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【期間限定公開】公式メルマガ「ドラゴン桜+」創刊前号外 Vol.1

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ドラゴン桜公式メルマガ「ドラゴン桜+(プラス)」 創刊前号外 Vol.1
隔週木曜日配信

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◇目次◇

1.はじめに
2.『ドラゴン桜』パート1 名シーン
3.三田紀房著『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術』
4.担当編集コラム
5.あとがき

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1.はじめに
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こんにちは!『ドラゴン桜2』担当編集のまほぴです。
公式メルマガ『ドラゴン桜+』への事前登録、ありがとうございます。
『ドラゴン桜2』の情報解禁と同時に、多くの方にご登録いただき、とても嬉しいです!

1月25日(木)からスタートする本配信までの期間は、隔週で“創刊前号外”をお届け。
連載開始前からいち早くメルマガに登録してくださっているみなさんに向けて、『ドラゴン桜2』のスタートが待ち遠しくなる情報や、『ドラゴン桜2』をさらに楽しめる情報をお送りしていきます!

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2.『ドラゴン桜』パート1 名シーン
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『ドラゴン桜2』の前に読んでおきたい、『ドラゴン桜』名シーンのコーナー!パート1の中でも特に反響のあったシーンを担当編集が厳選してお届けします。

今回は1巻収録の4話「社会のルール」5話「ターニングポイント」をピックアップ!龍山高校にやってきた弁護士・桜木が、初めて全校生徒の前でスピーチをするシーンです。

(つづく)

「負けるって言ったのはだまされるって意味だ!」
「お前らこのままだと一生だまされ続けるぞ!」
この桜木の言葉は、何度読み返してもハッとさせられますね。

今回取り上げた4話・5話は矢島の初登場シーン。
最初は桜木に反発している彼も、桜木の下で水野とともに東大合格を目指すことになります。

水野、矢島が「自分を変えたい」と決意する、物語の原点となるシーンでした。

☆この話の続きは『ドラゴン桜』1巻で!
http://amzn.asia/1PdI68O

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3.『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術』(三田紀房)
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ベストセラー『ドラゴン桜』をはじめ、ヒットを飛ばし続けるマンガ家・三田紀房。彼の活躍を支えるのは、長いキャリアを経て築き上げた“成功の方程式”だった!

「徹夜はしない。でも締め切りは守る」「企画は考えて出すものではない」「ベタを貫け」など、
あなたの仕事を抜本的に進化させるノウハウをまとめて紹介!
三田本人によるビジネス書の内容を、全5回に渡って連載します!

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<第1回>
仕組みを作れば徹夜はなくせる
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机の上にどっさりお菓子を置いていた

世間一般でイメージされている通り、アシスタントと一緒に徹夜するマンガ家は多い。編集者も心得ていて、深夜や明け方に原稿を取りに来る。そもそも出版をはじめメディアに関わる人間には夜型が多い。デザイナー、編集者、カメラマン、そのほか多くの業界人は昼ごろから活動し、夜中まで働く。しかし、私はある時期を境に、このような慣習からすっぱり足を洗った。

私は常時5人のシスタントを雇っている。彼らは毎朝9時半に仕事場に来て1日分の仕事を済ませ、18時半には帰っていく。昼休みは特にもうけず、めいめいが自分の判断で自由に取る。金、土、日は休みで週休3日制。木曜が週の最終出社日で、この日だけは週刊誌1本分の原稿が仕上がるまで作業をする。だから多少帰りが遅くなるが、せいぜい終電までだ。アシスタントが休む週末に、私はじっくりネーム(マンガのストーリーをコマ割りに落とし込んだ鉛筆による下書き)を考える。もう15年近く、このペースで制作を続けている。

どうやら私の職場は、徹夜が前提の“一般的な”マンガ家の職場より働きやすいらしい。ふつう、マンガ家のアシスタントはその重労働から短期間で入れ替わっていくが、うちは長年続けるベテランが多い。体調を崩す子も少なく、安定的に働いてくれている。心身ともに余裕があるので、デジタルの新しい技術、描き方を導入しようという話をしても面倒くさがらず、積極的に挑戦してくれる。そりゃそうだろう。マンガ家だってアシスタントだって、特別な人間じゃない。徹夜をすれば疲れるし、集中力も落ちる。規則正しくメリハリある働き方のほうが力を発揮できるに決まっている。

