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父は膵臓癌末期〜第五章〜

父は膵臓ガンと告知されてから約二年3ヶ月です。

両側硬膜下血腫で二度入院し、先週の金曜日に退院できました。

しかし、今回は歩行も以前の様に歩行はふらつきがあり、左側に出血があった為右麻痺がありました。
それはリハビリでお箸を使えるまで回復しました。

そして言語障害も少しありましたが、それも少しずつ回復はしてきています。
たまに言葉が出にくい時もある様ですが、普通に話しは出来て、いつものしっかりした父に戻りました。

酸素も落ち着いている様で、それも安心しました。

何度も繰り返すと言う事は主治医にお聞きして不安な毎日です。
同居している母が一番不安だと思います。

歩行は歩行器でトイレへ行ったりはしているのですが、転倒リスクが物凄く高い様な気がして心配です。

毎日不安で仕方がないのですが、やはり一番不安に思っているのは父だと思います。

私は別居なのですが、泊まれる時は泊まろうと考えています。

父をいつも見ていると、もう昔の様なしっかりとした父には戻れないのだなぁ...と考えると本当に悲しくてなりません。
それを思う度に涙が溢れます。

父も昔の様に戻れたら、どんなにいいだろうなと思っている事か...
母もそうだと思います。

連休明けは一度ガンの方も診ていただく為、いつもの病院へ行きます。
父はまだ治療を続けたいと言う意思があります。
先生とお話しをして、それは父が決める事なので、それをまた見守りたいと思います。

その決断はとても父にとって辛い事になるかもしれません。
そして、現在何の治療もしていないので少しずつ進行はしているのではないかなと考えられます。

毎日思います。
何故こんなに優しくて良い人が、こんな目に遭うのだろうか。
今まで何人もの方を見てきていますが、本当に何故こんなに良い人が?
どうして?と思うばかりです。

もう今は父を見ているとどこかへ出かけようと思う気持ちが少しずつ無くなっている様な気もします。

しかし父は入院をする度にリハビリをして少しですが、歩ける様になってお家に帰ってきます。

その気力は本当に凄い事だと感じています。

余命では春と宣告されていました。

でももうその春は過ぎようとしています。

私はまだまだ父は頑張り続けて生きる力があります。
その力に尊敬します。

私は仕事もありますが、出来るだけ父の側にいる様にしたいと思います。

父が安心できる生活をして行こうと家族でも考えています。

もう戻れない父ですが、頑張っています。
私が今仕事の事などで悩んでいる事は、父からしたら本当に極々小さな事。

これからも父の様子をたまにですが記します。


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