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買い物のときの座右の銘

ダイアナ・ヴリーランドという人を知っていますか?
アメリカの雑誌編集者で、『ハーパース・バザー』からライバル誌『ヴォーグ』に移り、編集長退任後はメトロポリタン美術館衣装部門のコンサルタントとして活躍した人物。
彼女はその高い美意識によって、ファッションをアートの域に押し上げることに貢献しました。
彼女の名言で、私が買い物をするときに思い出すものがあるのでご紹介します。

たとえばあなたが室内履きをほしいと思ったら、お店で売っているものから好きなものを選んではいけません。
まず、どのような室内履きが欲しいのかを具体的にイメージするのです。
想像どおりのものが見つかるまでは裸足で過ごしなさい。
—ダイアナ・ヴリーランド

美しい雑誌のページを創りあげるためには、人にも自分にもどのような妥協も許さなかった完璧主義者のヴリーランドらしい考え方です。
ちょっと気に入ったからととりあえず間に合わせで済ましている人は、身の回りのものが間に合わせのものばかりになっていってしまいます。
その結果、気に入らないものがどんどん増えてしまい、断捨離を繰り返すことになるのかもしれませんね。

ちなみに、この名言を心に刻んで買い物に出かけると、目的が明確なのでとても楽です。
例えば私はこの冬、ショートブーツを購入しました。
ショートブーツを探すと決めてから、自分のイメージするショートブーツの条件を事前に全て書き出してみたのです。
・ヒールの高さは4.5cm
・ヒールの太さが太め
・ファスナーの位置は後ろ
・ファスナーの色はゴールド
・色は白


2023年、購入のショートブーツ

「後ろファスナー」という条件に合うものがなく数年探しており、諦めて持っていたブーツを修理に出したのですが…
(長年使いすぎて、中敷きが劣化してボロボロになってしまいました。)
2023年、ついに条件にぴったりのものを発見!
数年かかる可能性もありますが、本当に自分が欲しいと思っていたものと巡り会えたときは、妥協しないでよかったと思いました。
(そんなに必死に探していなかったからかもしれませんが、3年は探しました。)

身の回りのもの全てにここまでこだわる必要は全然ありません。
特に緊急ですぐ必要なものだと、あんまりこだわって探す時間がないのも事実。
だからこそファッション・コスメ・ジュエリーのように、生活必需品ではないものに関してはこだわってみるのもありだと思います。
ファッションもコスメもジュエリーも、生活必需品ではないし、正直なくても良いもの。
芸術やスポーツと同じで、震災などの非常事態のときには最も優先順位が下がるものたちです。
でも、芸術やスポーツと同じく、ファッション・コスメ・ジュエリーがあるから人生が豊かになると思うんです。
だから、これらのアイテムは無難に済まさずこだわりを持って選択していきたいですね。

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