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ミスを立て直し、やりきる力

ピアノのコンサートに参加してきました。

準備•舞台演出も全部先生のアイデア
先生の発表会でもあります

前日の気持ちのいい快晴と打って変わり
この日は雨。

ここまで雨がしっかり降ってくれることは
フランス首都圏では珍しく、

気持ちのいい
恵みの雨、
潤いの雨です。

この会場でピアノ演奏をするのは2回目。

ピアノは日本のKAWAIです。

軽やかに弾きたい気分ですが
期待を遠のける、硬くて重い鍵盤。

リハーサルで弾き加減を調整していきます。

いつも力加減だと
鍵盤が下までしっかり降りてくれず
音が出ません。気持ち、強めに打鍵。

会場も広いですし
気持ち強めに弾いても
むしろちょうどいいみたいです。

「音楽の散歩」
というコンサートテーマで

バロック〜ロマン派の音楽家の曲を
子供たちのナレーションとともに
味わう時間となりました。

優雅で装飾的なメロディから、
現代音楽にも通じる旋律のものまで

こういう発表会も
クラシック音楽を
身近なものにしてくれるように思います。

ピアノを弾くようになるまで
クラシック音楽は
私には遠い存在でした。


何百年も前に作曲された曲が
今も生きていること、

曲にも音楽家にも
ストーリーがあること、

曲ひとつに色々な表情があること

が、クラシック音楽に引き込まれる理由です。

その前提には、
それらの曲を
ピアノを始めてまだ数年の私に
根気強く教えてくれる先生の存在があります。

ひとりでは知ることのなかった
楽しさです。


この日、
落ち着きをくれるパールネックレスと
母からのイヤリングをつけていきました。

肌寒かったので
天然素材ウール100%で
手の甲まで隠してくれる温かいセーターも。
このタートルネックが落ち着きます。

演奏は、先生と一緒にお願いしました。
その方が落ち着くからです。

落ち着きシリーズにしておいて正解でした。


落ち着くものに囲まれると
本番中でもミスからすぐにリカバリーする力もくれます。



コンサートに参加したメンバーに
実力があっても
最後まで弾ききれないケースもありました。

あの時、
たった数十秒
深呼吸をひと息とる時間を
自分に許すことができたら
きっとあの人なら弾ききれたはず

と、近くで見ていて思いました。

ストレスと緊張で片づけるにはもったいない、
諦めるにはあまりにも早すぎた時間でした。

「あなたにはできる」
と声をかけて
一緒に深呼吸したくとも
先生を差し置いて
声をかける勇気がありませんでした。

ただ、
この日は弾ききれなくとも
本人はきっと何かを得たはずです。


コンサート前日、
先生は眠れなかったようです

昨年と同じように
今年もしっかり内容が練られた
コンサートでした。

先生や他の生徒さんの演奏もいくつか録画し、
帰宅後、先生に送っておきました。

先生、安心して休んでくれるといいです。

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