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【受験マトリックス】逆転合格を実現する自己分析とは


皆さん、こんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。 

今回は、「合格率を劇的にアップさせる自己分析」についてお話しします!
 
「自己分析って受験の合格に直結するの?」と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、第一志望校に合格する上で非常に重要なものです。むしろ、これができてなければ受からない、といっても過言ではありません。
 
この自己分析のテクニックとして、『ドラゴン桜2』 2~3巻に登場する「受験マトリックス」を紹介します。自己分析をどう合格率アップに直結させるかを解説する前に、まずはこちらの漫画をご覧ください。

いかがでしたでしょうか。「受験マトリックス」では、センター試験(現・共通テスト)の過去問の結果をもとに、自分の強みと弱みを単元ごとで分析していましたね。
 
受験マトリックスの4つの象限を整理すると、
 
①できた&得意
②できなかった&得意
③できた&不得意
④できなかった&不得意
 
となっています。今回は、この4つそれぞれに着目しながら、どのような改善策があるのか、どのように自己分析に活かしていけば良いのかについて解説していきます! 

 

①「できた&得意」について

まずは自分が元々得意で、テストでも解くことができた問題についてです。例えば僕の場合であれば、「数と式の計算」に関しては小さい頃から好きで得意だったため、テストでもあまり間違えることはありませんでした。
 
この象限にある単元に関しては、ひとまず何か対策を考えたり、集中して勉強したりする必要はありません。
 
ですが、この得意かつ得点源になっている状態を保つためにも、最低限の勉強は続けておきましょう。いくら得意でも、まったくやらないといつの間にか勘が鈍り、得点が稼げなくなる可能性があります。
 
また、この①の象限にある単元が増えれば増えるほど、得点だけでなく自分の自信にもなります。以降の解説を参考にして、②~④の象限にある単元を1つでも①まで持ってこれるようにしましょう!

 

②「できなかった&得意」について 

一番大事なのはこの象限です。普段は得意なはずなのに、なぜか点数が取れなかった、という単元です。
 
例えば僕であれば、確率の問題は得意分野でしたが、高校2年生の終わりに一時期スランプに陥り、テストで点数が取れないという事態が発生しました。
 
ここで重要なのは、「できなかった理由」を考えることです。
 
例えば、確率の基本的な公式は覚えていたものの、問題の演習量が足りず、問題を見てどの公式を使って解けばいいか思いつかなかった。あるいは、考え方は合っていたが、単純な計算ミスをしてしまった。
 
こんな風に、同じ「確率の問題が解けなかった」という事象でも、中身は全然違うことがあります。原因をきちんと分析することで、自分が取るべき対策が見えてくるのです。
 
「本当は得意なのにできなかった」というこの象限にある分野は、きちんと対策をすれば①にもっていきやすいです。
 
「まあ今回はたまたまミスしただけだから、次は大丈夫だろう」などと油断せず、しっかりと自分と向き合って克服しましょう!

 

③「できた&不得意」について 

もう一つ重要なのが、この「不得意だけどなぜかできた」という象限です。
 
この象限については、ドラゴン桜noteの編集長である青戸さんが次のように解説してくれました。
 
この③の象限で自己分析のカギになるのは、「問題の形式がどのようなものだったか」という点です。
 
テストには非常に多くの問題形式が存在します。一問一答形式の問題もあれば、数学の証明や国語の要約など、理由や流れを含めて詳細に記述するものもあります。

他にも、選択問題や穴埋め問題など、教科や単元によっても出題方法は変わってきます。
 
注目すべきは、「正解できたのは、本当に自分の実力なのかどうか」という点です。
 
特に、多くの受験生が受ける大学入試共通テストでは、すべての問題がマーク式(選択問題)です。100%完璧に理解していなくても、消去法で問題を解けたり、2択まで絞り込んであとは勘で正解できたりすることがあります。
 
そのため、自分がその問題を正解した理由を分析することが重要だ、と青戸さんは語っていました。
 
僕はこの象限に、数学の「二次関数」の単元を埋めました。二次関数は高校1年生に学習する単元で、苦手意識を持つ方も多いでしょう。
 
ただ、自分が不得意だと認識していても、テストで案外得点が取れる場合もあります。考えられる原因としては、「二次関数という単元の中で、自分にとって親しみやすい、あるいは得意な問題が出題された」というパターンです。
 
これまでは、「確率」や「二次関数」などのように、ざっくりとした単元でそれぞれの問題を分類していました。
 
しかし、例えば二次関数という単元の中にも、シンプルなグラフを扱うものもあれば、定義域が変数になって移り変わっていくものや、xの係数が変数になっていてグラフの形が変わるものなど、非常にさまざまなパターンの問題があります。
 
苦手だと思っていた単元が、実は特定の問題のパターンや形式だけ苦手で、他は意外と対応できることに気づいた、なんてこともあるのです。
 
そのため、それぞれの単元の中身をさらに分解し、どういった問題が解けていて、どれが苦手なのかを分析できると、自分が取るべき対策がよりはっきりと見えてくるでしょう。

 

④「できなかった&不得意」について

この象限にある問題は、明らかに対策する必要がありますね。
 
僕は中高生に色々な講義やワークショップを行っていて、よく「得意と苦手、どちらを先に勉強すべきか」と質問されることがあります。
 
これは人によって意見が分かれるところだと思いますが、僕の答えは決まっています。それはズバリ、「真っ先に苦手を克服する」ということです。
 
皆さんは、テストの点数を30点から50点にするのと、80点から90点にすること、どちらが大変だと思いますか?
 
僕は、明らかに80点から90点に上げる方が難しいと考えます。
 
理由はシンプルで、「30点→50点」であれば、前回のテストで取れなかった70点分の問題から簡単なものを20点分選んで対策すれば良いのに対し、「80点→90点」であれば、前回の80点はそのまま落とさず、取れなかった20点分の難問からさらに10点分伸ばす必要があるのです。
 
これは非常に難しいことで、さらにそれができたとしても「30点→50点」の20点アップに対し、「80点→90点」では10点分しかアップしていません。
 
実行することの難しさと、得られる点数で考えた場合、個人的にはまず苦手を「普通」にすることが重要だと考えます。
 
苦手から好きまで伸ばすのは難しくても、普通まで上げるのはそこまで難しくありません。基本的な単語・用語・公式を覚えるだけでも、「30点→50点」くらいならすぐに実現できることも多いです。
 
それ以上伸ばす場合は、例えば高校生なら中学レベルや、場合によっては思い切って小学生レベルからやり直すなど、土台を固め直すことが必要です。
 
苦手ということは、今までにつまづいたタイミングがどこかにあるはずですよね。そこから一歩一歩進んで、基礎からしっかり学び直せば、苦手意識が徐々になくなっていくはずです。
 
何から勉強すべきか困っている人は、ぜひ一度自分のつまづきポイントまでさかのぼって、やり直してみてください。
 
一見遠回りに見えて、結局それが一番の近道です。

 

おわりに

さて、ここまで「自己分析」がいかに受験に重要かについて、4つのパートに分けてお話ししていきました。僕やドラゴン桜note編集長の青戸さんの実際に体験した例も紹介できて、個人的にはとても嬉しく思っております。
 
今回の受験マトリックスについての話は、僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」でより詳しく説明していますので、ぜひこちらもご覧ください!

今回の記事は、ここまでとなります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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