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普通の自己紹介(漫画編4.5)

またまた予定外に大作になってしまったので分割しました。
過去分は以下に。

1.会社員時代

4の中に含めてある『性別「モナリザ」の君へ。』について、これだけで独立した投稿にできると思ったので掘り下げていきます。

この世界で人間は12歳を迎える頃、自分がなりたい性へと次第に身体が変化していき、14歳になる頃には男性か女性へと姿を変えてゆく。でも自分だけは性別がないまま、18度目の春を迎えた…。

https://www.ganganonline.com/title/12

この世界においては、人間は性別を持たず生まれてきます。
成長とともになりたい性を選び、選んだ方の性別に身体が変化していきます。
主人公はそんな世界で性別を持てないまま高校3年生になった有馬ひなせです。

第1話はそんなひなせが幼馴染の2人から告白される話になっています。
男の幼馴染である高山しおりと女の幼馴染である加賀りつ。

個人的にはしおり推しです。
親に「男の美大が何になる」と美大への進学を反対されるしおりが、
友達が誰も選んでいない男性ばかりの情報処理系学科の選択を不思議がられる自分とダブって見えたのかもしれません。

どうでもいいのですが、7巻の水着回でしおりは「胸は大きさじゃない」みたいな発言をしています。めちゃくちゃ共感したものです。
大きけりゃいいってもんじゃないだろ、誰の胸なのかが大事なんだ、ってことでしょう?
ぼくも別に何とも思ってない人の性的な事情とか興味ないです。
好きな相手の事情だからこそ気にせずにはいられないのです。

全部で10巻出ていますが、本編は8巻までで完結しています。
9巻と10巻はひなせが女性・男性になった世界線のストーリーが描かれています。

タイトルに「性別」を含んでいるくらいなので、めちゃくちゃ性別の話が出てきます。
性差の話だけではなく、友愛と性愛の境界の話や、いわゆる性的マイノリティの話など、本当に色々と考えさせられる作品です。
そしてある種の答えを8巻、9巻、10巻では描いているのだと思っています。
ここでは語りませんので是非買って読んでください。

しおり推しではあるものの、一番好きな登場人物は主人公である有馬ひなせです。

ひなせは、自分が無性別であるために、「男らしさ」も「女らしさ」も極力排した振る舞いをしています。
制服のリボンもネクタイもつけられず、スカートはなんとなく女性的な感じがするのでズボンを選ぶ。
一人称は「自分」(しおりは「俺」、りつは「私」)ですが、英語に翻訳したら全部「I」ですね……?英語版だと消えちゃう要素なんですかね?

7巻、8巻で描写される大人の無性別者による性別観に、めちゃくちゃ共感したしめちゃくちゃ救われました。引用はしないので買って読んでください。

作品とは関係ないですが、こういう解釈好き。

今度こそこれでおわり・・・
お読みいただきありがとうございました。


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