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能登半島地震発生のメカニズム…南海トラフ地震との関連(門外漢解説)

 すでに能登半島地震の発生メカニズムについては、noteの記事にて推定結果を報告している通りである。
 能登半島地震は、二つのプレート(ユーラシアプレート、北アメリカプレートが接する境界線に(ほぼ)直交するような方向に存在した断層群が、二つのプレートによって加えられるストレス(応力)が作用して断層付近に蓄えられた歪みエネルギが供用を越えて断層群がズレを起こした結果であろう。下図が日本付近に存在する四つのプレートを示し、それぞれのプレートから作用する力方向を赤矢印で示している。

日本付近のプレート

立体的に見れば、下の様である。

プレート立体図

もう少し大きく表し、今回の能登地震で動いた断層を■で表現すると、プレートの境界線にほぼ直交するように存在した断層群が動いた訳である。

能登半島地震断層とプレート

詳細に震源群との関係を見るとプレート境界との関係がよく分かる。これは、糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)の延長線(プレート境界線)左側のユーラシアプレートにあった断層群が動いたという事である。

プレート境界線と震源分布

従って、今回の能登半島地震の前の群発地震は、プレートからの押す力によって、徐々に断層内に小規模な破壊が進んでいたためであろうと推測される。最後に耐えきれずに断層が大きく動いた。
 フォッサマグナとの関係は、以下の図のように日本列島を横断している。

フォッサマグナ(プレート境界線)

さて、南海トラフ地震との関係であるが、
 ★プレートの移動による力によって蓄積された歪みエネルギが解放されて
  地震を起こす
という原理的なものは同じであるが、下図のように、
 ★能登半島地震・・ユーラシア(下図アムールプレートと書いている)と
          北アメリカプレート(緑)
 ★南海トラフ地震・ユーラシアプレートとフィリピン海プレート

プレートと地震域

という関係にあり、直接的に大きく影響し合うということは無さそうである。
 ただし、大陸移動(プレートテクトニクス理論)に伴う力の発生や歪みの蓄積は多少なりとも関係する事には要注意である。

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