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ゴミが大量に出る単発のオフラインイベントはもうやめよう?

先日、ニューヨークで開催された国連気候行動サミット

小泉進次郎さんの「セクシー」発言や、グレタさんの力強いメッセージ、それに対して行動の遅い企業や政府...と数々のメディアが取り上げていたので、これまで「気にはなっていたけれど、特にアクションを起こしていなかった」というみなさんも重い腰をあげるきっかけになったのではないでしょうか。

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気候変動に関しては、日常生活の中で一人ひとりができることももちろんありますが、複数名が集まる場やコミュニティ、組織の既存のルーティーンを変えていかなければ大きな変化には繋がりにくい。

(どんなに自分ができる範囲で環境に配慮しても、お店や行った先、所属している組織や友達に流されてしまったりするよね...)


そこで!

最近私が企画に携わるイベントでできるだけ推奨している
「ゴミがあまり出ないイベント」「環境に配慮したイベントづくり」
を特に、イベントオーガナイザーや組織のリーダーのみなさんには、トライしてもらえたらと思い、まとめてみました!

もちろんこの選択肢はあくまでone of themだし、完璧な選択肢などないし、さらには全てをperfectにできなくとも、できる限り試して見たり、少しでも地球と私たちの未来のためにアクションを取ってもらえたら嬉しいです。


イベント1回やるだけで大量のゴミがでている

みなさんが参加したイベント、こんなことありませんでしたか?
・1人1本もらえるペットボトルのお茶
・大量にプリントアウトされた資料、パンフレット
・ケータリングはいつも残ってしまう
・使い終わった名札のわからない行先
・おかわりのための2つ目の紙コップやプラスチックコップ

毎回思うけど、

どうにかなんないの!

という、目に見えるもやもや。

そんなときはいくつかこんなことをやってみてはいかがでしょうか!



01.イベント備品で出来ること

● 参加者のコミュニケーションを加速する名札を工夫する
中身を変えたらいいだけの名札ケースを使い回すのは結構みなさんやっていますよね!でも... イベントごとに名刺サイズやハガキサイズなど、毎回サイズ違いを注文したりしていませんか?

● 不必要なプリントアウトをやめる
もう紙もらったところで読まないことも多いので、データでください!!

● 印刷が必要なら紙やインクや印刷方法を工夫してみては
こちら以前書いたnoteにまとめております!ぜひご覧ください。


● ワークショップって本当に紙が必要?
いつもテーマごとに紙を使ったり、大量の模造紙をつかったり。もちろん必要な時はいいけれど、それってホワイトボードや、Google スプレッドシートじゃだめですか?

ちなみに、Patagonia の「ローカル選挙カフェ」では、ワークショップで話し合った内容はダンボールに記入して全体にシェアをしていました!


● スタッフTシャツ、毎回作ってない?
イベントごとにTシャツ作っている団体も多いはず。普段使いしにくいデザインだとその日しか着れないよね... 
毎回作るのではなく、色で縛ったり、デニム生地のものを着てきてね!とスタッフをドレスコードで統一するだけでもいいんじゃない?

また、もし作る必要があるなら、オーガニックコットン100%のシャツにしてみてはいかがでしょう!すごく着心地もいいしおすすめ!



02.会場装飾で出来ること

● パネルはハレパネではなくダンボールパネルに
ポリスチレンなどの素材でできたパネルをイベントで見ることも多いはず。集合写真の時に使ったり、会場案内や入り口で目立たせるために使ったりすることもありますよね。

例えば、ダンボールパネルに切り替えるのはどうでしょう!こんなかんじで、特に見た目に影響はあまりでないし、軽くて安いのでおすすめ。

印刷はこちらを使いました!

● 看板などよりも映像投影
看板にするより、壁に映像投影の方が直前まで修正できるし、むしろ目立つのでは?そのぶん電気は使ってしまうのですが... 持ち運ぶ必要がなく、もし1度しか使わないものならこっちのほうがいいのかも?

● 装飾のお花はドライフラワーにして再利用
もしお花や食品を装飾する必要のあるイベントの場合は、そのあとどう活用するかを事前に決めておくことはもちろん、ドライフラワーにしてみたり、さらに花束にしてプレゼントしよう!

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03.ケータリングで出来ること

● ベジタリアン・ランチと、健康に配慮したスナックに
● 個別包装ではなく必要な分だけ取る方式
● 「ちょっと多めに頼む」をやめる

● 飲み物はペットボトルではなく紙パック、もしくは自前をポットから
ティーパックからつくるお茶やフルーツウォーター、コーヒーをポットから提供したほうがゴミも少ないし安価で美味しいのでおすすめ!

それでもオフィシャルなイベントや、蓋のついていないコップでの飲み物提供禁止だったり、ドリンクを注ぐ時間があまりとれないイベントでは、参加者一人一人に紙パックでの提供はどうでしょう!

最近日本でも展開されているJUSTWATERは紙パックでの水の提供ができます。デザインもかわいいからいいよね!


04.参加者にお願いすること

もちろん企画運営者だけが頑張っても、参加者の協力なしには実現できないことも。そこで、参加者の皆さんに実施していただけるよう提案して見てもいいことをいくつかご紹介します!

イベントページや、事前のリマインドメールなどにいれてみてください!

● マイボトル・マイカップの持参
ペットボトル入りの水や飲み物など、1度しか使わないプラやゴミはなしでいきましょう!何度も注ぎ足せるマイボトルやカップ、タンブラーの持参を推奨しましょう。

もし普段からマイボトルを持ち歩くのに慣れたら自由に水がもらえるスポットはこのアプリが教えてくれるのでぜひ使ってみて!


● 意識した分別
実は蓋がプラスチックで箱やカップは紙でできているものなど、それぞれ素材が違うものが一緒になっているものを分別が面倒でそのまま捨てちゃう人ってすごく多いです。ぜひ、「そもそもそれってごみ?まだ使えるんじゃない?」という問いをたてたあと、丁寧に分別したくなるよう促しましょう。

コンポスト:食べ残し・液体・生分解性の食器類
リサイクル:プラスチック・缶・ビン
紙: 段ボール・チラシ・メモ用紙
ゴミ:プラスチックの食器類・ストロー・ラップ・発泡スチロール・ティッシュペーパー

※こちらthe Climate Reality Leadership Corps trainingの案内メールをベースに編集しました

● 来場方法を丁寧に選ぶ
徒歩や自転車を基本として、公共交通機関のどれを使う?そして車や飛行機は本当に使わないと来れないかな?と一度「どう来場するか」もかんがえてもらうきっかけにしてみてもいいかもしれません。


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イベントって本当に、人がこれだけ集まるとこんなにもゴミでるの?と思うこと多くないですか。

しかも、実は環境についてのイベントや、NGOのイベントとかでも同じくらいゴミが出ているのには驚くし、ましてや自治体や企業のイベントなんてゴミの山...

ちょっと工夫するだけで、安価で済んだり、環境に配慮できるならいっしょにやってみようー!



そんな工夫したイベントや、企画をし始めたのは、社会課題に特化したPR会社である弊社 morning after cutting my hairにたくさんの企画をする機会をくださるパートナーのみなさんのおかげ!


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