【行動随伴性】から考える!eラーニング活用を習慣にできる職場、できない職場

こんにちは、ミテモの小林翔太です。
本日から、私と眞蔵修平さんの2名で「5分で学ぶ!人材育成のキーワード選集」をお届けいたします。
初回のキーワードは【行動随伴性】!

「なかなかやらない人」が「やる人」になるためには、どんな仕掛けが必要なのかを考えていきます。
人材育成に携わる人ならば知っておきたいキーワードを、漫画とともに解説します。ぜひご活用ください!

やらない人が「やる人」になる秘密とは 

タバコをやめられる人と、やめられない人。
ジョギングを習慣化して続けることができる人と、できない人。
何によって、このような行動の違いが生じるのでしょうか?

その答えは「行動とともに起こる環境の変化」です。
私たちは日々、行動の後に起こる何らかの変化によって、次に同じ行動をとるかどうかを決めています。

例えば、以下のような場面を考えてみましょう。
「書類を丁寧に管理していたら、あるとき上司に褒められた」としたら、あなたはきっと、さらに丁寧な書類管理を続けていこう、と思うでしょう。
同じように「ジョギングをしたら、汗をかいてすっきりした」という経験をすると、またジョギングをしたくなりますよね。

このように「〇〇をしたら〇〇になった」といった、「ある行動の後に起こるという変化」が、私たちの行動の頻度に影響を与えているのです。

これを理論化したものを【行動随伴性】と呼びます。
上記の例でいう、「上司に褒められたこと」や「汗をかいてすっきりしたこと」に相当する、行動の頻度を増やす「うれしいこと」を「好子(コウシ)」といいます。逆に、行動の頻度を減らすような「嫌なこと」を「嫌子(ケンシ)」といいます。

つまり、行動の頻度を増やすためには、好子を増やして嫌子を減らせば良い、というわけです。 では、eラーニング学習が定着しない理由を、この「行動随伴性」の観点から考えてみましょう。

例えば、ヘッドホンをしてeラーニングを見ていると、同僚の目が気になり、次から何となく見るのをやめてしまうというのは、受講者にとって「同僚の目が気になること」が嫌子となってしまっている状態です。

では実際に「eラーニングを視聴する」という行動の頻度を向上させる、具体的な方法を考えてみましょう。

自発的なeラン学習を促す、職場全体での具体的な取り組みのポイント 

「同僚の目が気になる」というような阻害要因をなくして、eラーニングでの自主学習を習慣化するためには、どうすればいいのでしょうか?私が考えるポイントは2つです。今回はeラーニングを例として考えていますが、何か習慣にしたいことがある人には、なんにでも応用が効く考えです。

好子を増やす:「学んだことが役に立った!」と実感できる機会をつくる
「丁寧な仕事ぶりが上司に褒められた」というように、「eラーニングで〇〇を学んだら、仕事が少しスムーズにできるようになった」という「うれしい変化」を、受講者自身が成功体験として実感できなければ、eラーニングでの学習はなかなか定着しません。したがって、まずは「eラーニングでの学習が役に立つ」ということを実感してもらう機会を作る必要があります。

例えば、プレゼンテーションスキルを学ぶeラーニングを見た後に、実際にプレゼンテーションをする機会を作ったり、来客応対のマナーを学ぶeラーニングを見た後に、実際に来客対応する機会を作ったりします。そうすることで、自分の成長を実感してもらうのです。 

さらに、eラーニングを視聴している人には「頑張ってるね」とポジティブな声かけをするなどして、受講者を評価し、鼓舞することもあわせて行うとよいでしょう。

嫌子を減らす:eラーニングでの学習を、職場全体での「当たり前」にする
受講者が「ヘッドホンをつけてeラーニングを見ていると、さぼっているように思われそうだ」という居心地の悪さを感じずにすむよう、職場から「ヘッドホンをつけている=遊んでいる」という先入観を払拭していく必要があります。そのために、まず全従業員に向けてeラーニングの受講を促し、期限までに見るよう通達します。さらに受講期限前にはリマインドし、期限後にも、まだeラーニングを見ていない受講者に声をかけます。

このように、全社的な取り組みとしてeラーニング活用を手厚く奨励することで、eラーニングを見ることが「当たり前」のよいことである、と感じられる職場環境を作っていきます。eラーニング受講の奨励期間に、「コンプライアンス強化月間」や「ハラスメント防止月間」など、名前を付けて実施するのも効果的です。たった1度の実施で環境を変えることはなかなか難しいですが、何度も繰り返していくるうちに、文化として定着していきます。

いかがでしょうか?
繰り返しになりますが、今回は「eラーニングを職場に定着させる」というテーマで解説しましたが、【行動随伴性】は物事を習慣にするためには非常に重要な考え方です。ぜひお試しください!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます!

ミテモの主張

ミテモのメンバーが自分が学んだこと、感じたことを通じて「僕・私はこう思う」を発信するコーナーです。こちらの記事はミテモが発行するメルマガでも配信いたします。メルマガ登録はこちらから→ https://mtc.mitemo.co.jp/mail-magazine-entry
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。