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はたらく×おんがくの残業vol.1 講談師 神田山緑さん

「はたらく×おんがく」ラジオについて

「はたらく× おんがく」とは、職業をテーマに曲を作るJobシンガーmissato(みさと)が、レインボータウンFMにてパーソナリティーを務めさせていただいている番組です!

ゲストプロフィール

講談師 神田山緑 さん

大学卒業後、自動車会社の営業職や健康食品会社の代表取締役などを経て、2005年、芸に惚れ込んだ神田すみれ先生に入門。前座として講談師のキャリアを歩み始め、そこから異例の速さで二ツ目、真打と昇進。
寄席でのご活躍にとどまらず、テレビ出演、CM、舞台、映画、ラジオ、ナレーション、中野区観光大使の活動など、幅広く活躍をされています。

missatoは、修羅場にて 〜講談師の歌〜 の制作にあたり、取材のご協力、MV出演のご協力、寄席での楽曲披露の機会をいただくなど、大変お世話になっております。

放送内容つまみ食い

番組をご聴取いただきありがとうございました!

初回から、とても楽しく、興味深いお話がたくさん聞けました。
初めの「講談師になるためにはどうしたら良いですか?」という質問に対する回答から衝撃でしたよ。
講談師さんになるためには、師匠に直接、熱意を伝えるプロセスが必要なんですね。

講談師さんになるまでの一例)
1、自分が目指す講談をされている師匠を見つけるため寄席に通いまくる
2、粘り強く師匠に話しかけ、自分自身を認識してもらう
3、「弟子にしてください!」とお伝えし、その上で話を聞いてもらってから、入門できるかどうかの話がスタート。
※ただしストーカーのように気味悪がられてはいけないバランス感覚が必要!
※メールや手紙でのお願いは言語道断で不合格!


講談師は、500年以上まえの当時の「ニュース」を読んでいた人々。
その当時のお話が、いまの「古典」講談として脈々と受け継がれているなんて、途方もない時代を超えた芸能です。
75歳の真打の先生が、ご自分のことを「若手」とおっしゃるのも、なんだか納得してしまいます。
現代の講談師さんがつくった「新作」講談、と言われるものが、何百年後に脈々と受け継がれて、「古典」講談になる可能性があると考えると、すごくロマンがありますよね。


ラジオの途中で、とても嬉しいことに、山緑さんが「三方ヶ原軍記」の冒頭箇所を演ってくださいましたね!!
ラジオのために少し声量を押さえてくださっていたようですが、そばで聞いていて、息を呑む迫力でした。

修羅場(ひらば)読みとは、講談の中でも、軍記などのジャンルで多く見られる、独特な節をつけた読み方です。
「三方ヶ原軍記」は修羅場の基礎となるお話として、誰もが習得する講談なのだそうです。

余談ですが、私が作成した楽曲のタイトルは、この「修羅場」読みと、講談師の方の話芸によって、観客の頭の中に映画を見ているかのように映像が映し出され、そのシーンに没入している様子を表現したくて「修羅場(ひらば)にて」にしました。山緑さんもMVにご出演いただいているので、ぜひご覧ください。



先述のように、500年分の膨大な量の講談が残っているわけですが、一つのお話をとっても、講談の一門(神田派、宝井派、一龍斎派、上方講談の旭堂派などなど)によって、節の付け方に特徴があったりするとのこと。

その違いを堪能するのも講談の一つの楽しみ方だと思うので、足繁く寄席に通うのもよし、山緑さんがおっしゃっていたように、まずは講談の動画を見てみるのもよし、奥深い講談の世界をこれからも体感したいなぁと思います。
リスナーのみなさまもぜひ。

3:05:10ごろから「はたらくおんがく」が始まります
(アーカイブは権利上、音楽部分が無音となっております。また、予告なく削除になる可能性がありますので、ご了承くださいませ。)

ゲスト情報

山緑さんのプロフィール、出演情報、各SNSは公式サイトをご覧ください。

4月にはシンガー櫻さん、6月にはmissatoが出演させていただきます

ご紹介したJobソング

・Please Mr. Postman / The Beatles
・パパの歌 / 忌野清志郎

退勤前のmissatoのひとこと

いまって、いろんなものにおいて「効率のよさ」が重視される気がします。
早く結果を出す方法が好まれるし、「コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)良し」「時短」という文字が、本にも動画にも、テレビの字幕にも、日常のあらゆるところに並びます。

でも、山緑さんのお話を聞いて、芸とか、心を動かすものって、効率のよさなんて度外視の、莫大な時間や努力の結果なのだなぁ、と改めて思いました。

その芸術をゆっくり味わう。
しっかり神経を研ぎ澄ませて話を聞く。

ある意味、膨大な努力の結果を、例に違わず、効率よく見させてもらっていると言えるのかもしれません。
ただ、できるならば、観客側も効率の良さを度外視して、いろんな講談の魅力を、自分ならではの解釈で深めていくのも良いのではないかな、と。

外側には見えない葛藤が、練習量が、自分の挑戦に向き合い続けるというあまりにも時間を要する面倒くさい作業が、素晴らしい芸を生みだしている。
500年以上も人々を魅了し続ける芸術には、「効率の良さ」では決して手に入れられない時間の流れがあるように感じました。

貴重なお話を聞かせてくださった、講談師の神田山緑さん本当にありがとうございました!!

次回のはたらくゲスト

「タクシー運転手」さんをゲストにお呼びします!
Hop in!〜タクシー運転手の歌〜 で大変お世話になった
三和交通株式会社 さんをゲストにお呼びして、タクシー運転手というお仕事について、たくさん話をお聞きしたいと思います!

リスナーの皆様からの番組へのメッセージ、感想、タクシー運転手さんへのご質問などなど、お待ちしております!!詳細は下記をご覧ください♪

毎月第2月曜日 20:00~21:00
レインボータウンFM Wonderful moon
Jobシンガーmissatoのラジオ「はたらく × おんがく」

レインボータウンFM 公式サイト

🌷コーナー紹介🌷
①「職業色々!人生いろいろ!はたらくゲストコーナー」
さまざまな職業の方々をお招きし、やりがいや、知ってそうで知らない意外な裏話、苦労話をお聞きします。
②「みんなで作る!Jobソングプレイリスト!」
職業に関連する楽曲を紹介するコーナーです!
・歌詞や曲作りの過程に特定の職業が関連している曲
・タイトルに職業が入っている曲
・元〇〇なアーティスト

🌊周波数 FM88.5MHz
📧メール info@885fm.jp  ※件名に「はたらくおんがく」と記載
🕊Twitter #はたらくおんがく
📻視聴方法
サイマルラジオ:http://simulradio.jp/#kantou
リスラジ:http://listenradio.jp
Youtube Live:https://www.youtube.com/@rainbowtownfm88.5mhz6

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