目的によって手段は変わる(『インベスターZ』第24話)
三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)
今週の『インベスターZ』第24話では、保有していたセブン&アイの株を全て売却することを決断した財前が、なぜそのような判断に至ったかが描かれます。財前がたどり着いた「投資の極意」とは何なのか?
森永氏による解説コラムでも、今回の財前の決断を題材に、投資をするにあたり、一人一人が持つべき大切な考えが紹介されています。
ぜひ、今週も最後まで読んで、一緒にお金の偏差値を上げていきましょう。
『インベスターZ』第24話:「イチ・ニ・サン・シ!」
(つづく)
第24話コラム:「目的によって手段は変わる」
前回は賛同できる点と違和感がある点について書きましたが、今回の第24話は同感だけでした。とても示唆に富んだ内容だったのではないでしょうか。
財前はセブンアンドアイの株を売ることにしましたが、それは同社がダメな会社だからではありません。優良な銘柄であり、5年、10年と長期保有するという観点では非常に楽しみな銘柄であると彼も評しています。
しかし、投資部には年間8%という明確なリターンの目標があるため、そのような悠長な投資スタイルは取れないのです。
この考え方、すごく重要です。でも、実際に理解して行動に反映させられている人は意外と少ない印象を持っています。
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