私だって、最初からこのことに気付いたわけではない。マンガ家になりたてのころは、先輩からアシスタントの給料やシステムなど、業界の慣習を教えてもらって参考にしていた。そのときに「アシスタントのお菓子は切らしちゃダメだよ。ただでさえ徹夜して疲れているのに、お菓子がないと不満が出るから」と言われて、そんなものかと思って山のようにお菓子を買っておいた。机の上におせんべいやチョコレートを積み上げて、これでアシスタントが機嫌よく働いてくれると思っていたのだ。

1週間、徹夜なしの働き方を提案

遅い時間に仕事を始めて、お菓子をつまんだりしながらダラダラと夜中まで続ける。そんな生活を続けていると、アシスタントの子たちが太り出して、見るからに不健康そうになっていく。しかも徹夜するからいつも睡眠不足。当時はせっかく仕事を覚えても、「つらい」と言ってやめていくアシスタントが多くて、また次の子にいちから教えなくてはならない。本当にもったいないことをしていた。

“業界の慣習通り”の働き方を続けながら、これでいいのだろうかという疑問を持つようになった。どう見ても不健康だし、自分にとってもアシスタントにとっても、いい働き方とは思えない。そこで7~8年間経ったあるとき、「来週、実験的に1週間徹夜しないルールを作ってみないか。朝早く来て、集中して作業して終わるかどうか、やってみよう」と言った。アシスタントのみんながすんなり賛成してくれたので、やってみたら案外うまくいった。作業がはかどり、夕方帰っても十分仕事が間に合うことが証明できたのである。

1週間試した結果、アシスタントのみんなも「このほうがいい」と納得してくれたので、それ以来、9時半出社を原則とした。規則正しい生活になったおかげでアシスタントが病欠しなくなり、辞めないで長く続ける子が増えた。そうすると技術が蓄積されていって、手が早くなる。結果、さらに仕事を効率化して早く作業できるようになったり、新しい技術を覚えて自分の仕事に生かすことができたり、副次的な効果が大きいと気が付いた。この「働き方改革」は、私にとってもアシスタントにとっても良いこと尽くめだった。机の上に、お菓子はもう積んでない。食べたい人は自分で買って食べている(笑)。

「マンガ家は精神的にも体力的にもきつい仕事」という先入観があって、だからお菓子を与えてケアするとか、耐え抜いた人間しか成功しないとか、妙な方向に考えがいってしまう。そうではなく、健康的な生活環境を整えてあげれば、自然と集中して仕事するようになる。そもそもマンガ家というのは、毎日徹夜しないと終わらないほどの作業量があるわけではない。ほとんどの人が惰性でもって、だらだらと仕事をしているだけなんだ。仕組みさえ整えれば公務員のように9時~17時で働くスタイルが確立できると、実際にやってみてわかった。

一般の仕事に置き換えても、同じことがいえると思う。放っておくと、「みんなが仕事をしているから」と言ってダラダラ遅くまで残って仕事をしがちだ。会社にとっては残業代がかさむし、社員にとっては他の勉強や技術習得、休養に費やせたかもしれない時間をムダに使って体が疲れる。まったくいいことがないのに、日本の会社では残業が横行している。これは上司が仕組みを作らない限り、改善しない問題だと思う。「はじめに」でも述べた通り、「個人の頑張り」に成果をゆだねている限り、パフォーマンスは上がらない。組織のパフォーマンスを上げたいなら、やはり決まりを作って社員の行動を変える「仕組み化」が欠かせないのである。

徹夜しないマンガ家は珍しいと言われるけど、変わったことをしているつもりはない。しごくまっとうな、合理的なことをしているだけだ。

<ポイント>
・夜型は業界の単なる「慣習」だ
・仕組みを作れば残業は減る
・徹夜ゼロで社員がやめなくなり、副次的なメリットが多い

☆本書の続きはKindleでもお楽しみいただけます!
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4.担当編集コラム
「『ドラゴン桜2』で過去の自分を救いたい」
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『ドラゴン桜』は2003年から2007年にかけて週刊「モーニング」にて連載された、“東大合格請負漫画”です。
弁護士・桜木や数学教師の柳をはじめとするユニークな教師陣による、厳しくも楽しい、戦略的な勉強法。受験という一大イベントを通して成長していく水野や矢島の姿を見て、「自分もこんな風に勉強と向き合っていれば……」と、彼らをうらやましく感じた方もいるのではないでしょうか。
実は私も、水野や矢島をうらやましく思ってしまう一人です。ここで少し、私の受験生の頃についてお話しようと思います。

