見出し画像

大丈夫?は大丈夫じゃない

珍しくゆるゆると朝ドラを見ている。
(途中参入、一時離脱してまた戻った)
今日の「舞いあがれ!」は色々考えてしまった。


就職が延期になったことを彼氏に電話で伝えた舞ちゃん、彼氏から「大丈夫?」と聞かれて「うん」と答える。
視聴者は知ってる。
全然大丈夫じゃない。
でも彼氏はそれに気づかない。


大丈夫じゃなさそうな相手に「大丈夫?」と声を掛けるのは、相手のつらさを背負わないための防御ワードだと思う。
気づいてるけど、それに対して何もできない自分を守る言葉。
そして「大丈夫?」と訊かれたら、「大丈夫」としか答えられない。
つまりこの問は質問者がラクになる問であり、つらい当事者は気持ちが言えずにますますつらくなる。

「大丈夫?」は反射的に私も使ってしまう言葉だけど、直さなければいけないなと思う。
この言葉が自らの口から出る時、大抵相手は大丈夫じゃない。
しかもそれに対して私が出来ることは聞くことしかないのだけど、その無力感を持ちつつ共に居ることを伝えなければいけない場面なのだと思う。

人の役に立てないという痛みはジワジワと自己有用感を下げるけど、そもそも人は根本的には誰かの役になんか立てない。
(等価交換できる役割は「根本的に役に立つ」とはレイヤーが違うと思う)
そういう覚悟が持てるかどうかで、人との関係性は変わるような気がするのだ。

豊かな人生のために、ファッションのスパイスを。 学びやコーチングで自分の深掘りを。 私の視点が、誰かのヒントになりますように。