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自分のものになる。

私の言葉に誰かが耳を傾けてくれるとしたら、私が出来ることは何だろう。

情報なんて掴みきれないほどたくさんあるし、なんなら自分にとってはマイナスのどちらかと言えば知りたくなかったことまで勝手に目や耳に入ってくる。今の時代大切なのは、入ってきた情報をどう自分の中で処理するかだもんね。

「自分の店をもって、自分の意思で発信を続ける」

そう決めた瞬間から、召し上がっていただくお料理や、麹を暮らしに馴染ませていくこと、食べることへの私なりの考えなど、私は私の伝えたいことを様々なカタチで表現してみる。麹のチカラを知って、現代に生かしていく。店に興味を持ってくださった方々に想いが伝わることを願いながら。

話しは変わるが、茄子の麹漬けほど難しい漬物があるだろうか。店を始めてもう6シーズン、チャレンジしている。ただの一度も母の味にはならない。教わったレシピの通りやっているのに。

今年はうめしごとで初めて甘煮にもチャレンジした。そして炊飯器を一つダメにした。心配してくれるくらをの台所のお母さんたちに、失敗したことを伝える。「よかったね、料理は何度も何度も繰り返して自分のものになっていくんだから。失敗したってことは必ず成功するってことだから。」と、なだめられる。


私の言葉に誰かが耳を傾けてくれるとしたら、私が出来ることは何だろう。

本やネットから拾い集めたそれっぽい専門知識よりも自分のものになっていく経験をお伝えすること。まだ途中経過だから、考え方ややり方も変わるかもしれない。でも、それでいいや。麴が台所にある暮らしや、もんぺの心地よさ、食べること。暮らすように働くこと。

感じたことをこれからも「自分のもの」にしながら。こういう性分なので歩みがのろいのは仕方がない。

カエルの写真は、これまた まだまだものにならない趣味のカメラ。(趣味と言えるほどお付き合いもまだないな)動くものにピンが合うなんて!と喜ぶわたしに、カエルがゆっくり歩いてあげるね、って言っているよう。

最後に。

衣、やってみた。すごい良かった。食はこれからも変わらず私なりにお伝えしていく。次は「住」。まだ何も決まっていないけれど、宣言していたら叶う気がするから。

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