“心地いい”をデザインするわたしの生き方

生き方の多様性が注目を集めている今、「会社員」だけでなく「フリーランス」「副業」とさまざまな働き方が広まりつつあります。

でも実際には「なにを選び、どう働けばいいのか」正解のない自分らしい働き方に悩まれる方も多いのではないでしょうか?

今回は、会社員でありながら副業でライターの仕事をこなし、ゆくゆくは「旅と仕事の両立」という理想の働き方を実現させるため、日々挑戦を続ける森下ひとみさんにお話を伺いました。

森下ひとみ
神奈川生まれ、東京下町在住。会社員としてPR・マーケティングやコンテンツ企画などを行いつつ、2018年からフリーランスのライターとしても活動。小学生のときに初めての海外でタイに行ったことがきっかけで旅が好きになる。日本と世界をゆるり巡りながら旅と生きる道を模索中。

「好き」を細分化すると、やりたいことが見えてくる

ーー本日はよろしくお願いします!さっそくですが、学生時代はどのような活動をされていたのでしょうか?

ひとみ:大学時代は、ゼミの活動で行っていた『ビジネスコンテスト』に夢中でした。頭の中に浮かんだ「どうしたら世の中の人を笑顔にできるかな?」というアイデアを企画に落とし込んでいくのが好きで。楽しかったですね!

ーーなるほど。イキイキしている様子が伝わってきます......! 就活の体験談も伺いたいと思うのですが、学生時代の経験を経てどのような職種に注目して就活をされていたのでしょうか?

ひとみ:商品開発に携わる職種を探していました。ビジネスコンテストでの企画経験を仕事にも活かしたいと思っていたので。でも、会社の説明を受けて楽しそうだなと思うことはあっても、「何かが違う......」となかなかしっくりくる企業が見つからなかくて苦戦しましたね。

やりたいことはあるのに会社説明会に行くと違和感を感じる。その理由を言語化できないままに面接を受け続けたので、結局何がしたいかわからなくなってしまいました。

ーー自分の気持ちを言語化できずに悩んでいる就活生は多いと思います。そこからどのように突破口を見出したのでしょうか......?

ひとみ:まずは、社会人の先輩に相談をしました。先輩からは、今までとは違う角度から自分を見つめることで、新たな発見があるとアドバイスをもらいました。

そこで、企画経験を活かすなら商品開発の職に就こうという今までの固定観念を捨て、もう一度自己分析をやり直しました。それも、1か月就活をストップさせて、落ち着いて考えることにしたんです。納得のいかないままに入社をして、やっぱり違ったと早期退職するのは避けたかったので。

ーー具体的に、どのように自己分析をやり直したのでしょうか?

ひとみ:学生時代に夢中になっていたビジネスコンテストの楽しかった部分を掘り下げて考え、言語化する作業を繰り返しました。

すると、わたしが特に楽しさを感じていたのは「商品の良さをより多くの人に知ってもらうため、切り口を変えた見せ方を考える」ことだと気がづくことができたんです。中でも、 PRや分析をする部分が好きだと気づけたので、こだわっていた商品開発というワードを捨て、PRや広報職も視野に入れつつ就活を再開しました。

結果的に、心から入社をしたいと思える企業から内定をもらえたので諦めずに自己分析をやり抜いて良かったと思ってます。

ーー自分の好きなことについて、より具体的に言語化していくことが鍵だったのですね!

ひとみ:好きなことの「どの」部分が好きなのか、まで言語化することがポイントだと思います。例えば、甘いもの好きでも、和菓子よりも洋菓子が好きとか、生クリームは嫌だけどあんこは好きとか、突き詰めると人によって好みは違いますよね。自分に「なぜ? 」の問いをし続けることで、今までとは違った角度で物事を捉えられ、新たな発見が得られる。

やりたいことを仕事にするには、「好き」を細分化して言語化する必要があると、就活を通して学びました。現在はご縁あって転職をしましたが、納得のいく就活ができたと思っています。

「嫌だな」の瞬間を「好き」に変換する。

ーー納得した就活ができたとのことでしたが、いざ社会人になって学生時代に描いていたイメージとのギャップはありましたか?

ひとみ:ギャップはありました。就活では、自分のやりたいことをとことんに考え抜きますし、企業からも問われますよね。そして、入社後は面接で話していたようなキラキラとしたやりたいことができると思ってしまいがちです。

でも現実は、やりたいことだけをやれるわけではないですし、場合によってはやりたいと思っていたことと全く別の仕事をしなくてはならないこともありました。

現在勤めている会社も、入社当初は広報の仕事をしていましたが、現在は部署移動をして仕事内容も変わっています。メディア運営や自社メディアのコラムを執筆したり、自分の専門外で苦手意識のあるセミナーの司会の仕事なども舞い込んできます。

ーーたしかに。いわゆる入社後ギャップですね。苦手な仕事も楽しくこなすために何か工夫されていることはありますか?

ひとみ:苦手だなと思う作業も、自分の「好き」に変換して乗り切っています。例えば、メールで同じ質問を何度もしてくる人への対応などは、疲れていると「先週送ったメールを見てください」と1秒で終わらせたいところです(笑)。でもそれではお互いが嫌な気持ちになりますよね。そんなときこそ、自分が楽しいと思える工夫を加えるんです。

まずはわたしが先週送ったメールでは伝わっていないと捉えて、試行錯誤を始めます。パワーポイントで資料をつくったり、メールの文面を変えてみたり。「今度はこんな伝え方をしてみよう! 」「この文章なら伝わるかな? 」と、相手のことを考えて工夫しています。

苦手な仕事を好きになれなくてもいい。その代わり、自分のためになる仕事の仕方を編み出して楽しむ。いつも完璧にできるわけではないですが、苦手な仕事も捉え方の切り口を変えて「好き」に変換する工夫は常に心掛けています。

働き方をデザインする。“心地よさ”を見失わないために

ーー何をするかよりも、どう取り組むかですね。勉強になります......! 今後挑戦したい働き方などはあるのでしょうか?

