少しずつ絵を描き始めている　

絵は描けたのでまんがを描こうとしたら石でも飲んだようになったのでまだ絵で止めておく

絵を描く時はまず、親指を人差し指と中指を切り離した綿の白い手袋を、右手だけにはめる
クリスタ（絵を描くアプリ）を立ち上げる前に粛々と装着して、アプリの立ち上がるのを待つ

実はもう手袋は必要ない

もう5年以上前になるが首をケガする前、画面にタブレットペンを当ててそのまま書き込めるタイプの液晶タブレットを使って漫画を描いていた

液晶タブレットの画面は熱くなる
描いているうちに画面に接する手のひらの側面には汗をかくし、くっついて滑りが悪くなるし、こすれるのと熱とでじりじり痛い　
最初はティッシュを敷いたりタオルをあてがったりしていたが、もったいないと思いつつも使い捨ての手袋の指を切って使うのが一番効率がよかった

手袋をするのはその時からの一種のルーチンだ
手袋をするということは、絵を描くということ
仕事をするということ
画面のついていない板状のタブレットにペンを走らせ、画面をまっすぐ見て描いている今でも、手袋の指を切り、右手にはめてアプリを立ち上げる

あるとき、急な修正の連絡が入ったので、小さな修正だったこともありサッと手袋なしで描いてみた　
全然描けた　
板タブはさらさらしているし、熱くもない

描けるやん

と思ったのだけど、今日もこの日記を打ち込んでいる右手には、切り離した親指人差し指中指の根元がぽそぽそ広がって、ちょろちょろ糸も出ている白い手袋がある　
そんなもんよね