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わたし以外の誰が読んでも面白くない話。中華エンタメ01-沼落ちの始まり

2021年自分史上最大の中華ブームがやってきた。

ことの発端はアニメ「魔道祖師」のアマプラ配信開始。

すごく話題の人気アニメと小耳には挟んでいたし、中国のアニメってどんなんだろうという興味から見始めたのがお正月気分も抜け切らない1月。

びっくりした。

本当にびっくりした。

作画が美しい。光、炎、風、水が実写映像のよう。美しすぎる。こんなアニメ見たことがない。絵画鑑賞をしているように飽きないというか、ずっと見ていたい。そんなわけで何度もリピートしているうちに物語の方も理解が進むと今度はストーリーのおもしろさに気がつく。

アニメ魔道祖師の公式ハッシュタグは「#魔道祖師しんどい」。ハッピーエンドだけど、途中が辛くすぎて、先が知りたくなる。魔道祖師は小説が完結しているけど当時(2021年2月)日本語版はまだ発売されておらず、最後まで話が見られるのは魔道祖師のドラマ版「陳情令」のみ。

ファンタジーの実写って大概期待はずれに終わるでしょ。「陳情令」のPVを見ると、宙を飛んでたり、琴で相手を撃退したりしてるのでちょっと心配だったんだけど、とりあえず見ることにしましたよ。続き知りたいもん。

え?全50話(中国ドラマは大概長い)?長いなー。

2週間で見た人がいる?すごい。ムリだわ。まぁボチボチ見ようか…。

……10日で見終わった。

まじでなんなのこれ。

美術、人、音楽、何もかもが美しい。

美しさもさることながらストーリーがめちゃめちゃおもしろい。アニメとは違うのに、だ。

魔道祖師の恐ろしいところは、原作小説「魔道祖師」を元に、アニメ、実写ドラマ(陳情令)、ラジオドラマ、漫画(赤笛雲琴記)、ミニアニメ(魔道祖師Q)とメディアミックスで展開しているところだ。

基本設定は変わらないのだけど、それぞれがみんな少しずつ違う。さらに各作品全部素晴らしいクオリティなのだ。各メディアを対比をしながら考察するおもしろさも加わって、無限ループに堕ちる。大概堕ちる。この一年でたくさんの人が堕ちていった。

こうして始まった中華沼。段々魔道祖師以外の中華エンタメのおもしろさにも気がついてしまい、そこからの展開は1回じゃ語り尽くせないので、次回以降に続く。

*2021年の記録を紹介

2021年見た!☆アニメ編

魔道祖師」第1・2期・3期
すべてはここから始まった。やばい。映像なんでこんなにきれいなの。中国アニメどうなってるの。(*3期は日本未公開)

天官賜福」第1期
魔道祖師と同じ墨香銅臭氏の作品。ミリしらで見始めてミリしらで終わった。今は原作読んでるからね。2期に期待。

「穿书自救指南」第1期
日本未公開。こちらも墨香銅臭作品「人渣反派自救系統」のアニメ。コメディ味がたっぷりで楽しい。墨香銅臭氏天才確定。2022年第2期がやっと公開になるみたいなので楽しみ。

*穿书自救指南第1期の見方「youtube external community cc」というサイトにアクセス。You Tubeのリンクを貼る。

ちなみに1話はこれ。

「斗罗大陆」
中国の大人気アニメ。現在も進行中。日本未公開。You Tubeで中国版が見られる。少年が仲間と成長していくやつ。現在80話くらいまで見てるけど永遠に追いつく気がしない。

2021年見た!中華ドラマ編

「陳情令」
2021年私を中華沼に落としたのはこれだ。脚本・美術・音楽・俳優どれもが素晴らしい。戦闘シーンや特撮のアレなところを差し引いてもお釣りが来る顔面偏差値の高さ。永遠に見ていられる。

「山河令」
魔翻訳(Google等の翻訳機能を使用すること)で見たので詳細分からないにも関わらずこれすごい!と思わせる引きの強さ。その後WOWOWで日本語字幕で見返して大満足。ストーリーは分かりやすいのでその分主役ふたりのラブロマンスをじっくり堪能できるのもよし。温客行のキャラがすごく好き。

蒼穹の剣
琅琊榜で飛流役を演じたウー・レイ(呉磊)が主役のファンタジードラマ。話がおもしろくてあっという間に見終わった。X玖少年团のメンバーが出ている。肖战はちょっとしか出てこない。第2期が待たれる。

「鎮魂」
人気あるけど、ファンの間でも作品としての不出来は認知されているらしい。脚本がひどい。ここで泣けみたいな場面が多く鼻白む。主演ふたりが好みなら楽しめるのかも。自分、古装劇が好きなんだなって思った。

「琅琊榜」
噂に違わぬ厚みのある名作。じわじわくる。2022年もう1回見る予定。

「琅琊榜弐」
まぁまぁおもしろいんだけど、延々暗い話ばかりが続き逃げ場がなく25話で止まっていたらアマプラ課金対象になってしまったので最後まで見てない。イケメン皆無も辛い。

「风起洛阳」
日本未公開。中国の動画配信サイト「爱奇艺 - iQiyi」で見られる。2021年末一気見。唐時代洛陽の話。もちろんフィクションだけど史実を元にしていて則天武后など実在の人物が登場する。そのためか朝廷万歳的なあざとさがある。中盤までおもしろいんだけど最後「え?」っていう尻切れトンボ感あり。でもおもしろかった。

2021年読んだ!中華小説編

「魔道祖師」
魔道祖師は今まで出会った小説の中でNo.1 と言い切ってもいいほど好き。「3Dのような作品」と表現したい。立体的でいろんな色や形を見せてくれる。多方面から見る楽しさがあり、一粒で何度もおいしい。この作品に出会えて本当に幸せ。墨香銅臭氏天才。

「天官賜福」
日本語版2022年発売予定。ファンタジー色が強くハイファンタジー好きの自分としてはこちらも外せない。原作とアニメで見たい作品。ドラマはものすごく難しそう。晋江文学城で原作購入後、有志翻訳を読ませてもらっている。今137章くらい。
*現在晋江文学城(中国のオンライン小説サイト)で公開されている小説にロックかかってしまって読めない。

「二哈和他的白猫师尊」
日本未発表。有志翻訳公開部分のみ読了。これも原作を購入することで以降を読ませてもらえるのだけど、BLが好きってわけでもない自分が好きなタイプの作品かどうかよく分からないというところで止まっている。

「秘曲 笑傲江湖」
武侠ものに興味を持ったら避けて通れない金庸の代表作。江湖がどういうものかがよく分かるようになる推奨図書。深刻になりがちな話を笑い飛ばす軽やかさが良い。2022年は金庸作品をもっと読もうと思ってる。



相当なハマりっぷりである。ちなみに私は昔からドラマをほとんど見ない。ここ数年はテレビも見ない人なのだがしかし。

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