カンヌで迎えた30歳|mofi 205号 編集後記

2018年5月15日。30歳の誕生日は、カンヌ映画祭出張の最終日のミーティングが終わったあと、チーム3人で迎えた。これ自体に取り立てて意味はないのだろうが、30歳をこういうキリのいい形で迎えられたことは、個人的には感慨深い。

映画をつくる仕事をすることを志してから10年、ここに至るまでの歩み簡単に振り返りたい。(まだできていない自己紹介をいずれ記事にする予定だが、そのさわりだけでも。)

2008年。20歳で映画づくりを志す。

2011年。就活はせずに賭けに出た大学院留学が叶い、映画の名門・USC大学院映画学部プロデュース科25人に選ばれる。

2013年。25歳で大学院卒業。『47 RONIN』の監督アシスタントをしながら映像制作会社で働く。極貧生活。

2014年。ビザでさんざん苦労したあげく採用されず帰国。この一年が最もしんどい一年であったことは間違いない

2015年。大学院のクラスメイトに声をかけられマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』の撮影現場で働く。(ちなみに27歳の誕生日は撮影最終日に迎えた。一生の思い出)

2016年。初の「ハリウッドスタジオ製作映画」となる『ゴースト・イン・ザ・シェル』で働き、いまに至る「日本発の原作をハリウッド映画化する」仕事につながる。

決して平坦ではないし、リスクを取りまくって、しんどい思いをして、ようやくここまでたどり着いたところだけれど、先の人生のほうがまだまだ長い。むしろこれからが本番で、これからも途方もない苦労をすることになるのだろう。

しかし、途方もない苦労、ということは、それだけ途方もないことをしようとしていることの表れでもあるんじゃないか。

目指す道はこれからも一筋縄ではないのだろう。それでも、一歩ずつ、踏みしめていけるように。そして20代にかいた汗を、30代でさらに深め、結実していけるように。

その軌跡の記録を mofi で毎週つけていくので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。


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三谷 匠衡|Kanehira Mitani

1988年ウィーン生まれ。東大からUSC、『沈黙-サイレンス-』『ゴースト・イン・ザ・シェル』などハリウッド映画での制作スタッフを経て、映画プロデューサーの卵として奮闘。note / COURRIER JAPON にて連載中。

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