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有馬記念 回顧

ここにきて出遅れとか!
私の有馬記念はスタートした瞬間、終わったようなものです。
ああ、もう、今年最後の大一番なのに全然書く気になれない……この記事も出遅れました。

なんて言ってられません。
さて、記録ずくめのメモリアルイヤーのラストを締めくくるグランプリ、有馬記念振り返ってみましょう。

強い牝馬がレースを彩る

有馬記念はファンが選ぶレースです。人気投票1位はクロノジェネシス。
宝塚記念の圧勝が印象に残ってますよね。
あの時の2着はキセキでしたね!

そして。今年は牝馬がとにかく強かった年です。
アーモンドアイがヴィクトリアマイル・天皇賞秋・ジャパンカップのG13勝、ラッキーライラックが大阪杯・エリザベス女王杯、クロノジェネシスが宝塚記念、グランアレグリアがスプリンターズS・安田記念・マイルCSの短距離G1を3勝、そして無敗で牝馬三冠を制したデアリングタクト。


一年を締めくくるグランプリレース有馬記念はどんな馬が勝つのでしょうか。

展開のカギは誰が逃げるか

注目のスタート。
モズベッロが大きく出遅れます。そして、なんとキセキもスタート悪く、後方から。
先頭は1枠1番バビットが当たり前のように先行します。キセキが来ないのを確認するように、穏やかに先頭へ。
外枠からオーソリティもスタートよく先行します。
一周目の4コーナー、先頭はバビット。2番手オーソリティ。並んでいるのは2018年の覇者ブラストワンピース。ほとんど差がなく、オセアグレイト、クレッシェンドラヴ。その一馬身後ろにワールドプレミア、カレンブーケドール、フィエールマンと人気の一角が揃って雁行。
さらにその後ろには内からペルシアンナイト、ラヴズオンリーユー、ラッキーライラックが控えます。
そして、2馬身離れて、一番人気クロノジェネシス。
この辺りまで中団、クロノジェネシスから2馬身半離れてサラキア。
そのサラキアから4馬身以上離されて、モズベッロ、キセキ、ユーキャンスマイルが最後方を形成。
縦長の展開ですが、けっしてペースは早くありません。先頭を走るバビットもリード短く、1馬身あるかないか。
1000m通過が62.2秒とやはりゆったりとした流れ。
2コーナーを通過するころに、バビットが少しリードをとって3馬身離して逃げるようになります。
中団後ろにいた馬たちはポジションをあげ、ほぼ一団のような固まりになります。
バビットの逃げも、なかなか差がつけられず、単独の逃げといってもアドバンテージとはいかなそうです。
向こう正面から3コーナーが見えるあたりで中団から後方に動きがあります。
クロノジェネシス、ラヴズオンリーユー、キセキが外からペースアップし、ポジションをあげていきます。
キセキはぐいぐいとまくってあがり、先頭5番手まで押し上げていきます。
クロノジェネシスは手応えよく、4番手で4コーナーを向かいます。ラッキーライラックはその後ろにいます。
4コーナーから直線。
内でおとなしくしていたフィエールマンが先頭に立ちます。やはりルメール騎手、ぬかりありません。
しかし、クロノジェネシスがいい手応えで追ってきます。
後方からサラキアが凄い勢いで突っ込んできます。
クロノジェネシスとフィエールマンが馬体を合わせて接戦を演じます。
サラキアが迫ってくる。
クロノジェネシスが前に出る、食い下がるフィエールマン、外からサラキア。
クロノジェネシスの手応えは衰えない。
フィエールマンを振り切って、ゴールイン。
すぐそこまでやってきたサラキアはフィエールマンと2着争い。

勝ったのは、クロノジェネシス。
宝塚記念に続く、グランプリ制覇。

今年を締めくくったのはクロノジェネシスでした。
三冠馬三頭がいないとはいえ、勝るとも劣らないライバルたちに強く勝つクロノジェネシス、来年の活躍が楽しみとなります。
そして、やはり牝馬が勝ちました。
先輩女傑ラッキーライラックはここで引退か。
クロノジェネシスは来年を引っ張る一頭といえそうです。

さて、中央競馬も今年これで終わりです。

また来年金杯から新しい競馬が始まります。
スタンドいっぱいのお客さんの競馬場という光景が幻とならない一年になってもらいたいですね。

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