誰もが英語耳を持てる!英語を通じて感動をお届けする 河東田美恵さん
河東田美恵(かとうだ みえ)さん プロフィール
経歴 英語講師歴25年。中高一貫校の教諭を経て、現在、フリーの英語講師として、リスニング力を飛躍的にアップさせる英語レッスンを世に広めるために活動中。
出身地 長野県上田市
活動地域 神奈川県を中心に活動
Q.現在の活動はどんなことをされているのでしょうか?
河東田 現在、フリーの英語講師として活動をしていて、月曜日と金曜日がキッズ英語、火曜日は高校と中学校の英語の非常勤講師、水曜日はNHKの英語教室、木曜日は英検指導、金曜日には中学生向けのレッスン、それ以外の隙間の時間に大人の英語のプライベートレッスンや体験会を行っています。
それ以外には、BNI(異業種交流会)に所属していて、今は娘が今中学1年生で、主婦業もしていますね笑
スケジュールは毎週ほぼびっちりですが、不思議なことに学校に毎日通っていたころより楽で、私にとって同じことを毎日繰り返すほうがストレスみたいで、今のようなライフスタイルは性に合っているのだと思います。
キッズの英語では基本的に英語耳(英語を聞く力)をつくるための目的で行っていて、中学生になってから読み書きをやるようにしています。日本人としてのアイデンティティが育つことはとても大事で、母国語が固まる前に英語を入れてしまうと子供たちが混乱してしまうことがあるからです。親御さんには受験対策はそのあとにやっていきますということを納得して初めてもらうようにしています。
今は、大人へのレッスンへも行っていますが、以前は子供じゃないと英語耳はつかないと思っていたので、大人の方から英語レッスンをやってくださいとも言われても断っていました。
それが『英語目ラーニング』という技法と出会ったことで、非常に面白いのですが、目からアプローチをすることで、英語耳が育つということを発見して、大人にもレッスンを始めるようになりました。子供と大人、それぞれの特性を活かした耳作りを行っています。
ぴんときたものを流されるまま、行けるところまで行く
Q.これから描く夢やビジョンはありますか?
河東田 笑っちゃうほどないんですよね。今は面白いと思ったものに飛びついて忙しくしていて、全部に可能性を感じてしまって、一個も取りこぼしたくないし、夢とかビジョンを決めることが私にとっては狭めてしまう感覚になってしまうので、あえて決めないようにしています。やることを狭めてしまうし、驚けなくなってしまう。わくわくできなくなってしまうなぁと思っていますね。
唯一なりたかった目標といえば、子供の頃の目標が、学校の先生になることでした。自分が小学校の2年生のころから魅力的な先生になるぞと決断して、長年の夢を叶えたときに待っていたのはストレスでした笑。楽しかったけど、目指したものが無くなってしまったむなしさも感じましたし、今、思い返せば、同じルーティンを繰り返すことがストレスだったんだと思いますが、子供たちと接することとか、海外研修に行くこととか、とても充実していたのですけど、出産を機会に辞めたときに目指すものが本当に無くなってしまって、そこから目指すものを探していた時がすごく苦痛だったんですね。
それまで何かを目指してい生きてきたけど、子供が生まれて、子供と1:1みたいな生活になったとき、しばらく学校には戻れない時に何を目指そうか?としていたころが、一番苦しかった時です。
それから霊気も勉強してみたり、資格をものすごくとったりして、霊気ヒーラーになったし、食育指導士も上級までとったし、フットマッサージの資格も持っているんですよ。当時はこれじゃない、これじゃないと探していました。
だから、将来のビジョンを持とうとは思わなかったけど、目標を持たないほうがわくわくをずっとしていられると思えるようになって、そのなかで「英語目ラーニング」と出会ったことで、大人のレッスンを始めることになりました。その時に「もう、オール(舟をこぐオール)はこがない」とフェイスブックに投稿したときがあって、自分でこぐよりも流されるままのほうが楽しいなという生き方に変わりましたね。
そう決めたから、デメリットとしては忙しくなってしまうとかはあるのかもしれませんが、もともと持っている強みが活かされているのかもしれないですね。自分でこれをすると決めていたら断ることもあるかもしれないけど、ぴんと来たらとりあえずやってみるというのは、良くも悪くもできるようになりましたね。
