見出し画像

2016年 シューゲイザーのリリースまとめ 続き

前回に引き続き、2016年にリリースされたシューゲイザーのCDをご紹介。因みに前回の記事はこちら「2016年 シューゲイザーのリリースまとめ

後半は王道のシューゲイザーと言うより2000年以降の進化したシューゲイザーを感じるアーティストでまとめてみました。
バンドからこのジャンルを知った人は「どこまでがシューゲイザーなの?」と疑問に思う事も時々あるかと思いますが、これ全てシューゲイザーなんです。(笑)
しかし、どちらでも構いません。好きなら好きで、人の意見がどうであれ細かい事を考えず楽しむのが音楽だと思いますので自分で感じるものがあればそれで良いんです!
また画像にAmazonのリンクを貼っておきますので気になるものがあればチェックしてみて下さい!

The Radio Dept. (ザ・レディオ・デプト)
Running Out Of Love

レーベル:Labrador
ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』のサウンドトラックに使用され一躍世界から注目されたスウェーデンのシューゲイザーバンド、The Radio Dept. (ザ・レディオ・デプト)の新作アルバムです。無機質なようなどこか暖かく、メランコリックでロマンティックな彼らのサウンドは今作でも健在。これまでの集大成とも言うべき名曲揃いの1枚です。
寒い冬はホットワインを飲みながらこのアルバムを聴きたいですね。彼らの曲はなんとなく雪や曇り空が似合います。
余談ですが彼らの作品は過去のアルバムから今作まで映画のワンシーンを切り取ったような素敵なアートワークになっていて、統一感があるのも特徴。全て集めたくなります。
タワーレコードでも買えます

M83(エム・エイティスリー)
Junk

レーベル:Hostess Entertainment Unlimited
フランス発、エレクトロ・シューゲイザーの代表格となっているM83の新作。シューゲイザーと言うとバンドばかりに目が行きがちですがドリーム・ポップやサイケと言う根幹部分は常に時代と共に進化を繰り返しその枝を伸ばしてきました。フランスと言えばヘルメット(?)を被ったエレクトロデュオ、Daft Punk(ダフトパンク)が有名ですが、クラブ文化が根付いているお国柄なのか、ここでエレクトロと結び付くのも納得。
高揚感のあるシンセサイザーとリズム、浮遊感のあるメロディーを持ち味にしているM83らしい素晴らしいアルバム。少し80年代っぽさもありお洒落な雰囲気に仕上げてくるあたりは流石フランス人。まさにテンションの上がるシューゲイザーです。
タワーレコードでも買えます

Mailer Daemon(メイラー・デーモン)
Ronin

レーベル: Hands and Moment
なんとヒップホップのシューゲイザー。シューゲイザーを代表するバンドMy Bloody Valentineのフロントマンであるケヴィン・シールズは1988年リリースの「Isn't Anything」と言うアルバムの1曲目「Soft as Snow (But Warm Inside)」でシューゲイザーとラップの融合を試みたと言う逸話がありますが、その実験的な試みは2016年になって遂に実現されたようです。近年、Drake(ドレイク)やKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のようなロック界からも注目を集めるようなアーティストがどんどん生まれるヒップ・ホップと言うジャンルにも当然の如く飛び火したシューゲイザー。M83などと共鳴する“今のシューゲイザーの方法論”で構築されたトラックにラップを乗せると言う新しい音楽は単純に珍しいものだし革新的です。しかしそれ以上に曲や音が純粋にかっこ良い。普段ヒップホップを聴かない人でも構える事無くなんとなく聴けてしまうような素敵なアルバム。
タワーレコードでも買えます

MINOR VICTORIES(マイナー・ビクトリーズ)
MINOR VICTORIES

レーベル:PLAY IT AGAIN SAM
モグワイ、エディターズ、スロウダイヴのメンバーが参加するドリームチーム的なバンドです。
シューゲイザーと言うよりは70年代後半~80年代初頭のニューウェーブ・バンドに近い部分もあったり、アンビエントな部分があったり、でもやっぱりシューゲイザーの部分は見え隠れしていたり。ドリームチームが作る作品だけあって全体的に秀逸。破天荒な天才肌の豪快な作品ではなく職人が丹精込めて繊細に作り上げた芸術作品のよう。雰囲気は非常にクールですが、人間的な温かみを感じる曲ばかりで良い意味で棘の無い作風はとても聴き易いです。
タワーレコードでも買えます

Big Deal(ビッグ・ディール)
Say Yes

レーベル: Fat Cat Record
シューゲイザーの生まれたイギリスはロンドンのシューゲイザー・バンド「Big Deal」のサード・アルバム。UKの名門レーベル Fat Cat Recordsからリリースされた今作はこれまでのソニックユース、スマッシング・パンプキンズ系のオルタナ+ポップな曲調からクラシックなシューゲイザー・サウンドに寄った感じ。幻想的な世界観を堪能出来ます。好きな人は好きでしょう。
タワーレコードでも買えます

The Courtneys (ザ・コートニーズ)
The Courtneys II

レーベル: Flying Nun Records
カナダの西海岸バンクーバーで結成された女の子3人組のバンドThe Courtneys (ザ・コートニーズ)のセカンドアルバム。ドリームポップとは別の流れのシューゲイザーの進化形、いわゆるサーフ系のシューゲイザーですね。日本ではNIRVANA(ニルヴァーナ)を輩出した事で知られる米国シアトルの名門インディ・レーベルSUB POP在籍期のDum Dum Girls(ダム・ダム・ガールズ )に近い雰囲気を感じます。
タワーレコードでも買えます

番外編

コンピレーションアルバム
STILL IN A DREAM(A Story Of Shoegaze 1988-1995)

レーベル:Cherry Red Records
イギリスのインディーズ・レコードレーベルであるCherry Red Records(チェリーレッド・レコード)がリリースした様々なシューゲイザーバンドの過去作品を集めた編集盤の5枚組のBOXセット。Cherry Red Recordsはネオアコのレーベルとして知られていますが、再発物のリリースが近年増えているらしくその一環でしょう。クリエイション・レコードのRIDEなどCherry Red Recordsとは直接的に縁の無いバンドも収録されているのでシューゲイザーをテーマにした再発企画ものの5枚組と言う感じでしょうか。
沢山のバンドが収録されていますが、シューゲイザー入門編と言う感じではなく寧ろ往年のファンのための完全にコレクターズアイテムですね。ザ・ビートルズ・アンソロジーなどに近い感じ。

タワーレコードでも買えます

また不定期に記事を書いていきますので良かったらフォローと☆スキをお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?