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わかれみち

時には花びらが宙に舞うように
時にはぬかるみの中を
重たい足を引きずって
一歩ずつやっとの事で踏み出すように
時には、何かをこぶしで振り払うように

お別れを言うのも湿っぽい
それなら無言で風のように去ろう
ルールは「跡を濁さない」ことだけ
ありがとうと一言だけの置き土産
振り切るのはあなたでも過去でもない
わたし自身の怠慢と停滞だけ

悲劇のヒロインなんて程遠い
いつまで経ってもゴールが見えない
ただ節目節目に現れる
何かに呼ばれたような気がする岐路を
見極め嗅ぎ分け進んでゆくの

左様なら、さようなら

息を止めて、もっと遠くへ
もっと深くへ潜ってゆくよ

わたしを呼ぶ声はわたしにしか聞こえない
あなたも連れていけたらいいけれど
あなたを呼ぶ声もあなたにしか聞こえない

いつか
わたしがあなたを呼ぶ声が
あなたの耳に届きますように
あなたがわたしを呼んだ時
どんなに遠くに深くにいても
ちゃんと気づけますように


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