あえて、流されるまま、流れ着くところまで行ってみて、途中に違うなと思えばやめればいいし、いいなと思ったものには流されてみようと思っています。時間と家族の許す限りですけどね。娘が悲しい顔をしない範囲で、あと数年はやっていこうかなと思っています。今の自分がいられるのも家族があるからなのかもしれない。家族で引っ張っていてもらわないと、どこまでも飛んで行ってしまうかもしれません笑
記者 最終的にどこに行きつきたいとかはあるんですか
河東田 最終的には英語が教えていられればいいと思っています。人からも良く言われるのは、私が違うこと始めました~というけど、「教える」というのと「英語」というのは変わっていないんですよね。英語じゃなくてもいいのかもしれないけど、英語そのものというよりは、英語を通して「日本」を見たりとか、「自分自身」をみたりとか、そういう所につながったらいいなと思っています。
その人の中から生まれる気づきを大事にしたい
Q.英語を通して伝えたいことは何かあるんですか?
河東田 伝えたいというよりは、ご本人に気づいてほしいという感じですね。「自分ってこうなんだ!」というのをその人が気づけば、私にとってガッツポーズです。「こういう風に脳みそを使っているんだ」とか、「こういう風に筋肉を使っているんだ」とか、「こういう風に自動的に考えちゃうんだ」とか、英語を通して比較することができるんです。
私の中に伝えたいものはないけど、その人が自分で気づいて、へーってなって「やってみよう!」となったり、「自分ってすごいじゃん!」ってなったりするんです。気づきを通して、相手が感動して、驚きが生まれる瞬間が楽しくで、
ある意味で、その人に自分を重ね合わせながら、昔の自分を助けに行っているんだと思います。当然その人のためのレッスンではあるのですが、実は自分のためにやっているのだと思っています。
英語目ラーニングを伝えたいのではなくて、感動を共有したい
Q.今の仕事のスタイルを取るようになったきっかけは何がありますか?
河東田 英語目ラーニングとの出会いが大きかったと思います。それまではそんなに外国人の方と会う機会もないし、自分がどの程度話せるかも意識したこともなかったです。12年前に学校にいた頃は、ネイティブの先生が一人いて、その先生とコミュニケーションをとることも必至でしたし、海外の姉妹校の先生とコミュニケーションをするときも何となくで頑張ってきました。英語目ラーニングに出会って、10年ぶりぐらいに海外旅行に行った時に「すごい聞ける!」って自分がびっくりしたし、やればやるほど、自転車に乗るような感覚みたいな感じで、一度聞けるようになると聞けなかった頃がわからなくなる感じでしたね。最近、ネイティブの先生二人と持つ授業が、まったくストレスがなくて、「私、英語しゃべれている~」と自分が満足するぐらいで笑、英語のスキルとしても転機になりました。
もともと英語目に出会う前は、自宅で英語を教えていましたが、一主婦の寺子屋みたいな感じで、地元の人たちの口コミで、自分で自分を売っていくこともまったくしていませんでしたが、英語目と出会ってから、知ってもらわないと感動をシェアできないと思って、目からウロコの英語レッスンを通して、感動を共有したいと思って、フェイスブックをし始めたのもそのころで、自分のことをアピールすることを始めたのも英語目がきっかけですね。
当時はほとんど電車にも乗らない生活で、自分の意見を発信するなんて、聞いてもらえるのかと思ってしまうし、すごい閉鎖的だったところからのオープンになりました。
レッスンで英語耳を作れるのは子供だけと思っていたので、大人は可能性が0だと思っていたことが、100%できるんだと思えたことが大きくて、私にも自信を与えてもらえたし、レッスンをしてもいいと思えるようになりましたね。
記者 河東田さんのお話を聞いていると感動を共有したいという想いが強くある感じがしますね。
河東田 感動があると自分に注目してもらえるというのがあるのかもしれませんね。あっと驚くような感動があったときに相手が自分に向かって開いてくれる感じがていて、そうやって開いてくれたところにこうだよーと言ってあげると、ストレートに相手に入っていくような感覚がありますね。
どうやったら伝わるのかなという手段として、ただ発言するだけでは薄くて、地道な信頼関係を作るとかもありますが、私は最短距離で行きたいと思うから、感動や驚きを作る。自分自身がそれが1番入りやすいからかもしれませんね。
記者 最短距離で伝えたいというのはかなり強い想いな感じがするのですが、そのように思う背景には何があるんでしょうか?
