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凛としたさらさらする文章を紡ぎたい。

外に出ると空が澄んでいた。やっぱり世界は綺麗だ。そう呟いてマフラーに顔を埋める。柔らかく曖昧な冬の日差しはもう既に傾いていて、お昼過ぎなのに..と思いながらも凛とした空気が愛おしく思う年明け。

ふらっと一人、お散歩がてら地元の神社で初詣をした。五円玉をころんと投げパンパンと手を合わせる。みんなが目をつぶって祈る。丁寧で、綺麗で、日本人らしいこの景色に心地良さを覚える。


おみくじを引いた。

古きを捨て、新しきにつくがよろし
あまり一つのものにこぎつきて役にも立たぬことを思ひわづらわふべからず
元気を出して捨てべきはすて
進むところへ進むべし

中吉とすこやかに書いてある下に、こんな文が書かれていた。古いものを捨て、くよくよ考えず元気を出して前に進め!要はこう書いてあるのだろう。

嬉しいなぁと思いながら、普段なら神社におむすびを結んでくるところをしっかり畳んでポケットに入れた。

神様も応援してくれてる。

なんとなく、そう思えることって大事だったりして。


決断をしたって、退路を絶ったって、新年を迎えたって、くよくよすることは山ほどある。「あのときこうすればよかったのかな」とか、「あの人のこと傷つけちゃったな」とか。自分と相手の言葉や態度にびくびくして悩んで後悔もして。

それでも、もう一度何かをやり直したとしても、きっと今の道を選んだのだろうと思う。

それくらい今の自分が、好きだ。

そう思える新年を迎えられて嬉しい。

純粋に、そう思う。


書くことを仕事にすると決めた。

改めて、書き手としてどんな文章が書きたいのか。そんなことを思いながら鳥居をくぐる。


凛としたさらさらする文章を紡ぎたい


ふわっとでもなく。ほっこりでもなく。やさしさや、やわらかさでもなく、「凛と」「さらさら」という単語が浮かんだ。

きっとわたしの中の本物って、寂しさの中にある温かさだったり、手触りのよさなんだろうな。

書くのなら、自分の中の本物を、書きたい。

わたしの中から紡ぎだされる言葉はわたしの一部となって世の中に出ていく。そんな感覚から生まれた「凛としたさらさらする」なんだろうな。

今日からこのカメラで、日常を切り取ることにした。2019年最初のチャレンジ。(ほんとはちゃんとカメラを始めたいけどまだお金がないので写ルンです買いました!)

カチャッてシャッター押したあとに耳元できゅいーーーーんって鳴るのにときめく。

うん。案外悪くない。

丁寧に撮ろう。27枚の日常。

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