Masashi Ishikawa

エンジニアとしてオーストラリア永住権を取得し、2012年メルボルン郊外ジーロング(Ge…

Masashi Ishikawa

エンジニアとしてオーストラリア永住権を取得し、2012年メルボルン郊外ジーロング(Geelong)へ転居。ピックアップトラックの開発に従事。三姉妹の父。現地の暮らし、就職、不動産ネタを記事に。

最近の記事

これぞ日本が築きあげた信頼だ・オーストラリアで出会った三人との”心和むエピソード”

 2019年も残すところあとわずか。海外にいながらもお正月の前には大掃除がしたくなるのは、節目を大事にする日本人ならではですね。  今回は(なにかと日本を感じさせるこの季節に)私が海外生活で実際に体験した”日本人に生まれて本当にラッキーだった”と思えたエピソードを紹介します。  公平に言って日本人というだけで受ける恩恵ってけっこう大きいと思うんですね。  これまで私や家族にとても良くしてくれた多くの顔が思い浮かぶ中、今回は私がメルボルンにきたばかりの頃を思い出してみまし

    • 読解力を高めるにはどうしたら良いのか?子供達が通う小学校のライティング授業を紹介します

       昨日のことですが、国際学力調査の結果が発表されたというニュースをオーストラリア、日本ともで見かけました。  この記事が解説しているのは ・日本の高校生の学力は科学、数学において世界トップレベルを維持 ・それに比べると読解力がちょっと低い。「脱ゆとり教育」の成果が期待されたがあまり見られなかった  オーストラリアの結果も気になるので調べてみると、日本とは全く逆のパターンでした。つまり、高(読解力)低(数学、科学)。面白い。  読解力だけみれば、日本をはじめアメリカ、イギ

      • 英語民間テスト、大学入試への導入見送り /実際に体験した私の思うところ

         少し前のニュースですが、大学入学共通テストに導入される予定であった英語民間テストが見送りとなりました。  受験生が住む地域・家庭の経済力差のため、テストの公平さが保たれない。これは日本の社会ではとても重要視される概念でしょう。  その他にも、テストの”質”じたいに疑問が残っていたり、いくつか理由があるようです  どちらにしても、新しい取り組みが全体の合意を得るのはやはり難しい。いままでの延長線上で修正した方がみんな納得しやすい。大きく見ればそんな数ある実例の一つか。。

        • オーストラリアで育つ子供達 日本の小学校を初体験

           一時帰国中の話でもう一つNoteにも書いておきたいのがこれ。  日頃オーストラリア現地の学校に通う子供たち、(一週間の短い期間でしたが)はじめて日本の小学校を体験しました。  経緯を簡単に説明すると、半年ぐらい前に妻が実家近くの母校にメールで体験入学の希望を連絡。担当の先生と数回メールのやり取りがあった後、すぐ日程が決まりました。  その後は、前日に妻が担当の先生から簡単な説明を受け、次の日にはもう朝から通学団に混ざり登校していきました(一週間分の給食代をもって)

        これぞ日本が築きあげた信頼だ・オーストラリアで出会った三人との”心和むエピソード”

        • 読解力を高めるにはどうしたら良いのか?子供達が通う小学校のライティング授業を紹介します

        • 英語民間テスト、大学入試への導入見送り /実際に体験した私の思うところ

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          日本一時帰国中に台風ニュースを見ながら考えたこと

           一時帰国中の出来事のなかで台風19号の被害を目の当たりにしたこと、これはとても大きかったです。  私が帰国したのが台風上陸の数日前。まだ発生したばかりで速度の遅い台風を、太平洋上で追い越すように戻ってきました。  7年ぶりに台風を経験するということや、9月の台風15号のイメージも残っていて、けっこう心配しながら見守りました。  当日は気象庁の「直ちに命を守る行動を」という発表や、都心部の河川の水位が上がっているという情報をニュースで見たけれど、全貌はよく分からないまま

          日本一時帰国中に台風ニュースを見ながら考えたこと

          2019日本一時帰国ふりかえり ー勉強会の講師を務めました

           約2週間の日本一時帰国を終えオーストラリアに戻ってきました。いつもメルボルン国際空港に降り立ち入国ゲートをくぐると、”よし頑張ろう”となんだか気合がはいります。  日本はやっぱり心落ち着くホームタウン。オーストラリアは7年住んでいたとしても、やはりホームとは違う感情がわいてきます(住むのはとっても好きなんですが)。  最近は定番になってきたこの季節の一時帰国。いつも家族や親戚、友人と楽しい時間をたくさん過ごしたいと、計画をたてますが、ことしは特に充実したとくべつな達成感

