情報リテラシー論第13回

情報リテラシー論第13回
今回のテーマは画像認識の技術と流出問題です。

今回の脳内楽曲は
サカナクションの『新宝島』

実写映画、バクマンの主題歌で
絵を描くときに聞くと個人的にテンションが上がります。


今回の講義で一番気になったのは
お絵かきをGoogleの人工知能(AI)が補正するAutoDrawです。


近年、背景美術の人件費や手間を削減するため、blenderなど3DCGでモデリングしてから使用する方法が導入されつつある漫画業界ですが、
今後、補正AIなどによって、一部を描くだけで周りを拡張して作画する技術が発展すれば革命が起こると思います。モデリングすら作る必要が無くなれば、週刊連載の作家でも余裕を持って創作活動ができるのではないでしょうか。

3DCGを使用している作家さんでいうと、浅野いにお先生が有名で、彼は自身の世界観を守るためにできるだけアシスタントスタッフを使わないようです。

YouTube配信などの様子を見ていると、スタッフが家にこないおかげで、本人の望んだスタイルで生活できているようで、令和の作家としての新しい生き方が素敵でした。

https://blog.adobe.com/jp/publish/2023/06/27/cc-design-customer-stories-13-inio-asano


藤子不二雄A先生、F先生のお二人の活動はある意味、あの時代だからこそできたスタイルだったのですね!

アシスタントの仕事が必要なくなれば文字通り人の数だけ作品ができます。
現在、漫画などのサブカルチャーが世界から注目されていますが、日本では、作画スタッフやアニメーターの賃金が低く、海外に流出してしまっているのが現実です。

ガンダムを描いてもクレヨンしんちゃんを描いても原画一枚の料金は同じらしく、なんだかなぁという気持ちになります。




AIによる作画技術が向上すれば作品が生まれるスピードはもっと上がりますが、作品の温かみなどが失われてしまう可能性についても、もう少し考えてみたいですね。


例えば『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
40年もの間、休載もなく毎週連載されていたので、どの世代にも読んだことがある方が多い漫画だと思います。

皆さんは、連載途中で両さんの制服の色味が少しずつ変わっていたことを知っていますか?


こち亀の両さんは警察官なので、ほぼ毎週毎話、制服を着て登場します。
長きにわたる連載期間にデジタルの技術が発展し、アナログで作業する作家が減った結果、スクリーントーンが廃盤になってしまうことが数回あったそうです。


効率を重視した結果、日本の漫画を支え続けてくれたスクリーントーンが追い込まれてしまうのはファンとして寂しい現実ですね。
今後は画材業界と作画のデジタル化に注目して生活していきたいです。

今回も宣伝、スマホで絵を描くのが上手い(?)横田教授のHPです
https://yokotashurin.com/


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