番外編:個人的2018年映画ランキング④10位→1位

前回の続きです。

■10位:グレイテスト・ショーマン ----------
監督 マイケル・グレイシー、主演 ヒュー・ジャックマン、キャスト ザック・エフロン、ミッシェル・ウィリアムズ他

2017年個人的No.1映画「ラ・ラ・ランド」の制作陣の新作ということで、随分長く映画館で予告流してましたね。ミュージカル映画は基本的にハマれないのですが、この映画は楽曲が圧倒的に良かったです。今年リピートした3作品のうちのひとつ。ヒュー・ジャックマンは相変わらず歌もダンスもキレキレでした。観たのが多分1月か2月なのでこの順位ですが、もし12月に見てたらTop3に入ったかも。

■9位:タリーと私の秘密の時間 --------
監督 ジェイソン・ライトマン、主演 シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイビス

元バリキャリ?で完璧主義の子育てママ奮闘記(ちょっと違うかな笑)。これも今やっている事業内容とシンクしてとても共感した作品。子育てママの苦悩をとてもよく表現していると思います。ちなみにマッケンジー・デイビスって「ブレードランナー2049」の娼婦役の人なんですね。この人もハマり役でした。

■8位:ボヘミアン・ラプソディ --------
監督 ブライアン・シンガー、主演 ラミ・マレック

95%の賛美と5%の批判が混じる作品。僕はかれこれ30年以上QUEENを聴いており、20代頃までは好きなバンドbest3に常にランクインしていたので彼らの音楽はもとよりヒストリーについてもそれなりに追っているんですよね。その観点から5%の批判組の人たちの言いたいことはよくわかります。が、これはQUEENのヒストリーを下敷きにしたエンターテイメントで、ものまね芸人風キャストはそれを彩る愛嬌だと考え、素晴らしい楽曲に身を委ねるのが一番この映画を楽しめるスタンスだと思います。

■7位:カメラを止めるな --------
監督 上田慎一郎

今年の”衝撃的に面白かった”3作品のひとつ。前半のゾンビパートのぎこちなさの正体を後半で謎解くするという展開はよくある展開といえばそうなんですが、ここまでコミカルに描いた作品はなかなか無いのではないでしょうか?映画館であんなに笑いが起こるのを初めて見た気がします。拍手してる人もいたし(気持ちは分かる)。謎の爽快感が味わえる、見ておいて損のない映画だと思います。

■6位:大人の恋は、回り道 --------
監督 ヴィクター・レヴィン、主演 ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーブス

不器用な大人の恋愛を描いた王道ラブコメ。何十年も前からハリウッドで生み出されてきたコメディタッチで少し切ないラブコメなので低評価の理由も分かりますが、台詞回しと主演2人の演技でとても良質な作品に仕上がっていると思います。ただし、この手の映画は30代前後の人たちに演じてほしいですね。これといい、「マリアンヌ」といい40代50代の壮年の男女が演じる作品ではないですよね。

■5位: レディ・プレイヤー1 --------
監督 スティーヴン・スピルバーグ

スピルバーグの娯楽大作ファンタジー。これ、スピルバーグ史上最高傑作じゃないですかね。「プライベート・ライアン」とか「シンドラーのリスト」などのシリアス路線も好きですが、(ペンタゴン・ペーパーズはクソ)やっぱりスピルバーグはファンタジーですね。 ガンダム世代としては「俺はガンダムで行く」は最高に盛り上がりましたね。また、この映画がきっかけで名作ホラー「シャイニング」に出会えたことも感謝。

■4位:万引き家族 --------
監督 是枝裕和、主演 リリー・フランキー、安藤サクラ

これも映画評論家の町○智浩さんがトンチンカンな解説してたけど、彼の言うような貧困にあえぐ家族の小さいな贅沢のための万引き映画では断じてないので鵜呑みにしないように。全体的にはウェットでありドライなストーリー展開で是非一度見てもらいたい映画。安藤サクラの泣き芸は素晴らしい、というか普通に40代に見える。椎名林檎に通じる天性の才能を持つ女優さん。

■3位:パッドマン 5億人の女性を救った男 --------
監督 R・バールキ、主演 アクシャイ・クマール、キャスト ソーナム・カプール、ラーディカー・アープテー

インドでタブー視されていた紙ナプキンの普及に努めたアルナチャラム・ムルガナンダムの伝記映画をボリウッドのトップ俳優陣が演じた名作。今年一番の感動大作ですね。TEDでムルガナンダムシ氏のスピーチも見れますがこちらも素晴らしい!本当に日本で上映されるインド映画は良い作品が多いです。主人公をサポートするパリー役のソーナム・カプールはアジアンビューティーで本当に美しい。

■2位:search/サーチ --------
監督 アニーシュ・チャガンティ

これは完全に演出の勝利ですね。俳優や風景をカメラで直接撮影せずにすべてPCやスマホの画面を通じて表現する斬新なスタイル。インターネット社会のまさに今を切り取った作品で5年後か10年後には「マイノリティ・リポート」と同じように陳腐化していると思われます。ストーリー自体もお前が黒幕か!と本当に最後の方まで分からないミステリーになっており、斬新な映像表現とストーリーの一粒で二度美味しい作品になっています。

■1位:スリー・ビルボード --------
監督 マーティン・マクドナー、主演 フランシス・マクドーマンド、キャスト ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェル

今年のNo.1作品はやっぱり「スリー・ビルボード」ですね。アカデミー作品賞はポリコレ映画「シェイプ・オブ・ウォーター」に奪われてしまいましたが、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞と役者の演技はきっちり評価されていました。とにかくこんな質感の映画にはなかなか出会えないですね。2017年の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」も近い感じですが、それを1段も2段もグレードアップさせた感じ。特にフランシス・マクドーマンドの演技力は圧倒的で、脇を固めるキャストの演技もいぶし銀で素晴らしかった。最後、復讐の連鎖から相手を許すという思考になっていく感じもかなり良かったです。あの二人は例え犯人を見つけても復讐しなかったんだろうな。

というわけで今年見た40本の映画をランキングにしてみました。ぎりぎり2018年に間に合いました(笑)
2019年も話題作目白押しなので、週1本映画館で観ることを目標に良い作品にめぐり逢いたいと思います。

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