mariamisa

感性と感覚を大切にしながら、コラムやエッセイ、音声や詩などで表現しています。自然と踊る…

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感性と感覚を大切にしながら、コラムやエッセイ、音声や詩などで表現しています。自然と踊ることをこよなく愛しています。街中のちいさな森に住んでいます。   https://www.misakano.com

最近の記事

語学は目に見えないけれど、確かな生命がある フランス滞在vol.1

パンデミックの世界的混乱の最中、私は薄暗いシャルル・ド・ゴール空港に降り立ちました。当時、私のフランス語のレベルは、「Sortie(出口)」さえ知らないほど無知な状態でした。Bonjour(こんにちは)くらいしかほぼ知らなく、スマートフォンの翻訳と英語でなんとかなるという、軽い気持ちで空港に降り立った瞬間、右も左も解らない状況だったのです。それはパリから離れれば離れるほど、フランス語の必要性を痛感する暮らしとなりました。 観光客がほぼいないパリの街並み。衛生パスという、ワク

    • そこには繊細な美しさが残されました。

      たくさん、たさくん書いて、綴って、撮って、載せて、、そして終了したものたち。終わらせていく物や状況があったとき、そこに残っているものは、慈しみのある大切な証だった。 それは自分がもっとも愛し、大切にした時。 それが最後にのこった。 それはとても繊細で、 壊れそうなほどやさしく、美しく。 だけどそれは、確かな証として、 ひるむことなく、のこる。 繊細って弱くない。 敏感ってか細くない。 静かにたたずむ、小さな草花のように、 風に吹かれながらも、咲きほこる。 その立ち

      • 春のおとずれ

        自宅の庭に、小さな草花たちが咲き始めました。とても小さな野花や虫たちがすこしずつ、色と音、動きを奏でてくれます。陽ざしがあたたかいと、こんなにも自然は素直に反応するんだなぁと、感心です。 昨年末に、庭の枯れツタを使って創ったリースに、春のおとずれを添えました。自生している小さな白い花と、咲き始めたローズマリーの花を添えて。春のリースが完成しました。ちいさなしあわせ。 ここ数日のあたたかさで、街中の里山にもウグイスが小さく鳴き始めています。鳴き始めは、ウグイスかな??という

        • やさしい気持ち

          ひとりの時間を大切にしていると、 聖なる声は静寂の中から、聴こえてきます。 耳を澄まし、秋の音と香りを味わい、 心の声に耳を傾け 静かな時間を味わうひとときは、 やさしい気持ちへと導いてくれます。

        語学は目に見えないけれど、確かな生命がある フランス滞在vol.1

          数学の美しさ、情緒を感じて

          数学科出身というと、計算が出来て問題も解けて、、と思われがちですが、どれも私には当てはまりません。むしろ私は計算は出来ず、算数も数学も点数は低かったほうでした。けれど、私が大学で数学を選んだ大きな理由は、ある出来事がきっかけでした。 当時塾に行っていなかった私は、書店で数学の問題集を探していました。その1冊に、幾何学の問題が載っていたのですが、その解き方が、大学で習う解き方が書いてありました。その解答はとてもシンプルで、美しい、、と、私は思いました。なんて美しい解き方なんだ

          数学の美しさ、情緒を感じて

          つなぐ、生命のかたち

          母から受け継いだ、いちごの苗。 毎年のように、電話口で 「今年も苺がなったから、早く取りにおいで」と。 実家を整理していると、 庭に苺の苗を見つけました。 母が遺してくれた、いちごの苗。 今年からは、私が育てよう。 自宅に持って帰ったいちごは、 葉を大きくし、花を咲かせ、実をつけました。 いちご、おいしいね。 ありがとう。

          つなぐ、生命のかたち

          母が遺してくれた物

          母が遺してくれた物

          匂い立つ

          匂い立つ

          ひと息

          ひと息

          光、あふれる

          光、あふれる

          大切なもの

          大切なもの

          le rouge et le blanc

          le rouge et le blanc

          紫陽花

          白い紫陽花が咲きました🌿 シンプルで美しい。

          白い霧のなか

          モヤモヤした思い、これってなんだろう。 いつもは この感覚になると ここから 急いで出なければと 自分を 急かしていた。 でも今日は イヤな感じがしない。 不思議だ。 それは、まるで白い霧の中に 自分が迷いこんでいる感じ。 自らがその中にいたいと、決めている。 だからもう少し、 このまま この中にいたい。 何も見えなくてもいい。 感じようとしなくてもいい。 急いで答えを 探さなくていい。 それに意味づけなど しなくてもいい。 すると不思議と 涙が出てくる。 深

          白い霧のなか