シューゲイザー協会

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初心者のためのシューゲイザー入門音楽ブログです。細分化された昨今のロックの中でもシューゲイザーと言う特定のジャンルだけを布教しています。音楽は音を楽しむと書きます。即ちウィキペディアや知恵袋なんて鵜呑みにして難しく考えないで自分の耳と感性を信じて楽しむのが一番!

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    ライトリスナーの皆様への布教を目的とした音楽ブログです。シューゲイザーと言う一つのジャンルについて書いていきます。

最近の記事

オリジナル世代の再結成まとめ

my bloody valentine、Ride、slowdiveと90年代に全盛を極めたオリジナル世代のシューゲイザーバンド3組が全て再結成しました。 さらにシューゲイザーファンにとって嬉しい事は何よりも新譜が出たと言う事でしょう。 彼らの残した過去の功績ばかりがフューチャーされがちですが今回は懐古だけではなく“進化した現在”を見せるそれぞれのバンドの方向性に注目してみました。 RideRideは若かりし頃の青さは影を潜め、さらにサイケデリック・ロック方面に進み成熟した印

    • 2016年 シューゲイザーのリリースまとめ 続き

      前回に引き続き、2016年にリリースされたシューゲイザーのCDをご紹介。因みに前回の記事はこちら「2016年 シューゲイザーのリリースまとめ」 後半は王道のシューゲイザーと言うより2000年以降の進化したシューゲイザーを感じるアーティストでまとめてみました。 バンドからこのジャンルを知った人は「どこまでがシューゲイザーなの?」と疑問に思う事も時々あるかと思いますが、これ全てシューゲイザーなんです。(笑) しかし、どちらでも構いません。好きなら好きで、人の意見がどうであれ細か

      • 2016年 シューゲイザーのリリースまとめ

        今年も残り僅か。年間ベストアルバム等の発表がある時期ですが、CDが売れない、洋楽不況と騒がれる昨今、ランキングはもう意味が無い! と言う事で単純に2016年にリリースされたシューゲイザー、ドリームポップ、インディ・ロックの作品をまとめてみました。 ジャケットの画像にAmazonのリンクを貼っておいたので興味がある方は是非購入してシューゲイザーを布教して下さい! Nothing(ナッシング) Tired of Tomorrow レーベル:Relapse Records フィ

        • “シュ”の起源 #3

          シューゲイザーの起源について書いてますが、これまではシューゲイザー前夜、そして当時のイギリスのシーンについて書いてきました。 今回からはシューゲイザー成立に直接影響を与えたバンド達を紹介していきます。 Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)ロビン・ガスリー、ウィル・ヘッジー、エリザベス・フレイザーによって1979年に結成されたCocteau Twins(コクトー・ツインズ)。 ドリーム・ポップのイメージが強いかも知れませんが、初期はジョイ・ディヴィジョン、バースデ

        オリジナル世代の再結成まとめ

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        記事

          “シュ”の起源 #2

          パンクの終焉とカリスマ Joy Divisionの登場 技巧派で高価な機材が必要であったハードロック、プログレと言う当時の主流の音楽に対して70年半ばにパンク・ロックと言う“誰でも出来る“、“自分達でやる”新しい若者のための音楽が生まれました。 最初は刺激的だったパンクも70年代後半にはファッション化し、似たようなバンドがゴロゴロと居るような状態になり、飽きられ荒廃していきます。 そんな中、1976年に結成された Joy Division(ジョイ・ディヴィジョン)は1980年

          “シュ”の起源 #2

          “シュ”の起源 #1

          シューゲイザーの起源。シューゲイザーの意味するもの。シューゲイザーを誰が始めたのかは誰にも解りません。その辺に居たインディーズバンドから自然発生したムーブメントかも知れませんし、それをメジャーが横取りをして形にしたのかも知れませんし、そもそもバーターを含めてレコード会社のプロモーション企画だったのかも知れませんし、真実は藪の中です。 ただ「シューゲイザー」と言う言葉が使われたのが90年代からと言う事は事実です。 所説ありますがムースと言うバンドのライブでムースのボーカル、ラッ

          “シュ”の起源 #1

          日本のシューゲイザー #3

          #1でも言いましたが“日本を代表するシューゲイザーバンド”と言うのは存在しません。 しかし過去にシューゲイザーバンドが全く居なかったのかと言うと実はそうではありません。 今回は1992年シューゲイザームーブメントとほぼ同時期にリアルタイムで大手レコード会社と契約した日本初のシューゲイザーバンドPaint in Watercolourをご紹介しましょう。 日本で初めてのシューゲイザーバンドPaint in Watercolour(ペイント・イン・ウォーターカラー)は新潟のバン

          日本のシューゲイザー #3

          お好きなコースをお選び下さい!#3 型破りの爆音シューゲイザーコース編

          #1 王道UKロックコース編 、#2は幽玄ドリームポップコース編に続き、いよいよ最後のコース#3は型破りの爆音パンクコース編です。 こちらのコースの代表格はMy Bloody Valentine(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)です。 因みに日本では「マイブラ」と略される事が多いですが、海外ではもちろんそのような略称は通じません。 My Bloody Valentineは1984年、ダブリンにて結成されました。 結成当初のメンバーは今は作曲者のケヴィン・シールズとドラムの

