もう、受粉しよう。

年一回、地域のお祭りに一年分のエネルギーをそそぐおじいちゃんのように

スギ・ヒノキ・ブタクサが狂喜乱舞しております。
一方、花粉症もちの人類は阿鼻叫喚しております。

さまざまな対策を打てど年々激化するこの植物との終わりなき戦争、
そろそろやめませんか?

(とか書くと、いかにもこの後、社会への強いメッセージが続くようなフリですけど、そんなものありません)


「受け入れて」

落ちぶれたメジャーリーガー(ジャック)が高倉健ひきいる中日ドラゴンズで再生をはたす名作映画「ミスター・ベースボール」において、健さんの娘役・ヒロ子が事あるごとに言う「受け入れて」。

日本文化が外国文化を上手く取り入れるように、登場人物がそれぞれの欠点(こだわり)に対し、周りの意見を上手く取り入れ成長するというものです。

ヒロ子はこの言葉を繰り返し、ジャックに日本文化の独自性から、果ては入浴中に押し入り強盗のごとく自分自身を受け容れさせましたが、この言葉に問題を解くカギがあるのではと思いました。

花粉に限らず、解決が困難な人生の問題がテーマな場合

・その問題はなんなのか
・そんな問題は気にしてはいけない
・どうすれば抗えるのか
・抗えない時はこうしよう
・逆にこうしたら抗えるんじゃない?

・(中略)

〇〇との付き合い方

という感じで、大抵は最終的に迎合する形で幕を閉じます。

我々はそろそろ、受け入れてもいいんではないでしょうか。花粉。



…と、ほぼ、タイトルで出オチの文章を、好きな映画を絡めて長々と書き連ねましたが(映画が本題な気がしないでもない…)、これだと、お前は花粉症の苦労を知らないからそんなこと言えるのだろうと罵倒されても仕方ない。


そこで希望になるのは日本の巧みな品種改良技術ではないでしょうか。

例えばイチゴ。

年々、多種多様なブランドが溢れ

「お前…本当に、イチゴ……なの…か…?」

と目を疑うようなもの程、雅な名前ついてます。

花粉人海戦術からピンポイントで雌しべへ直行。

もしくは人里に下りるのなら、ティンカーベルの軌道に残るようなファンタジックなキラメキを演出し、吸い込むと「ワタシ、午後の仕事も頑張れちゃう〜!!」と元気が湧いて来る、そんな最先端科学が生み出したNEOスギ花粉


嗚呼。

#コラム

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