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MelancoliaStorytellingさんの歌と言葉の世界

届いた包みを開封した瞬間から、
すでに魔法は始まっていた-。

そんなフレーズが頭をふとよぎるほどに
MelancoliaStorytellingさんの新作
『魔女の帰郷』(完全版)は
素敵な世界観を醸していました。

魔女という正体を隠して
都会に暮らしている女の子が、
生まれ育った森へ帰郷するという
テーマで作られている今作。

完全版では本に合わせた
サウンドトラックCD
(しかも2枚組!)や番外編とも
言えるショートストーリー『魔女の
東京』、魔女が森で拾った
お気に入りを詰め込んだと思わせる
ドライの木の実や草花、
深い森を思わせる薫りの小瓶
などなど素敵なものがいっぱい。

それらが入れられた黒い箱には
シンプルにタイトルだけが
銀の箔押しをされており、
箱には小さな鈴が付いた
細く青い糸が掛かっていて、
触れるとちりん、と美しい音を立てます。
それはさながら本を開く前の
プロローグのよう。

前作と同じくうっとりするほど
手触りの良いトレーシングペーパーに
プリントされた美しい写真の数々は、
そえられた短いストーリーと
合わせて読んでも楽しいし、
写真だけをぼんやり眺めるも良し、
そこにただ置いてあるだけでも良し、
といった感じです。

都会での魔女の暮らしを
小さくスケッチしたような特別編
『魔女の東京』も、魅力的な写真と
小さな物語が魅力的。
以前高円寺に住んでいたことがあったので、
喫茶「七つ森」がちらり登場していたのを
見て個人的にとても嬉しく懐かしい
気持ちにもなりました。

どこかレトロで、なんとなくズレていて、
それでいてはっと人目を引くようなモデルのchihiroさんとそのファッションにも
思わず目を奪われてしまいます。
スリムで真っ赤でやわらかなロングワンピースを私も無性に着たくなってしまいました。

Melancolia Storytellingさんとは
数年前にSNSで出会って以来ずっと
フォローさせていただいていて、
これまで出された本やCDも全て
手元に揃っているのですが、
生みだされる言葉や物語や音楽が
いつも素敵で、飽きることなく
はっと心を打たれることが多々あります。

これからも、その独自のフィルターで
世界をどのように切り取り
映し出していくのか。
1ファンとして、とても楽しみに
している表現者の方の1人です。

ちなみに『魔女の帰郷』の詳細と販売についてはこちら

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