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「日本カード」とその切り方

ずっと昔のライフカードのCMで、さまざまな場面でオダギリジョーが選択肢の書かれたカードを広げて悩み、「続きはウェブで」という、いまとなっては古臭いとも言われかねない手法を初めて(?)披露したコマーシャルがある。

「カードの切り方が人生だ」というコピーが新鮮に感じられた高校生の自分には、いずれこういうカードの切り方を意識的に考える日がくるとは思ってもみなかっただろう。

「日本の原作作品をハリウッドで実写映画化する」

というニッチな仕事に就いているのだが、ハリウッドを相手に仕事をするうえで、外国人がその「中の人」になるのは極めて難しいことは身をもって体験した。

詳しくは別の機会に詳述するが、アメリカにいる限りは、どんなに頑張ったところで所詮は日本人でありアジア人であり外国人である、という経験をとりあえずすることになる。

しかし、それは何も悪いことではない。むしろ、「日本人であること」を強みにすればよいのだ、と方々から言われて、そういうものか、と納得するようになる。

ここで登場するのが、キャリアにおける「日本カード」である。

私の現在の仮説では、「ハリウッドでは慢性的な物語不足が深刻化しており、それに対するひとつの解決策として日本の物語原作の実写映像化が模索されはじめている。ここに、今後の世界の商業映画の流通網に日本原作ベースの優れた映像の物語を乗せるチャンスがあるのではないか。」という具合だ。

そこに自分自身のニッチを見つけて仕事をしているわけだが、これがアメリカに対して「日本カード」を切っている状態である。

この「日本カード」というもの、使い方が非常に難しいものなのだが、詳細は今週のメルマガに続けることとする。

http://mofi.jp/


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三谷 匠衡|Kanehira Mitani

1988年ウィーン生まれ。東大からUSC、『沈黙-サイレンス-』『ゴースト・イン・ザ・シェル』などハリウッド映画での制作スタッフを経て、映画プロデューサーの卵として奮闘。note / COURRIER JAPON にて連載中。
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