ひとみ:実は、近いうちに一度、会社員生活を辞めてみようかなと思っています。2年前ぐらいに前に病気をしたことがきっかけで働き方を見直しました。基本的には元気なのですが、まだ身体のリズムがつかめていないところもあって。

もっと心地よく毎日を過ごせる働き方はないかと考えたとき、自分の体調に合わせて生活リズムを変えやすいフリーランスやリモートワークが可能な会社での勤務の方が今の自分には合っているのではないかと思うようになりました。

ーーそうだったのですね......! ご自身の理想の働き方の実現のために、準備をされていることはあるのでしょうか?

ひとみ:会社員を辞めても生活をしていける自分になるために、まずは興味のあったライターの仕事を副業として始めました。知り合いが起業をしてライターを探していると聞けば、迷わず「やらせてください!」と手を挙げたり、メディアに応募をして寄稿させていただいたり。

週5日会社員をしながら、将来の自分の為に準備をしていくことは正直大変です。ですが、体調が思わしくないのに無理をして働くよりも、心地よく生きるために働く人生にしたい。その思いが、自分を突き動かすエネルギーになっています。

「やってみること」で拓けた旅と仕事の両立の道

ーー自分が心地の良いと思える生活スタイルを実現したら、具体的にやってみたいことなどあるのでしょうか。

ひとみ:旅と仕事の両立を叶えたいです。学生時代は、新しい世界を知るのが楽しくて国内外問わずよく旅をしていました。でも、社会人になったら仕事が忙しくてなかなか行けず......。日常生活に鬱々としているとき、たまたまギリシャのミコノス島の写真集を目にしたんです。綺麗な景色と、「ミコノス島」という名前の響きに一瞬で心が奪われました。

写真集がきっかけで、思い切って休暇を取りギリシャ行きの飛行機に飛び乗りました。旅をしながら、「やっぱりわたしは、旅をしながら生きていきたい」そう実感できた日々でした。

ーーミコノス島、羨ましいです......! ご自身のやりたいことを自覚できた素敵な旅になったのですね!

ひとみ:でも、無理やり有休をとって行ったものですから、旅先でもメールが来たり仕事をしなければならなくて。最初は、「仕方ない、やるか......。」といった感じで観光の合間に仕事をしていました。

でも、海の見える場所やかわいいカフェなど、自分の好きな場所で仕事をすることがだんだん楽しくなってきて。普段より作業がはかどったり、集中して終わらそうと前向きに取り組んでいる自分がいたんです。

旅先での仕事は、気軽に相談できる同僚もいませんし、時差の問題やWi-Fiが繋がらないなどトラブルがつきものです。でも、やらざるを得ない環境に身を置くと「どうやったらできるか」を考えて、気がついたら旅先で仕事をこなしていたんですよね。「海外でも仕事ってできるんだ......! 」と気がつくことができたのは、自分らしい働き方を考えるうえで大きなきっかけになりました。

ーー旅と仕事の両立にいきなりチャレンジをしてみた!というよりは、やらなければならない状況に追い込まれ、「やってみたらできた」という感じだったんですね!

ひとみ:旅をしながら仕事をするなんて、会社を辞めてフリーランスにならないとできないと思っていました。でもそれは固定観念だったと気づけたことで、旅と仕事を両立させる生活スタイルを実現させる現実味が帯びてきています。

わたしは結構ビビリな性格なので、いきなり思い切った挑戦はできないんです(笑)。小さなことから少しずつチャレンジしたり「やってみたらできた! 」の成功体験を積み重ねることが、わたしの夢の叶え方です。

嫌だったらすぐにやめてもいい。まず小さな一歩を踏み出してみる

ーー最後に、ひとみさんが「生き方の選択」をするときに大事にしていることを教えてください!

ひとみ:第一印象や直感で少しでも面白そうと思ったら、「とりあえずやってみる」ようにしています。嫌だったら逃げる選択肢もあるし、踏み出すのが怖かったら最初はスモールステップでもいいんです。

最初からやりたいことがわかる人なんていません。いろいろな景色を見て聞いて感じて、実際にやってみる。そんなチャレンジを繰り返す中で、自分が心地いいものを選びとっていければいいんじゃないかなと思います。


*編集後記*
会社員であっても、仕事の捉え方ひとつで自分らしく働くことはできる。自分が心地いい生活を送るために自分で働き方をデザインしていこうと挑戦し続けるひとみさんの軽やかな生き方が印象的なインタビューでした。小さなハードルをひとつひとつ超えて「挑戦」を積み重ねる、ひとみさんが描くこれからの生き方・働き方にも注目です!

text:貝津美里(みさとん)
編集:カタヤマハルカ

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貝津 美里(みさとん)

*'96旅が好きなライター*/取材/エッセイ/赤いパスポートを持って知らない場所に行くことが好きです。夢は世界中の人の夢を聴きながら世界一周すること*凛としたさらさらする文章を紡ぎたい。

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