振り切って 泳いだ 銀翊(ぎんよく)の蜻蛉(かげろう) まぼろしの風 まぼろしの雲 これが ボクの 望んだ“空”だったんだね めぐる刻に 追いかけられながら さいごを ココロ で 噛みしめ 飛ぶよ 少しずつ 上がる体温 まだ 明るめの 地平を 見下ろして 翔