河東田 私が感じた「すごいでしょ!すごいでしょ!」というのを一緒にやりたいだけなのかも知れません笑
今はそれができて最高に楽しいのですが、記憶をたどってみると、中学生、高校生時代は自分の中の想いを外に出せなかったので、「私こんなことに気づいちゃった!」と思っても、誰に言ったら一緒に喜んでくれるだろうと思った時に、どこにも出せないと思ってしまっていたんですよね。実は小さいころは気にいった石を拾ってきて一緒にお風呂に入ったりするような子供だったので笑 自分がうわーって心ときめくものに共感してくれる人っていないって、そう決めつけていかもしれません。
自分がどう思うのかよりも、相手があたしにどう思ってほしいのかとか、相手に合わせることのほうを優先させていたと思いますね。その感覚は今も強い方ですが、どういったらこの人はどう思うかとか。私はどういう態度をしたら気持ちがいいのかとか、探しに言っている自分には気づきますね。
つい相手の反応に一生懸命になっちゃうから、自分のことを言って共感してもらうとかは後回しになっちゃう。今はレッスンだったらそれもやりつつ共有もできるから、自分としては本当に楽しいなと思っています。
先生になりたかったことも、親に自分の話を聞いてほしかったけど、小さいころに子供が口をはさむんじゃないと一掃されてしまうところがあったりして、先生になれば認めてもらえると思っていましたね。
だから、ずっと価値を提供できるものを探していたのかもしれませんね。その延長に感動を共感したいと思っているのだと思います。
感動を共有することが私にとっての価値だと気づけた
河東田 価値を提供するものが知識だと思っていた頃は自分には与えられる知識なんてないと思っていましたが、感動の共有が価値だと感じることができて、それでオーケーなんだと思えるようになりました。感動の共有が私にとっての価値なんだと気づけたんですね。
英語のレッスンが終わって、勉強になりましたと言われる方は圧倒的に少なくて、ほとんどの方が、すんごく楽しかったと帰っていかるので、その姿を見せてもらって、それでいいんだと気づかせてもらえたことが大きいと思います。
お金となると仕事とか価値あるものに対して交換するものだと思うから、価値を与えるとか結果を出すと思ったら、長年大人のレッスンはできないと思っていたのだと思うんですよね。それが英語目ラーニングで、本当に簡単に、誰だってできるような方法で変化をが出るんです。
英語耳のレッスンを構築できたお蔭で、それまで自分の中で表に出すようなものじゃないよと思ってきたものが、レッスンに組み合わさることで、こんな風にするとこんなに変わるんだとなって、相手が喜んでくれるんだというのを見せて頂けました。逆に皆さんから価値を与えてもらえた感じで、肯定観を持つことができたと思っています。だから、自分のためにやっているなぁと思うんでしょうね。
記者 クライアントさんとのかかわりの中で自分の価値とは何かに気づかれてきたのですね。お忙しい中、ありがとうございました!
編集後記
一見、ほんわかとしたような人柄でありながら、かなりハードスケジュールをこなしながら活動する河東田さんの背景に自らが価値を提供することをテーマに感動を提供、共感することで今のスタイルを作り上げた河東田さんがあったことがわかりました。河東田さんの進む先にこれからも沢山の感動が共有される仲間が溢れていく未来が待っているのが思い描かれるような時間となりました。ありがとうございました。
この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36
記者 堀江・牧野
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