          お好きなコースをお選び下さい!#3 型破りの爆音シューゲイザーコース編

          お好きなコースをお選び下さい!#2 幽玄ドリームポップコース編

          #1 王道UKロックコース編 に続き、#2は幽玄ドリームポップコース編です。 このコースの代表格はSlowdive(スロウダイブ)です。 Slowdive(スロウダイブ)は1989年にイングランドのレディングで結成。 前回#1で紹介したRide(ライド)とはまた違い、ロック色が薄くなり、冷たく静かでゴシックな雰囲気のシューゲイザーバンドです。 Slowdiveはシューゲイザーのイメージを作ったバンド日本でシューゲイザーが好きな人達が根底に持っている“シューゲイザーらしさ”

          お好きなコースをお選び下さい!#2 幽玄ドリームポップコース編

          お好きなコースをお選び下さい!#1 王道UKロックコース編

          このようなキャッチフレーズの広告は多いですが、シューゲイザーもコースのようなものがあります。(笑) シューゲイザーと言うジャンルは基本的に数パターンしか型が存在しないと言っても過言ではありません。(笑) それが“様式美”でもあり、シューゲイザーかどうかを判断する唯一の基準と言っても良いでしょう。 90年代オリジナル世代何事にも起源、ルーツと言うものがありますが、実際の所は誰が何の目的で始めたのか正確に知っている人は当人達だけで、後世の人々は残された記録から判断するしかありま

          お好きなコースをお選び下さい!#1 王道UKロックコース編

          日本のシューゲイザー #2

          前回の#1とはまた違ったジャンルのアーティストを今回はご紹介させて頂きます。 Spitz (スピッツ) あまりイメージが無く意外に思われる方も多いかも知れませんが、彼らは“歌謡シューゲイザー”と自分達の音楽を表現していた時期があるそうです。 ギターサウンドはもろにシューゲイザーと言う感じです。 この曲が収録されている2nd album「名前をつけてやる」が発売されたのが1991年なので時代的にも納得。 全てがシューゲイザーの影響を受けた曲と言うわけでは無いのですが、この

          日本のシューゲイザー #2

          ファミコン

          ファミコンとは任天堂の家庭用ゲーム機ファミリーコンピューターの略で日本人である我々には世代を超えて馴染み深いものですが、こちらは海外でも当然発売されています。 海外では“Nintendo Entertainment System”(略称:NES)と呼ばれ、お馴染みのゲームも海外で流通しているようです。 なぜファミコンの紹介をしているのかと言いますと、主にドット絵やファミコンのゲームの音楽のようなピコピコ音を使って曲を制作するchiptune(チップチューン)と呼ばれるジャン

          日本のシューゲイザー #1

          日本を代表するシューゲイザーバンドと言えば!…居ません!(笑) え?居ないの!? そう思われた方は良く考えて見て下さい。シューゲイザーと言うジャンル自体がマイノリティなので“有名なアーティスト”、“代表するアーティスト”は居なくて当然なのです! 他のジャンルではそのジャンルを代表する一世を風靡したアーティストが存在します。 ロックならキャロル、BOØWY、ブルーハーツ。 パンクならばHi-Standard、MONGOL800。 ヴィジュアル系ならばSHAZNAなど多数。 こ

          日本のシューゲイザー #1

          Paint A Rainbow

          前回の記事で紹介したMy Bloody Valentine (マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)の初期の曲です。 幻想的なLoveless (ラブレス)とはまた雰囲気が違うパンク色が強い作風です。まるで別のバンドのように思う方も少なくないでしょう。 しかし驚く事はありません。 そもそも“アーティスト”とは様々な知識を吸収し経験を積み重ねていかなければなれない職業です。それは一般的な会社員でも同じです。 この時期があるから、あの作風になるのです。 天才肌のミュージシャンも居ま

          ROCK IS DEAD

          シューゲイザーを楽しむのに勉強は必要ない!この手のブログですと最初は起源や歴史から説明し始めるのですが、多くの人が興味がありません。(笑) とくにシューゲイザーと言うジャンルは現在もシーンに残り続け、時代やテクノロジーの発展と共に、変化と進化を遂げている特異なジャンルです。 その手の議論はマニアの人達に任せてライトリスナーの皆さんはただ音楽を楽しみましょう。 何も知らなくても大丈夫!このバンドを聴いていない人はシューゲイザー好きとは認められない! なんて言う人も居ますが、気

          シューゲイザーとは何か?

          ご存じの方も多いかも知れないが、世間一般ではご存じでは無い方の方が圧倒的に多い音楽のジャンルなのは間違いないでしょう。 すごく簡単に説明すると音楽好きの若者達が今聴いているロックです。 細かい話をするとハードロックやヘビーメタル、パンクと言ったロックから派生したカテゴリーのうちの一つなのですが… 因みに良く引用に使われる事で有名なWikipediaによると フィードバック・ノイズやエフェクターなどを複雑に用いた深いディストーションをかけたギターサウンド、ミニマルなリフ

          シューゲイザーとは何か?