ロゴデザインって、偉大。|mofi 201号 編集後記

日本的感性として、4月は始まりを連想させる。新しいことを始めてみたい、新しい気分を味わいたい。ずっとリデザインしたいと思っていた mofi のフォーマットが、このタイミングに起きたのは、決して偶然の産物ではない。

というわけで、粛々とリニューアル中の私たちのマガジン。手前味噌ながら、個人的には大変気に入っている仕様変更となっている。今後このマガジンのデザインについて触れることはなかなか少なそうなので、触れておきたい。

今回のリニューアルでつくっていただいたロゴマークは、大学時代の親しい友人で、未来のデザイン界を背負って立つであろう男、岩原一平氏につくっていただいた。

もともと、お遊び的にイラストレーターで遊んでいた私は、私たちのメルマガに対してロゴを作りたいとかねがね思っていた。しかし、頭の中の理想に対して、現実が追いつかない。

素人ながらに三谷が考えたのは、こんなアイデア。

これが、

これになるんだから、岩原くんは天才なのだ。

選んだ書体は、"Garamond" というセリフ体。美しく格調の高さを感じる書体で、これ自体は元の案からは変わっていない。ここで、

文字要素を小文字化すると美しい

というアイデアを見せてくれたのが、岩原くんの凄さ。さらに、「f と i が並ぶと、一つの文字のようにできる」という視点をプラスしてくれた。

当初の文字の並び、"MOFi" では、どうしても "i" が異質に見えてしまう。それを小文字にすることで、実質の文字要素を3つにできる。しかも、この "fi" は "film" から取っているのだから、意味合いとしてもしっくりくる。

勝手に解説者ぶっているが、素人である私でも、この視点の鋭さにははっとさせられた。

続いてビジュアル要素だが、もともとは「映画フィルムのパーフォレーションに注目し、1コマを取り出すことで拡がりのあるビジュアルを」くらいに思っていた。それで、始めの案になった。ここもまた、

映画フィルムの動きの最小単位に着目する

という天才の発想が登場する。そして、人の目線の動きを念頭においた、フィルムの動きが感じられるようなヨコの配置。

ここで重要なのが、もともと提示したアイデアの枠組みのなかで、デザインが完成されていることだ。それでいて、その中で最適な解に導いてくれる、岩原くんの知性・感性のすべてが好きだ。若干気持ち悪いくらい褒めているが、それだけすごいものを作っていただけたので、やむなしだ。

一平くん、本当にありがとう。

ビジュアル変更によって起きた変化は明白で、いつ見てもテンションがあがり、元気が出てきて、よし頑張ろう、と思える。この多幸感は、すばらしい作品を観たときの感覚に近く、さいきんでは『ビッグ・リトル・ライズ』を観たときの興奮が近い。

アメリカでいちばんイケてるテレビドラマを製作・放送しているHBOの番組が日本のアマゾン・プライムで観られるのは、有り難い限り…アカウントを持っていればぜひ、ご覧いただきたい。これについても一晩は語れるだろう。

観てくださいよ、このオープニング。


実はコラムネタがいろいろ溜まってきているので、執筆意欲も高めな今日このごろ。燃え尽きない程度に頑張ります。次回もお楽しみに!


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三谷 匠衡|Kanehira Mitani

1988年ウィーン生まれ。東大からUSC、『沈黙-サイレンス-』『ゴースト・イン・ザ・シェル』などハリウッド映画での制作スタッフを経て、映画プロデューサーの卵として奮闘。note / COURRIER JAPON にて連載中。

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