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【宮島一人旅】はじめての広島・宮島弥山で迷子になってピンチだった話

北の寒冷地に住む私にとって、温暖な瀬戸内海方面は永遠の憧れであり
中でも宮島は一生に一度は行きたい場所でした。
厳島神社に行ってあの大鳥居をこの目で見たい!!

1.きっかけは爆笑問題

その機会は2016年に突如発生しました。
当時TV放送していた「ぶっちゃけ寺」(MCが爆笑問題で現役の住職さん、神主さん達が出演していて面白かった)という番組での特集にまんまと触発され…

『宮島が私を呼んでいる!』
気づけば航空券を予約していました。

2泊3日の旅、中一日をまるごと宮島観光に充てる計画です。

当然、目的地のメインは厳島神社なわけですが
少し調べてみるとロープウェイがある!

2.弥山に行こう

なになに、弥山?
弥山は宮島中央部にある標高535 mの山で古くからの信仰の対象になっている、弘法大師・空海ゆかりの地!
要するに聖地。

そんなありがたい場所が、知らなかった。
これは行っとこうということで…

鹿たちや大鳥居との感動の対面を果たした後、
ロープウェイに乗って弥山山頂を目指すことにしました。

鹿に奪われたるるぶ


肉眼ではこの300倍美しい大鳥居

3.ロープウェイじゃなくてロープウェーです

弥山山頂を目指すために乗るのはこちら!

宮島ロープウェー (miyajima-ropeway.info)

公式サイトによると、
乗り場までは島内の主要スポットから徒歩で約15分で行けるほか
無料送迎バスもあります。

おっと、ロープウェイじゃない、ロープウェーだ!!!
公式のフォント、なんともレトロ感あってかわいいです。

出典:宮島ロープウェー公式

無料送迎バス停近くにこんな美味しいやつもありました。

安納芋のうまいやつ
出典:宮島ロープウェー公式

紅葉谷駅で往復券を購入し、ロープウェーに乗って山頂近くの獅子岩駅にたどり着きました。

さらにてっぺんまで登るためには徒歩で少し上る必要があります。
背負っていたリュックをロッカーに預け、山頂を目指しました。

4.絶景、観光客で賑わう山頂

当時はまだコロナ前なので、まわりにはたくさんの国内外の観光客がいて、とてもにぎわっています。

絶景~~~
大冒険

わ~~~~~絶景

少し登ると山頂にたどり着きました!!!!
いや~~素晴らしい景色。

ここは宮島を訪れる人できれば全員行くべき。
写真のセンスがなくてアレなんですが本当に良かった。

5.山を下る…だがしかし

無事山頂の景色を堪能し、下山することにしました。
獅子岩駅に戻り、下りのロープウェーに乗るため来た道を戻ります。

ところが…
山の景色を楽しみながら歩いていると気づけば周りに人気がありません…

あれ…
あんなに人がいたのに、誰もいない…
そしてもうだいぶ下ったはずだがロープウェー乗り場に着く気配がない…

道を間違えた?
いやでも一本道だったはず…

あ!人がいる!
一人の外国人男性が私の前を歩いているのが見えました。
大丈夫だ…
道合ってた!

あれ、こっち見てるな…
立ち止まってる。

「$&UH??」(英語が聞き取れない)
前を歩く外国人男性が話しかけてきました。
どうやら彼もロープウェー乗り場を探している様子。

道が合っていると信じて疑わない私は
「あと10分くらいで乗り場に着くはずだ」
的なことを頑張って伝えてみました。

浮かない顔をしてまた私の前を歩きだす外国人男性。
信じてないな?きっと大丈夫だ。

謎の自信を取り戻し、私もまた歩き出しました。
しかし一向にロープウェー乗り場に着きません。

だめだ……
もう認めるしかない。


道に迷った………


なぜ?どこで間違えた?
でも待てよ、弥山は標高500m程度。
徒歩で下山したとて小1時間もあれば降りられる。
そう考えた私は下りロープウェーに乗ることをあきらめて
そのまま足で山を下りることにしました。

幸い私と同様道に迷った彼も前を歩いている。
私は一人じゃない…

などと考えながら景色を楽しみつつ歩いていると…


来てしまったのです。尿意が…
やばい。

まだ下山するまでにかなりかかるぞ…
これはやばい。

さらに、さっき食べた安納芋アイスクリームがここで本領を発揮してきました。
便意まで同時に襲ってきたのです。
(万が一お食事中の方の目に触れてしまった場合申し訳ありません)

これはやばい。
ピンチです。

6.ピンチです

この山の中腹にトイレはありません。
下山するまで我慢しながら歩き続けなければならないのです。
道はもちろん舗装されているわけもなく、
足を踏ん張って歩かなければなりません。
踏ん張ってはいけないというのに…

もよおしが収まらないまま、私は横を流れる川の音に集中して気を紛らわそうとします。
だめだ…水の音は逆効果だ…

川があるならいっそのこと…と一瞬よくない考えが頭をよぎりましたが…

だめだ!!!
ここは弘法大師、空海が修行したといわれる山だぞ??!?
そんな聖なる山に野〇グソを残すなんて罰当たりだ!!!
絶対にだめだ!!!!!

さわやかな風が吹き、美しい緑と川のせせらぎの中
冷や汗を流しながら必死の形相で歩き続けます。

迷子の相棒、外国人男性はどんどん先を行っています。
私が英語が堪能でなくてよかった…
会話がはずんでしまったりなんかしていたら
一緒に歩く流れになっていたかもしれない…
先に行ってくれてありがとな…

つらい。
腹が…ううう

これは修行なんだ、空海さん、私は耐えてみせます。


もう半分意識が遠のきながら歩き続けました。
耐えて耐えて耐え抜いたとき、

ついに紅葉谷公園の看板が!!!!
山麓の乗り場まであと少し!!!!

その時時刻は16:00近くに。
ロープウェーの終業時間が近づいています。

私の最後の戦いが始まりました。

そう、山頂駅のロッカーに入れたリュックを救出してもらわなければならなかったのです。
旅の”全”荷物が入ったリュックを。

時間も、膀胱も限界ギリギリだった私は最後の力を振り絞り、走りました。
迷子の相棒を走って追い越し、紅葉谷駅まで必死に走りました。


着いた!!!間に合った!!!!!!!!!!!

あの時ほどトイレのありがたみを感じたことはありません…
ちょっと泣いたと思います。安堵で…

無事にトイレを済ませ、本当にギリギリでリュックの救出要請も間に合いました。
職員の方が帰るために乗る最後の便に私のリュックも同乗させてもらうことができたのです。
宮島ロープウェーの方には面倒をおかけしてしまいましたが、
心から感謝しています。

7.空海さん、また来るよ

修行を終えた私を待っていたのは
夕焼けを背に輝く大鳥居

神々しいお姿

よくがんばった、と言ってくれているようです…すがすがしい気分です…
そして手元に残った片道分のロープウェー乗車券。

帰りも見るはずだった景色

これはきっと「また弥山においで」と空海さんが言ってくれているに違いない、と乗車券をよく見ると書いてありました。
『当日のみ有効』

こうして私の宮島大冒険は幕を閉じました。

7年以上経った今でも鮮明に記憶に残る宮島一人旅。
人生の思い出に残る最高の旅となりました。

絶対にまた来よう。
そう誓って島を後にし、帰路につきました。

実際に再び宮島を訪れることになるのですが、それはまた別のお話です。


万が一ここまで読んでくださった方が存在するのであれば
心から感謝とお詫びを申し上げます。
くだらない旅行記ですみません。
性懲りもなくまた今度別の旅について書いていこうと思います。


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