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学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ 2018年7月16日(月) 【Vol.027 取材記事・コラム版】

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学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ
2018年7月16日(月)
【Vol.027 取材記事・コラム版】

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それでは、「学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ」
今週もどうぞお楽しみください。

◇目次◇

1.今週の一言

2.【連載】
「はみ出し者の18歳」Vol.2
予防医学研究者・石川善樹

3.【連載】
角田陽一郎の
最速で身につく勉強法

4.【連載】
現役東大生塾長・綱島将人の
大学受験は戦略が全て!

5.【コラム】
現役東大生オススメ!
東大グルメ ~ 本郷キャンパス編 ~

6.【時事ネタ】
三田紀房はこう読む!
ニュースピックアップ

7.【コラム】
担当編集まほぴのドラゴン桜裏話

8.【あとがき】

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1.今週の一言
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パイオニアよりも2番手を狙え!
(三田紀房『個性を捨てろ! 型にはまれ!』より)

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成功を夢みる人たちは、概してロマンチストであることが多い。
尊敬する人といえば、織田信長や坂本龍馬のような異端児的な英雄ばかりで、間違っても家康の名前などは出てこない。
そして自分も彼らのように異端児であろうとしたり、ほかと違ったことをやろうとしたりして、ジタバタするのだ。
僕の考えからすれば、これはまったくナンセンスである。
たしかに、こうした異端児や先駆者たちを抜きにして歴史を語ることはできない。彼らの活躍があったからこそ、世の中は大きく前進していった。その功績を否定するつもりなんかまったくない。
しかし、信長にしても龍馬にしても、結局は志半ばにして夢破れた悲劇の主人公だ。
読み物としては面白いかもしれないけど、成功への最短距離を探るための人物を探すのなら、圧倒的に家康的思考であるべきなのだ。
つまり、わざわざ信長や龍馬のような時代の先駆者になろうとせず、2番手3番手を狙うのである。

先駆者になると、さまざまな困難がつきまとう。
前例もないし、進むべき道もわからない。たとえるなら、密林の中でナイフ片手に道を切り開きながら進むようなものだ。もちろん、失敗や挫折、回り道もたくさん待っているはずだ。
ところが、2番手3番手にはそのような心配はまったくない。すでに先駆者がつくってくれた道を、安心して進めばいいのである。
正直な話、先駆者として成功をおさめることができるのは、ごく一部の天才たちに限られている。
そして、少なくとも僕は天才ではない。また、これは失礼な話かもしれないけれど、きっとあなたもそうだろう。僕もあなたも「普通」なのだ。
しかし、悲観することはない。僕たちの目の前には、天才的な先駆者たちが残してくれた『型』がある。これを使えば、普通の人間でもどうにか形だけはゴールすることができるのである。
パイオニアをめざすのはやめよう。2番手3番手をめざし、先駆者の残した『型』を見つけることも、ひとつの立派な才能なのだ。

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2.【連載】
「はみ出し者の18歳」Vol.2
予防医学研究者・石川善樹
<第1話>

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ルールに従うだけの生き方をやめ、広い世界に飛び出して成功した「はみ出し者」たち。彼ら・彼女らにも、18歳という時代があった。「はみ出し者の18歳」は、もがきながらも自分の足で歩く「はみ出し者」の青春時代に迫る連載。今回は、予防医学研究者として注目を集める石川善樹さんに、自身の東大受験話や、生きる上で必要な「人生のビジョン」について聞いた。

ライター・室谷明津子

■プロフィール
石川善樹(いしかわ・よしき)
予防医学研究者、博士(医学)

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。(株)Campus for H共同創業者。
「人がよりよく生きるとは何か(Well-being)」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。
専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。
https://twitter.com/ishikun3

■1話/18歳の僕のヒーローは、ヘッセと哲郎だった。

自分は一体何者で、どこに向かっていけばいいのか。18歳って、そんな悩みを抱く時期だと思います。高校卒業後の進路選択を迫られて、「これが自分の一生を決める」とプレッシャーを感じる人もいるんじゃないでしょうか。でもその時点では「自分」がよくわからないから、どうすべきかの確信が持てない。それで余計に、モヤモヤする。

