優先度の低い人

小学校のころ、児童館でお祭りがあるので友達と約束をしていたのだが、「お母さんが風邪をひいてしまったので行けなくなった」と電話があった。なので、ひとりで行ったのだったか、妹と行ったのだったか、ともかく、別ルートでそこへ行ったら、電話をかけてきたその友達が、ほかの友達と遊びに来ていたということがある。なんとなく、そのことを先日からふっと思い出して、児童館の大きな石のすべり台とか、広間で鬼ごっこをしたりトランポリンをする輪に入らずに和室で「らんま1/2」ばかり読んでいたこととか、その友達に「家なき子」の漫画を借りたなとか、中学に入ったらいつの間にかその子とは疎遠になってしまったなとか、記憶の断片がぽこぽこと出てくるに任せている。
人間関係を築いていたら優先度の違いみたいなものはどうしても出てくるわけで、わたしは彼女の用事を優先するけど彼女はそうでもないとか、すごく大事にしてくれる人に同じだけのものを返せないとか、それは、もうどうしたって噛み合わないものなんやなと思う。それは、物理的な約束とかだけじゃなくて、気持ちのうえでも。
ただなんとなく「わたしは優先度の低い人間なのかもしれない」というのがずっとあって、それって、でも、どおにもならへんよな〜、と思っている。とるにたらない人間のほうが、呑気に生きられるかもしれない。

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伴美砂都

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