少年漫画読むの何年ぶり？？？？？？？というレベルで少年漫画に疎かったのだが、山下さんがヒロアカに出演するということで、ヒロアカを読破することにした。原作30巻かアニメ103話かって考えたら原作の方が絶対早く制覇できるだろうなと思いツタヤで原作を借りられるだけ借りた。27巻まで。少年漫画読んだの大学時代のジョジョ以来だな……。

山下さんが平成ライダーオタクのお手本みたいな感想をしていたのにも興味を惹かれたところはある。平成1期通ってるオタクはこの手の命題大好き。

長寿作品を履修するとき、その日のコンディションに関わらず1日何話ずつと決めて見ることにしている。アニメの場合は3話。先日シリーズ完走したプリパラも基本1日3話ずつと決めて視聴していた。なので漫画も1日3巻ずつ読めば9日で27巻読める計算でのぞんだ。なのに3日で30巻まで読んでいた。28巻以降は電子書籍で買った。

やっぱりこれだけ有名な作品になるとめちゃくちゃ面白いんだな！！！少年漫画読むのもう(年齢的に)しんどくて……と思ったけど1度ハマってしまえば夢中で読めてしまったので、自分で限界を決めるのはよくない。

以下最新刊までのネタバレをする。

読む前のイメージとしては、学校はサクッと卒業して敵組織との戦いがメインかと思っていたのだが、学園もの半分、ヒーローもの半分といった感じだった。思ったより学生やってた。

特に好きなのはやっぱりオールマイトvsオールフォーワン戦。オールマイト最後の戦いといってもいいエピソードで、これを10巻とかに持ってきていいんか！？最終回じゃん！？って思うくらい盛り上がり方がすごかった。これ以降も治崎の話とか面白いエピソードは続くんだけど、やっぱこれが盛り上がりとしてはピークかなあ……と思っていたら、今やっている全面戦争編(で合ってる？)がこれに並ぶくらいの盛り上がりでめちゃくちゃ面白い。あまりにも盛り上がりすごいし、集大成の雰囲気もすごいので、完結が近い感じもすごくする。

ザっと読んだ感じ、悪にも悪の美学があって正義の反対はもう1つの正義だというよりは、ひたすらヒーローをカッコ良く描くことに全振りしている印象。てか正直ヴィランがパッとしないからそういう風に見えちゃう。あんまりカッコいい印象に残る悪役がいないよねこの作品。ラスボスっぽい死柄木も、デクとの対比で成長型キャラにしてるのかなって思ったけど、成長の過程が描かれるでもなく、小物スタートだったのに知らんうちに異能解放軍従えてAFOの力も手にいれちゃったみたいな感じだし……。

トガちゃんは可愛いし、ジェントルとラブラバはキャラがわかりやすいし憎めない悪役でめっちゃ好きなんだけど(ああいう本筋には意味のない戦いっていいよね)、正義(ヒーロー)を揺るがす悪という意味での面白さではないからなあ……。ヒーローサイドを揺さぶるような話題は出てくるんだけど(ヒーローが商業っぽくなってる感じとか、結局ヒーローも敵も暴力行為してるのは同じとか)、いかんせんそれを主張するヴィランにカッコ良さや華を感じないので、命題としてあまり機能していない気がする。

そういう意味でヴィラン側にあまり面白みは感じないのだけど、それでも単純明快にヒーローのカッコよさで読ませる感じはすごいなあと思った。前半批判っぽくなったけど、ヒロアカめっちゃ面白いんだよな。デク、かっちゃん、ショートのメインキャラ勢はもちろん、切島くんもすごく好きだし、ルミオのゴリゴリの努力型でありながらメンタルが圧倒的光属性な感じも新鮮で好き。

やっぱりこういう作品を読む上で主人公を好きになれるかってデカいんだけど、デクが好きになれる主人公なのもよかったな。人を救いたいという気持ち(執着)が強すぎたり、オールマイトへの憧れゆえに、自分の体を壊すことも全く厭わない、自分が勘定に入っていない感じ、まあこういう危うさを孕んだヒーロー像好きだよね……。衛宮士郎とか火野映司の闇っぽさを薄めたらこうなりましたって感じがする。

そして山下さん演じる外典だけど、30巻まで読んだ感じ出番が多いわけではないので言及しにくいところがある。素顔めっちゃ可愛い。あとショートと被る氷属性の異能持ちなのは気になるけど、ショートは家族内の因縁が大渋滞すぎるからなあ……。あとはデストロへの思い入れがすごく強そうなので、そこが拾われるかどうか。ただ異能解放軍編での荼毘とのバトルは炎vs氷というわかりやすさなので、アニメ映えしそうで楽しみ。