今から10年前の2007年。私は高知県の田舎の学校に通う、ぼんやりとした高校3年生でした。
学校の周りに予備校はなく、受験勉強は高校の授業と自習がメイン。なんとなく模試を受け、明確な将来の夢もないまま、「関東に出たい」という漠然とした想いだけを糧に、中途半端な勉強をする毎日。3年の夏までは所属していた吹奏楽部の練習一筋で、まったく受験勉強はしていません。引退後はがんばるぞ、と思っていたものの、気持ちの切り替えが上手くいかず、結局秋以降もだらだらと過ごすことに。
そんな適当な過ごし方をして、自分の現状の分析もうまく行わないまま、受験へ。有名な大学を何校か受験するものの、結果はすべて不合格。最終的に、センター試験で運良く点数の高かった英語と国語の成績を活用して、埼玉県にある獨協大学外国語学部へ進学しました。

当時は上京したいという想いが強かったため、大学の偏差値に関わらず、合格した!という結果に満足していた私。しかし時間が経つにつれて、徐々に後悔が募るようになりました。
受験勉強を“やり抜いた” “やりきった”という自己肯定感がないことの、情けなさ。自分自身と向き合うことから逃げてしまったという、後ろめたさと劣等感。Facebookの友人のプロフィール欄に有名大学の名前が表示されているのを見るたび、胸が痛みます。なぜなら「私は自分の人生をかけた一大イベントに、本気で向き合えなかった人間だ」という事実を突きつけられているような気がしてしまうからです。
だから『ドラゴン桜』という作品は私には眩しすぎて、大学入学後もしばらく読めない時期が続いていました。

2012年4月。大学を卒業した私は広告の制作プロダクションに入社しました。
そこから5年間、プランナー兼コピーライターとして、インタラクティブ広告の企画に関わります。

そして28歳になった今年。縁あって、株式会社コルクに入社しました。
現在、新人編集者として、代表の佐渡島とともに三田紀房先生の担当を務めています。

今回、初めての担当作品として『ドラゴン桜2』を立ち上げることになり、驚きました。
まさか、ずっと後ろめたさを感じていた「受験」というテーマに、10年経って再び向き合えるチャンスが巡って来るとは、思ってもみなかったからです。
『ドラゴン桜2』の作品づくりの打ち合わせは今年の夏ごろから始まり、現時点ですでに数話分のネームができあがっています。前作『ドラゴン桜』は偏差値36の生徒が東大合格を目指して受験に挑戦する物語でした。

これから始まる『ドラゴン桜2』は、偏差値50のごく普通の高校生が東大合格を目指すストーリーとなります。
偏差値50の、ぼんやりとした高校生。
そのキャラクター像に、どうしても私は過去の自分の姿を重ね合わせてしまいます。

『ドラゴン桜2』の作品づくりと真剣に向き合い、作品を通して今の時代にあった「学び方」を世の中に発信すること。
作品をヒットさせ、勉強で困っている高校生を救うこと。
これは私の、受験に対するリベンジでもあります。
『ドラゴン桜2』をヒットさせることが、過去の自分を救うことにつながり、
今の私を肯定してくれるものになるのではないかと思うのです。

作品づくりも、メルマガ配信も、私にとっては初めての取り組みです。
このメルマガについても、試行錯誤しながら書いていきます。
新人編集者である私が、『ドラゴン桜2』やメルマガとともに少しずつ成長していく様を、 温かく見守っていただけると幸いです。

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5.あとがき
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『ドラゴン桜+』創刊前号外、第1号をお送りしました。

次回の配信では、漫画『ドラゴン桜』のピックアップや『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術』の他に、
作者・三田紀房のコメント、作品づくりに協力してくれている現役東大生チームの紹介などをお届けしたいと思います。

また、メルマガの配信開始を記念して、作者への質問を募集します!
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☆作者・三田紀房への質問募集!
メールの件名を 「メルマガ質問コーナー」 とし、
info+mita@corkagency.com 宛てに、お名前と質問内容をお送りください。
※すべての質問にお答えできるとは限りませんので、あらかじめご了承ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
創刊前号外・第2号の配信は、12/14(木)予定です!どうぞお楽しみに!

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ドラゴン桜2編集チーム
担当編集 まほぴ

▼三田紀房公式サイト
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