『フィスト・ダンス』 第132回 暁星、泉南の強さの秘訣(ひけつ)


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<本文>

<侵さず、侵されず>

「翔、タイマンでやれば、おまえに勝てる奴はいねえだろう。おまえの天下だ」

目の前の純一が、うまそうに紫煙を吐いた。本堂と会って一週間ほどした頃、家に西から電話があり、マーボとトミーを連れて、西の家に来ていた。
純一も稼業の道に進み、学生時代のリーゼントからオールバックになっていた。

「やったね、翔太君。まだ学中の3年なのにさ。カッコいいよ」

純一の隣のソファに、すっかり社会人となった派手なフルメイクの京子がいた。
メイクが濃くなり、夜の商売、椿町の女だと一目ひとめでわかる姿だ。美人度も上がっている。

「いやあ、まだまだ。3番手らしい有徳ゆうとくが残ってるし、俺のことを知らない奴だっているでしょうし」

翔太は調子に乗らない。

「菊、その有徳だけどよ、そんなにつええ奴はいねえみてえだぜ、今年は。徳栄とくえい尚学院しょうがくいん光和こうわ東商とんしょうがダンゴだ。もっとも兄貴と本堂さんが抜けたうちと泉南も、抜けてる奴はいねえけど」

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