          2019日本一時帰国ふりかえり ー勉強会の講師を務めました

          10年以上読み続けたブログが縁で、ゲスト講演する機会をもらいました

           来月オーストラリアからの一時帰国中に、勉強会で講演することになりました。(以下リンク)  この勉強会を主催しているのが、㈱国際不動産エージェントさん。創業者でもある鈴木学さんに初めてお会いしたのは、3年前でした。  ただ実を言うと、私は10年以上前から鈴木さんのブログファンだったのです。理系専門職でオーストラリア移住を目指す”ロールモデル”として、ネット上ながら勝手に慕っていました(笑)。  鈴木さん自身が2000年代初頭、シドニーで働くITエンジニアでした。私がオー

          10年以上読み続けたブログが縁で、ゲスト講演する機会をもらいました

          海外の職場で、仲の良い同僚ができた4つのパターン

           初めての海外就職、日本で転職する以上に、言葉や文化の違いなど不安も多いと思います。  ちょうど7年前の今頃、今の職場で働き始めました。私は根っから楽天的なところがあるようで、最初は不安に思う事があまり無かったです(実は)。    それでも実際に仕事が始まると、職場での文化に違和感を覚えて、こちらで直面する現実が、ちょっと嫌になった記憶もそれなりにあります。  もっとも私自身が、海外への留学や長期滞在の経験が全く無い、”純ジャパ” ”海外素人”だったので、色んな事に適応す

          海外の職場で、仲の良い同僚ができた4つのパターン

          ベトナムとその料理で解き明かす、オーストラリア移民の歴史 -前編

           仲の良いある同僚の言葉、””食べ物を知ることで、初めてその民族を理解する”。何気ない雑談で、「オーストラリアで初めて寿司屋ができて、食べたのって何年前?」「生魚とか海苔とか、味にびっくりしなかった?」など、食べ物の話をしていました。その一連の会話で、半分冗談で同僚が言ったのが冒頭の言葉。ただ、多民族多文化社会オーストラリアの移民の歴史を知るのに、実に的を得ているなあと変に納得しました。   リトルトーキョー、リトルコリア等、リトル〇〇〇と呼ばれる、同じ民族の人がひとつの場

          ベトナムとその料理で解き明かす、オーストラリア移民の歴史 -前編

          サッカーで解き明かす、オーストラリア移民の歴史

           こんにちわ。オーストラリアに移住して7年、知れば知るほど、奥の深さ世界の広さに気づかされる他民族・多文化国家オーストラリア。今なお、多くの人が自国の文化や伝統を少なからず引き継いで生活しています。今回から数回にわたり、オーストラリア移民の歴史について、自分がこれまで見聞きした事、今回新たに調べた事を織り混ぜながら考えてみます。第一弾、今回はグローバルスポーツ”サッカー”を通して、オーストラリア移民の歴史を振り返ります。 プロリーグの設立 日本では1993年、プロサッカー”

          サッカーで解き明かす、オーストラリア移民の歴史

          オーストラリアで自宅用に築40年の家を買い、リノベーションした話

           まず最初に、多くの日本の都市と、オーストラリアで住宅事情が違っている点について簡単に、紹介します。  まず、同じ都市の中で地域によって不動産価格の差がとっても大きいです。(誤解を恐れず言えば)年齢、人種、世帯収入、就業状況、教育レベル等の人口動態が、その地域の不動産価格に良くも悪くも”はっきり”表れます。  二つ目は、中古の家を買うことが多くの人にとって普通です(郊外に行けば、新築を建てて住む選択肢もありますが)。築50年程度の家を、メインテナンスを繰り返し住み続けるの

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          オーストラリアで自宅用に築40年の家を買い、リノベーショ…

          職・遊・住の融合 豪メルボルン郊外GEELONG(ジーロング)の暮らし

           メルボルンは、昨年まで世界一住みやすい都市に何年も連続して選ばれた、たくさんの人にとって憧れの街。ただ近年は、グローバル化、産業の情報化により都市への人口密集が進み、メルボニアンの暮らしぶりは大きく変貌しています。  伝統的なオーストラリア家族のライフスタイル、大きな裏庭でワイワイBBQを楽しみ、家族でホリデーに出かけ、自然豊かな環境の中で子供達の成長を見守る。昔ながらのオーストラリア文化と変わりゆく都市生活、すこしずつその整合を取るのが難しくなってくるのも仕方はありませ

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