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資材のこと~漆喰編~

少しずつ、リノベーションに使った資材のことも記録しておこうと思います。
客室となる1階の和室と管理人室のある2階の部屋は、共に漆喰壁に塗り替えました。

そもそも漆喰とは?

漆喰とは、石灰石を焼成・消化した消石灰に、水・海草のり・麻の繊維などを加えて作った塗壁材です。石灰石は貝殻やサンゴなどから生まれた強アルカリ性の物質で、抗菌・防カビ効果・耐火性があります。また、多孔質な構造により吸放出性に優れ、湿度を調整し結露を抑えるため日本の気候に適し、古くは高松塚古墳の時代より使われてきました。近年、環境意識の高まりのなか、漆喰の機能性が注目されています。
COLORWORKSより引用

つまりは自然由来の材料を使って作られた塗料ということになります。
しまし漆喰とひと口に言っても、製造の過程で化学物質を使用している場合もあるようなので、100パーセント「自然由来」のものに出合うには、きちんとリサーチが必要です。

使用したのはHip漆喰サムライカラー

今回私たち使用したのはCOLORWORKSのHip漆喰です。
選んだ理由は単純に「色が気に入ったから」。
天然素材をうたっていますが、詳しい成分についてはWEBサイトでも確認できなさそうなので、直接メーカーに問い合わせが良いかと思います(ちなみに私が別件で問い合わせた際、『うちのはすべて天然成分でつくっています』との説明はありました)。

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実際に施工してみての感想は、「難しいなあ」というのが正直なところ。
漆喰を扱うのは今回が初めてなので、他の製品と比べて扱いやすいのかにくいのかは正直なところ分からないのですが・・・。
初心者としての率直な感想は以下の通り。

1)気温や湿度、日の当たり方、風の当たり方によって乾燥具合が大きく変わってしまうため、一定の環境下で一気に施工する必要がある。

2)コテ用とローラー用の二種類があるが、初心者には圧倒的に「ローラー用」がおすすめ。

3)Hip漆喰のカラーバリエーションは、他社製品よりも繊細な印象。真っ白や明るすぎる色味が苦手な人も、このニュアンスカラーなら使えるかも。

ローラーであれば、ほぼペンキと同じ感覚で扱うことができます。ただし、一日のうちでも天気の変化が激しい日に施工してしまうと、乾き方に大きく影響する(ムラになる)ので、注意が必要です。
プラス、これはWEBにも注意書きがありますが、下地によって漆喰の塗り方や下処理剤が変わってくる場合もあるので、そのあたりは事前の確認が必要です。

うちは砂壁のように細かな粒子が表面に表れている「聚楽壁」というものが元の壁だったのですが、これは霧吹きで水をかけて、スクレーパーで表面をこそぎ落とすという前処理が必要でした。

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費用はペンキよりも高めの傾向、だけど・・・

漆喰自体のお値段も、一般的なペンキよりも高いものが多いようです。
参考として今回うちで使用したHip漆喰の価格と個数は、

1)コテ用10kg : 12,760円(1回塗り5~6平米)×3個 ※6畳1部屋分
2)ローラー用: 10kg(2回塗り20平米)×2個 ※6畳2部屋分

ネットでざっと調べてみても、漆喰の方がペンキよりもお高い傾向にあるようですが、私たちの場合は別で使用した水性ペンキ(光触媒塗料OPTIMUS)が、3L/2回塗り/7.5平米だったので、むしろローラー漆喰の方がコスパが良いということが判明しました。当たり前ですが、商品によるみたいですね。

天気が良ければ施工は二日でできる

漆喰本番!という前に下準備がありますので、実際に施工かかる時間の総数は、約二日程度を見ておくと良さそうです。
しかしこれはあくまで好条件(天気良く、気温が高く、湿度の低く、風のある日)であった場合ですので、天候によって日数は変わってきます。
全体の施工の手順としては、

1)まず養生(ここが命)
2)つぎに下塗り材
~ここまでで約一日かかる~
3)漆喰1回目(乾燥時間は天候によって大きく変わる)
4)漆喰2回目
5)養生はがし
~ここで二日目終了~

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しつこいようですが、漆喰を塗る際は「同条件下で」「手早く」することが大事です。

まとめ

1)漆喰は繊細な塗料。施工の環境には結構気をつかう必要あり。
2)漆喰のお値段は一般的にペンキよりも高め(例外もあり)。
3)施工時間は最低2日を目安にしておくと安心。

今回は以上です~~*

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