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奇跡に設計図はあるのか

奇跡であることの唯一を体現しているのは、地球生命のすべてが完全なシステムで繋がり合い、調和している事実でしょう。

あまりにも当たり前すぎて、わたしたちはそのことに意識を向けることはなく生きています。呼吸と同じように。

MADOKAが新時代への向き合い方として、風の時代の生き方として<原点回帰>を自分自身やヒトに求める理由は、単に自然に還ろうという漠然としたナチュラリズムの発想ではありません。

地球が生まれて現在に至る生命システムは、変わることなく何億年前から神(創造主)によってもたらされた神秘に満ちた謎。

この惑星に降り立った存在が、何十万年の間入れ替わり、その支配者の変遷の中にあっても、沈黙の生態系を根本から変えることは、誰にもできなかった。変える必要もなかったからです。

美しさと調和に満ちた<地球>という惑星の稀有なる存在は、そこに住まう生命体にとって、楽園以外の何物でもありませんでした。
その地球を守り続けてきたのは、原初の生命体である<植物>でした。

地表に生きる<植物>の根は、無数の微生物や胞子と共に連絡を取り合い、地下世界にネットワークを張り巡らせています。それは、惑星地球の血管であり細胞であり、植物たちすべてのいのちを育む母なる胎盤です。

地球が<ガイア>と呼ばれるのは、この惑星が、物理的な無機質なものではなく、大いなる意識の集合体である調和した<生命体>であり、その母なる大本の意識が息づいているからという解釈からです。

私たちのカラダの内部は、全くこれと同じ構造で設計されています。

自分が<ヒト>というこのカラダを生きて居るのに、自分のカラダのことをどれだけ理解しているでしょうか。カラダの表面を城塞として堅固に守り、内部にある臓器、神経、細胞、その司令塔、ネットワーク、ミクロの何兆個という組成体系が、何を行っているのか、秒単位で、一呼吸の間になにを創造しているのか。

ヒトは独立した生き物ではなく、地球に生きる全生命体の一部です。

医学を学ぶ人だけが、また、興味をもって自ら学ぶ人だけが、これらの知識を知っていることは、本来ありえないことですが、私たちは成長の過程でそういった教育を等しく受けて居ません。ただ、完全に機能していることが大前提で当たり前で、どこかが具合が悪く成れば医者に聴く。という人生をやっているのです。

知らないから、自分のカラダを管理できない。カラダに声を訊くこともしない。この完全無欠ないのちの循環を信頼することもできない。

残念すぎます。

植物意識があるとすれば、彼らは<調和>というプログラム以外のものに一切の集合意識の乱れを起こさず、森羅万象がこれに従い、ヒトだけが持つ<エゴ>に、傷つけられた歴史があるだけです。

変化し続ける<不変>を生きる自然



沖縄 ガンガラーの谷のガジュマル

先日3月8日~10日、初めて沖縄本島に上陸しました。沖縄といえば、<海>ですが、今回は、琉球王国ゆかりの地、今帰仁城跡(なきじんじょうあと)や旧石器時代の「港川人」が居住していたとされ、世界最古と言われる2万3千年前の貝殻の釣り針や約7千年前の爪型文土片が発掘された「洞窟」ガンガラーの谷、東洋一の鍾乳洞「玉泉洞」など、地上と地下世界の遺構を見て回りました。

「ガンガラーの谷」は、数十万年前まで鍾乳洞だった空間が崩落して<森>になった場所。太古の植物がそのまま生きて居ました。ガジュマルの木は枝を横に伸ばし、そこから垂直に降りた根が土に到達すると、そこに新たな根をはり、新しい幹を育て、写真のように何本もの幹がひとつの樹となって成長していくとガイドさんに説明を受けました。

根が上から下に伸びる樹木! 

初めて目撃した巨大なガジュマルとその周辺の、巨大な岩と生い茂る亜熱帯の植物たちの間を歩きながら、個人的に数年前に訪れたハワイ島の原生林を思い出しました。

タイムスリップした異次元の世界。そこに残された洞窟の遺構は、まったくヒトの手が入らず、当時のままであるといいます。洞窟の中で、2万年前のヒトの気配まで感じられる空間でした。

時間という概念は、宇宙にはないそうです。
私たちの生きる日常は、それぞれの<生活>というルーティンの中で、時間の経過を人生と重ね合わせて、変化のない平穏な日々を願い、それを平和と呼んでいますが、変化のないものは何一つ存在しません。

悠久の時を、いのちの新陳代謝と共に今現在も私たちの目の前に示してくれる植物たちの生命の奇跡は、それ自体が完全なる<神の設計図>であることを証明してくれています。

私たちのカラダも同じ。誕生と死があることを、いのちの奇跡を理解することで受け止め、大いなるいのちの循環の中に、輝く価値があるからこそ、世界は常に美しく、潔く、高貴であることを知るべきだと思います。

変化し続ける不変。

それは、完全無欠の調和なくして成り立たない地球の奇跡。そして、恒常性とは、一見変化なく同じ状態を守っているようですが、一刻、一秒たりとも止まってはいない。誕生、成長、進化、成熟、衰退、死。そのすべてが、生命という<創造>の営みであり、いのちを受けたものの恩恵なのです。

奇跡は忘れたころにやってくる。

結果だけに意識を向けるのではなく、利益だけに思考を巡らせるのではなく、<原点回帰>は、地球(ガイア>の愛のもと、完璧な調和を何よりも重んじた自然の高貴な集合意識に、私たちヒトも連なって、傷ついたこの惑星に光を取り戻す使命を負っていることを、思い出したい。

植物たちは、生と死という日常をリレーしながら、最高に輝く姿を常に私たちに見せてくれているのです。私たちは死ぬことを恐れ、無知のままカラダを痛め続けることよりも、知らなければならないことが、この先もたくさんあるのです。

それが、新地球をいきるための大切な覚悟であると同時に、眠っていた奇跡の発現をもって、生まれ変わると信じます。









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