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ギリギリ

今回の旅はついてる。
2日目の香港のお昼があたりました。いきなり渋り腹になって、突然滝のようなノックがやってきました。アジアではよくあります。
これが40分移動の電車の中でやってきたら、途中で降りるしかなかったんですが、運良く電車の乗り換えのタイミング中、駅の中を歩いている時にお出ましになり、中国はあまりトイレの数が多くないのに、目の前に綺麗なトイレが現れたこと。
101元をデジタルのお財布に入れて食事をしたら、計算してなかったのに75.5元の夕食、25元の昼食でほぼピッタリ使い切ったこと。

現金がないので緊急避難で泊まったドミトリーで、日本びいきのフランス帰りのプログラマと出会ったこと。




キャッシュが100元を切ってしまったので、今夜のご飯はカードで払えるお店に入ったのに、なんと支払いの段階でカードから引き落とせないことが判明。
手持ちのキャッシュは55元くらい。支払いは160元。あれまー。
調子に乗ってビール2本も飲んだのが痛い。と悔やんでいたら、これが足りてしまったこと。

英語も通じない店でお金もなく、さてどうしようと思ったら香港ドルが100ドル残っていて、だいたい元と同じ金額。これが使えた。ホッとしたのはオレよりも店の人たち一同。支払って戻ってきたのが1元札一枚。なんというギリギリ。
ポケットに3元コインがあるので、今オレが持ってるお金全部で4元(60円くらい)だけです。どんな大人だ。

知り合いは誰もいない異国で現金を引き出すすべもなく、Googleやらmailやらが使えず、こんなにのっぴきならない状況はここ20年なかったわ。
でもわくわくする。
人がこんだけいるんだからなんとでもなるだろう。最後は道で似顔絵を描いて電子マネーをもらうという手もあるし。
と思っていたら、あっ!
いつも財布を忘れたときのために携帯のカバーに1万円を入れてあった!
なんとついていることか! 今ホテルに泊まっているんだけど、これは東さんが斡旋してくれたから「うちがいつも使ってるホテルをとってあげる」って取ってくれていたのがものすごくありがたい。泊まる場所のあるこの幸せ。その東さんの会社が作ってるのがこの「ラクニ」という携帯カバーなのは偶然じゃないね。
(ちなみに明日は東さんのお父さんの会社、ダンボーの充電器で有名な「Cheero」の工場を見学にいきます。これは最初から予定に入ってます)

今日はプログラマくんから聞いた深センの秋葉原に行ってきました。
これが今回の最大の目的ですね。中国の変なものを見に行く。さあ、どんなものがあるのか。
メトロを出ると、電気街の匂いが! チカチカ光るイルミネーションとたくさんのロゴ。


しかしでかい! なんだこの大きさは。
そしていきなりiPhoneとGALAXYの偽物ですよ(笑)
20歳そこそこのお兄さんがタバコ片手に、
「これはハイコピーだからリーズナブルだ」と言いながらGALAXYノート8が入っていると言うGALAXY Note3を650元で売りつけてきます。1万円くらいですね。うわーほしい、と思ってペンで描いてみたらこれがくそ使えないゴミのような携帯。
いいわー、これだ、これですよ求めていたのは。
あっちでこっちでiPhoneの中古と偽本と新品が売られていて、リンゴマークだらけで驚きました。なにもかもが溢れんばかり。アキバのラジオ会館の小さなブースが空気が霞むくらい遠くまで続いてるんですよ。ずーっとiPhoneのカバーが並んでる。どこまでも。悪夢のようでゲラゲラ笑ってしまう。
アップル製品は、ガラスのカバーからバッテリーからほとんどの部品が揃うんじゃないですかここは。
オレのiPhone6sはもう3年目にはいってバッテリーへたりぎみなんだけど、すぐ下のガラスにアップルマークが印刷された黒いバッテリーが並んでいる。
兄さんそれいくら? と聞くと55元(約1000円)だという。
交換するのにどれくらいの時間がかかる? 
5分だね。

うわ。すぐやって。と見ていると、めっちゃ手先が不器用(笑)こんなネジはずすの戸惑ってて大丈夫なんかい。
このあたりの話はマックファンで書きましょう。
日本で変えたらいくらかかるんだろう。こっちで1日2回充電していたのが、全然減らなくなりました。すげえええ。
iPhoneのガラスがわれたまま使っているのを全然見ないのは、ガラス交換も安いからなんだろうなあ。明日またいって値段を確認しなければ。

ああ楽しい。このギリギリ感がまた楽しさをアップさせているんじゃないかな。死ぬ直前くらいまでテンション上げるのが一番面白い、みたいな。
明日と明後日、1万円あれば楽勝だ。変な買い物さえしなければ。でもなー、買い物しに来たのになー。
まあ、またくればいいか(笑)

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