de:code2019 参加レポート 「Google Home や Amazon Echo、LINE Clova の自作スキル開発! Azure Functions でクロス プラットフォーム開発入門」 #CM13 #decode19
ザ・プリンスパークタワー東京にて2019年5月29日~30日の2日間、Microsoft 社主催のテクニカルカンファレンスが開催されました。
初めて参加させて頂いたのですが、とても学びの多い場でしたので参加レポートとして共有させて頂きたいと思います。
1日目最後のセッションはこちらへ。
ちょまどさんによるスマートスピーカー開発のセッションです。
スマートスピーカー、AI アシスタントの種類から始まり、インテントやエンティティー、バックエンドの説明といった基礎的な話から後半はクロスプラットフォームかつLINE通知や Office 365 連携という、幅広くディープなセッションでした。
コードがもりもり載っているちょまどさん本人のブログはこちら。
発表スライドはこちらです。
スマートスピーカー概要 & スキル開発概要
まずはスマートスピーカーに関する概要です。
以下はスライドにあったスマートスピーカーとAIアシスタント一覧表です。
スマートスピーカー(ハード)と搭載されてるAIアシスタント(ソフト)がわかりやすくまとまっています。
そしてスマートスピーカーの動作の仕組みについてスライドが続きます。
ここも丁寧に説明されているので、スマートスピーカースキル開発入門者の方にはまずこのスライドの前半部をオススメします。
スマートスピーカー対話モデル
続いてスマートスピーカー開発のキモとなる対話モデルのお話です。
「インテント」と「エンティティ(スロット)」というスマートスピーカースキル開発特有の、聞き慣れないこのふたつの概念をこれまたわかりやすく説明されています。
また、途中気になったのが「Microsoft LUIS」の存在です。
マイクロソフトの自然言語処理サービスとのことです。
こちらは翌日のちょまどさん&田中洋一郎さんのセッションで詳しく解説されていましたので、そちらの参加レポートで詳細を書こうと思います。
バックエンド作成
そしてスマートスピーカー開発のコードに関する部分のお話です。
まずはクラウドの説明。
こちらの図も IaaS / PaaS / FaaS が曖昧な入門者にはとてもわかりやすい図ではないでしょうか。
そして当然ながらスマートスピーカーバックエンド環境である FaaS にはマイクロソフトのクラウド「Azure」より「Azure Functions」を使用されます。
そしてスライドでは 各種スマートスピーカースキル構築でのエンドポイント振り分けや、スキル実装についてコードで解説されていきます。
LINE Messaging API やOffice (Graph API)との連携
最後にスマートスピーカーに留まらず、LINE 通知と Office (Graph API) 連携のお話まで発展しました。
スマートスピーカースキルから LINE Messaging API までの範囲となると、ハンズオンでも2~3時間では厳しいレベルの内容となるため、ここは要点を絞った説明でした。
※Clova Skill & LINE Messaging API 連携のハンズオンは LINE Developer Comunity でちょこちょこ開催されているので、気になる方は connpass のグループに参加しておくと情報をゲットできると思います。(ハンズオンは割と人気で大抵イベント公開初日埋まってしまいますが…)
以下が Graph API の概要。
そして LINE へのメッセージ送信。
おわりに
スマートスピーカーの概要から始まり、スキル開発の基礎、クラウド、更には LINE や Office 連携と、とても幅広い内容で、セッション自体あっという間に終わってしまったように感じました。
しかし内容自体はスマートスピーカースキル開発に興味がある層や、Azure をはじめとしたクラウド開発未経験者層といった、幅広い層にリーチする濃厚な内容だったと思います。
またマルチプラットフォーム対応に関する話はスマートスピーカー界隈の勉強会でも珍しい内容なので、スキル開発経験者も楽しめるセッションだったのではないでしょうか。
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