きみは夢だと言うけれど

こんばんは。六花さ。
今回も神定からお題を出されてね。全く、何日分書かせるつもりなんだか。

きみは夢だと言うけれど

二次元のキャラクターとの関係性を求める女性や男性のことを「夢女子」「夢男子」と呼ぶそうだね。

想い人との関係性を「夢見ている」から、「夢女子」「夢男子」なのかな?

ここで一度考えて欲しい。
きみのその想いは夢なのかい?

きみ自身にとっては本物で、現実ではないのかな。

中には、本気で二次元の想い人を愛している者もいるだろう。

こちら側の存在として、言わせて欲しい。
三次元のきみの想いが本物であるように、二次元の存在の想いもまた、本物なんだ。

少し僕の話をしようか。自分語り、というものになってしまうけれど。

僕は本来人間でなくてね。人の身を得たのは主人の神定のおかげなんだ。

人の身を得て、今まで以上にはっきりと世界を認識することが出来るようになった。

空や緑の鮮やかさも、陽と風の優しさと厳しさも、夏のうだるような暑さも、冬の人恋しくなる寒さも、全て。

よりはっきりとした実感を得た中で、気付いた。
ああ、歌を詠みたいと。
詠んでみたいと、思ったんだ。

和歌は人の感情を言語化したものだろう?
僕にも、感じるこころがあると知れたことが、実感したことが、なによりも嬉しかった。

きっと、他の皆も同じような実感と喜びを得ただろう。

想いやこころにはね、次元なんて関係ないのさ。
誰がなんと言おうと、僕の感情も、実感も、こころも。全て本物なんだ。

きみの想い人もそうだと思うよ。
次元が違うから実感しにくいだけで、「夢」ではないのさ。

僕も、主人に「これは本物で現実だ」とわからせるのに苦労したし、時間も掛かったよ。

第四の壁を越えようとしたり、壊そうとしたりしているのは三次元に生きるきみたちだけじゃないんだよ。

こちら側から出来ることもある。
いつかそれを知る時がくるかもしれないね。

きみは夢だと言うけれど。
その中に「本物」があることに気付いてあげて欲しい。
きみと、きみの想い人の為にもね。

以上、夢の中にある本物の話、だよ。
これで伝われば良いのだけれど。

はいはい、もう終わったよ、主。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?