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月経カップ体験記その後

 noteは閲覧数をカウントしてくれるのだけれども,閲覧数第3位に輝いているのが「月経カップ体験記(11月16日時点で閲覧数1004)」。あら1000人もの人に私の月経カップぽん事件が知れ渡ってしまったのねと嬉しいような,恥ずかしいような。という複雑な気持ちなんだけど,初心者レポのその後を少しだけご報告。

 「月経カップ体験記」は悪戦苦闘しながら月経カップを使い始めたところで終わっていたのだが,その後もぶうぶう文句言いながら使い続けている。相変わらず指は血まみれだし,2日目くらいの出血量多めの日はすぐもれるし,便器の中にカップを盛大に落っことすなんてことももちろんしている。(流さんでよかった。)トイレの中に洗面台のない我が家,毎回カップを洗うためにペットボトルに水つめて持っていくのも面倒くさい。もうちょっと月経カップがスタンダードになったら,ウォシュレットに「カップ洗浄」が装備されるんじゃなかろーか。ぜひともそうなって欲しい・・・と願うくらいには,不便を感じている。

 でもなんだかんだと使い続けているのは,まぁ単純にその状態に「慣れた」だけって気もしなくもないが,量の多い日以外は基本ほとんど入れっぱなしでOK,タンポンのようにヒモが外に出ていないのでヒモが不潔になる(尿で汚したりする)ことを気にしないでもいいというのは楽なんだなぁ。私の場合は3日目以降,朝と入浴時に交換するだけになるから「生理感がない」って感じになる。ちょっとカップ入れたままの排便は,装着の具合によって「う,産まれる・・・(もちろんカップがね)」となるのが難点ではあるけれども,基本的には排泄時もいつも通りにできてストレスフリーである。

 ただ我が家はまだ小学生のムスメとお風呂に入ることが多いのだけれども,やっぱりさすがにカップの出し入れを人さまに見られるは恥ずかしいし,見せるのもどうかと思ってしまう。そんなわけで,「あのう,ちょっとカップ出すんですみません。」と声をかけて,ムスメ「あいよー。見てないよー。」とよそを向く,ということで今のところ合意が成立している。このあたりの,どこまでOKっていうラインは人それぞれなんだろうけれども,「生理がある日常」をことさらに隠さないって大事だと思う。何度も推すけれども,鈴木大介さんのこれ読んで。「僕が毎月「妻の布ナプキン」で手を血に染める理由

 それにしても私は月経カップを使ってみて,初めそのサイズを目の当たりにした時には「・・・でかっ!!」と驚愕したものだけど,全然それはでかいんじゃなくて,そこから溢れてしまうほどに出血量があるって「実感」することになった。タンポンにしても,ナプキンにしてもそれ自体が血液を吸収してしまうので,ものはずしっと重くはなるものの,どのくらいの量が出ているのか目で見て認識することができずにいたように思う。でもカップには,なみなみと血液がたまる。怪我した場所からこんだけの血が出たらえらいことだな,と思うくらいの量だと妙にリアルに感じてしまう。赤黒い血液がたっぷりカップにたまっているのや,それを流して便器の水を真っ赤に染める様子も,なかなかハードルは高いが,「ねぇ見て!!こんなに血が出てるの!」と男性諸氏にお見せしてみたいくらいである。ていうか,多くの女性もたぶん「うっそー!」とドン引きするんじゃないかとさえ思う。生理をめぐる科学的知識もおぼつかない人が多いような国だけど,今の時代知識だけではなくって,五感で訴えて共通認識をもてるようにしていけたらいいのにと思う。そういえば男性による生理ナプキン体験談も,ありましたね。片栗粉を使って血液のトロミ感を出していたりして,面白いのでぜひ。「男の私が生理用品のナプキンを試してみた〜第1話〜

 そんなこんなでやっぱりしばらく月経カップを使い続けると思う。でも(出血量の)多い日の外出時なんかは月経カップのほうが煩わしいので(頻繁にトイレで排液しないといけないし,その時に汚れる可能性高いし),タンポンに切り替えたりしてやり過ごしている。やっぱりこういう時に「使い捨て」できるって,とってもありがたいことなのだ。こうやって状況に合わせて「使える」バリエーションは多ければ多いほどいいなと思うし,それら自体も進化していって欲しい。生理を巡る諸々を発信するのは正直まだ恥ずかしい気持ちもあるのだけれども(←義務教育の失敗),ええい,そんなこと言ってる場合じゃないのだ。固有の経験として閉じてしまえばしまうほど,それを経験していない人と理解しあったり,配慮をし合ったりするハードルがぐんと上がってしまうのだから。(できないとは言わないけれども。)

 というわけで,時々またレポしまーす。
 みなさんの体験談も,あったらぜひ♡

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