周りのことがやたら気になるのも、この時期の特徴ですよね。友達がどんな進路を選ぼうとしているのか。親をはじめ身近な大人たちはどんな人生を送ってきたのか。そういうことを気にして影響されるのも、やはりまだ「自分」が固まっていないからでしょう。『ドラゴン桜』のようなフィクションからも、影響を受けやすい。登場人物と自分を重ね合わせて「こんな風になれるかなあ」と思い描いたり……。

僕も18歳のころは、「どう生きるか」に関心がありました。そのことで、当時強く影響を受けた本が2冊あります。

1冊目は、ヘルマン・ヘッセの『郷愁』。ドイツを代表する作家であり、詩人のヘッセが若い頃に書いた出世作で、これがとてもいいんです。主人公のペーター・カーメンチントは、狭い田舎の村から都会に出て、さまざまな経験をする。親友との出会い、恋の失敗、都会への幻滅など、基本的には青春小説なのですが、「いろいろあって最後は田舎に戻りました」というラストが、心にしみる。

おとぎ話の多くが、成功で幕を閉じます。シンデレラが王子様と出会って、めでたしめでたし。でもその後はどうなったの? って、僕は何となく腑に落ちないわけです。階段を1段ずつ上って、どこかに到達して終わるのが人生なのか。そういう人生像を、僕はうまく思い描けませんでした。

そんなモヤモヤに応えてくれたのが、ヘッセでした。ハシゴを上るのではなく、いろんな経験をして振り子のように揺れ動いて、最後に自分の原点に戻る。さまざまなプロセスを経て、結果は元どおり。そういう人生ならイメージできたし、いいなと思えました。

この小説のあとがきに、若きヘッセが「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と言ったというエピソードが出てきます。それは当時の僕が知っていたどんな大人とも違う、ユニークな人生観でした。他のエッセイで「可もなく不可もなく。そんな立派な人生を送りたい」とも言っていて、18歳の僕は深く共感したのです。

影響を受けたもう1冊の本は、元新聞記者で、評論家の森本哲郎が書いた『生き方の研究』。これは、古今東西いろんな人の生き方を著者が紹介する本です。

ファーブルや与謝蕪村、カント、アインシュタイン、井原西鶴など、あらゆる時代・ジャンルの人物がどう生きて、死んでいったか。まさに人生のサンプル集です。続編と合わせて2冊出ているのですが、最後には有名人ですらなく、「何でもない父親」まで登場します。イタリア映画『自転車泥棒』に出てくる、アントニオという失業者。この章がまたいいんです。

この章の冒頭で、「かぎりある命のひまや秋のくれ」という与謝蕪村の一句が紹介されます。日々の雑事に追われてやりたいこともできない。そんな中でふと時間ができた秋の暮れに、しみじみと人生を振り返る。生きるって、ただそれだけのことじゃないか――。こういうさり気ない人生観に、ぐっときました。

この本は、それぞれの人生にいろんな光の当て方をしています。その多様さが、18歳の僕を息苦しさから解放してくれたんだと思います。

高校生のころ、この2冊を何回読んだかわかりません。学校帰りのファーストフード店で、1人本を開いては心を打たれて「はあ〜」ってなってました(笑)。当時の僕にとっては、ヘッセと哲郎がヒーロー。2人から、人生とは何かを教えてもらったのです。

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3.【連載】
角田陽一郎の
最速で身につく勉強法
<第8回>

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東京大学文学部を卒業後、長年TBSテレビで「さんまのスーパーからくりTV」や「中居正広の金スマ」等のバラエティ番組を作ってこられた、バラエティプロデューサーの角田陽一郎さん。
角田さんは、日常で見聞きする情報をあらゆるヒト・モノ・コトと関連付け、構造化する『見立て力』が必要だと述べます。

机の上での勉強だけが、学びではない。
これからを生き抜くために必要な『見立て力』について、バラエティプロデューサーという視点からお話しいただきます!

■プロフィール
角田陽一郎(かくた・よういちろう) 

1970年、千葉県生まれ。 東京大学文学部西洋史学科卒業。
1994年、TBSテレビ入社。 「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「オトナの!」 などの番組を担当した名ディレクターとして高い評価を受ける。また、テレビ制作だけでなく、映画監督やネット動画配信会社goomoの設立など新しいメディアビジネスをプロデュース。現在では、TBSテレビを退社し、独立。

■人生の見立て力(3)【淀対江戸】

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