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生成AIの業務利用について思うこと

先日、教育の現場における生成AIとの付き合い方について書きました。
今回は仕事目線で書きたいと思います。辛辣に行きます。

1.なんでもかんでもAI頼みするな

元の記事でも書いてますけどね。

OpenAIは2024年2月13日、ChatGPTに会話を覚えさせる機能のテストをアナウンスしています。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2402/14/news072.html

Twitterで話題になっていたので覚えているのですが、リアクションの中に
「改行文字の除去だけお願いしてる会話とかは覚えなくていい」みたいなことをつぶやいている人がいました。

そのツイートを読んで私が最初に思ったのは、
「そんなどうでもいいことChatGPTに頼むなんて、ChatGPTが出てくる前はどうしていたんだ??」です。

いやだって改行文字の除去て……別にテキストエディタで\r\nだか\nだかを一括置換したらいいだけじゃないですか……わざわざプロンプト作る方がめんどくせえ……Windows標準のエディタだとできない??……じゃあbat組めよ……

https://note.com/mito_droste/n/n6e4360803793

別に、ChatGPTじゃなくたってできるじゃん、というようなことをChatGPTに頼むような人は正直どうかと思いますよ、危機感持った方がいい()

なんでもかんでもChatGPTでやらんでも、ExcelVBA使ってうまいことデータの加工したりとかpowershell書いて自動化したりとかできるじゃないですか。そういう工夫今までしてこなかったんか??って思ってしまいます。
以下はQiitaで書いた業務効率化の例です。

生成AIは使ってません、なにせ記事にしたのは最近ですが実際にpowershell書いたのは2年前です。
生成AI出てくる前から業務効率化に取り組んでる人と、生成AI使わないと業務の効率化ができない人との差は目には見えていないかもしれませんが、かなり違うと思います。

改行コードの除去レベルなら、サクラエディタ使ってる場合はコードなんて自力で書かなくても効率化できそうです。

2.「ChatGPTダウンしてると仕事にならない」

仕事にならないレベルで依存するな、と。
っつーか仕事にならないレベルで依存していたとして、復旧するまでは別の作業やって時間つぶす、みたいな機転をきかせろよと。
外部のサービスである以上はアクセス集中によってダウンしたり業績不振を理由にサービス終了したりも可能性がゼロとは言えないわけですので、仕事できなくなっちゃうくらい依存してはダメです。なくても自力でなんとかできるか、せめて代替サービスくらい見つけておいてほしいものです。
まあ、「生成AI全般全面使用禁止」とか「インターネット接続不可」みたいな環境に追い込まれた時どうすんの??とは思いますけど。

個人的には守秘義務の問題も気になります。
メールの返信書かせるってさ、それ、元のメールAIに食わせるんじゃないの??それって会社的にOKか確認してるの??って思っています。

3.「AIにやらせたのでわかりません」

じゃあなんでお前いんの??
AIに仕事依頼するだけだったら、誰でもできます。
ChatGPTに依頼して出力をそのまま提出するんだったら「そのプロンプト置いてってくれたら明日から君来なくていいよ」って言われても文句言えませんよね。
プルリクエストの指摘事項に「GitHub Copilotが書いたのでわかりません」と返すのも同様です。AIがコード書いて、コードの意味理解もしないまま提出するんだったらお前要らないじゃん。レビュー者がGitHub Copilot使う方が手間省ける。
調べものするにしたって、Bingで聞いて返ってきた返答を検証も裏取りもしないまま報告するくらいだったら、頼んできた人が自分でやるだろう、とは思いませんか??AIの仕事では足りない部分を補うのがあなたの仕事なのではないですか??

4.最後に

だいぶ辛辣に書いてしまいましたが、いかがでしょうか。
ひどく傷つけられたという方には形式だけは謝ることができますが、内心は上記の通りですので、本当に形式だけの謝罪になります。

「AIが仕事を奪う」とか言いますけどね、奪える程度の仕事しかしてないんだったらとっとと奪われちまえよ、というのが私の意見です。
AIに仕事させて浮いた分の時間で、別のできることを探すくらいまで活用しているんだったら文句はありませんが、そうでないならちょっと仕事のやり方見直した方がいいんじゃない?と思ってしまいます。個人的には。

以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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