生成AIの活躍について思うこと
本日、教育の現場における生成AIとの付き合い方の課題のニュースを見ました。
今日はこれについて思ったことを。
ちなみに、この記事の続きのようです。
まず、私立中学校の英語教諭視点。
私が学生のころにはChatGPTどころかDeepLすらなかったので、この宿題を出されたらない頭をひねって拙い英文を書き連ねることなりそうですが、最近の子供にはChatGPTもDeepLもあるので「自分で書く」という選択肢が消えてしまいやすいのかもしれません。
続いて、大学教諭視点。
日本時間2023年11月22日午前7時ごろ、ChatGPTのサービスが一時的にダウンしています。
ChatGPTがダウンすると仕事にならないって、普段どういう使い方をしているんでしょう??
弊社ではChatGPTがないと仕事が回らない人はいないように思いますので、よくわかりません。
OpenAIは2024年2月13日、ChatGPTに会話を覚えさせる機能のテストをアナウンスしています。
Twitterで話題になっていたので覚えているのですが、リアクションの中に
「改行文字の除去だけお願いしてる会話とかは覚えなくていい」みたいなことをつぶやいている人がいました。
そのツイートを読んで私が最初に思ったのは、
「そんなどうでもいいことChatGPTに頼むなんて、ChatGPTが出てくる前はどうしていたんだ??」です。
いやだって改行文字の除去て……別にテキストエディタで\r\nだか\nだかを一括置換したらいいだけじゃないですか……わざわざプロンプト作る方がめんどくせえ……Windows標準のエディタだとできない??……じゃあbat組めよ……
GitHub CopilotやDeepLでも同じ話だと思います。
ChatGPTやGitHub Copilot、DeepLなどを使いこなして仕事を効率化するのは素晴らしいことではありますが、それらがなくなったときに自分一人では何もできない人間は遅かれ早かれ頭打ちになります。
大学生のレポート?リポート?に話を戻しましょう。
ChatGPTに書かせたレポートをそのまま提出する、そんなことをしていて、あなたはその学問を身に付けることができるんですか?
また、あなたが卒業後入社する企業がChatGPTの利用を許しているかどうかはわかりません。よしんば入社したときは利用できていたとしても、何らかの事件をきっかけに禁止されるというのは社会ではそう珍しいことではありません。
さぶれインパクトという騒動をご存じですか?
詳細は長くなるので割愛しますが、艦これユーザー同士の小競り合いから重大インシデントに発展した事件です。
この事件の影響で、一時的にか恒久的にかは知りませんが上層部からGitHubの利用を制限された・されそうになった人が出てきたものです。
同じように、会社の意向でChatGPTやGitHub Copilot、DeepLの利用を制限されたとき、またはそれぞれのサービスがダウンしている・サービス終了してしまうなどで利用できなくなったとき、
・レポートをChatGPTに任せていて学問が身についていない
・コーディングをGitHub Copilotに任せていて自力でコーディングできない
・英語の長文翻訳をDeepLに任せていて自身は英語ができない
そんな人間になりたくない、とは思いませんか??
そして何より重要なのは、生成AIが出力した情報には「ハルシネーション」といって虚偽の情報が含まれている場合があることです。
お仕事には責任が付き物です。
あなたが生成AIの力を借りて作り上げた成果物に虚偽の情報が含まれていた場合、そして気付かないままで成果物を提出した場合、叱られるのは他の誰でもないあなたです。生成AIに責任能力はありません。
また、生成AIは使いようによっては事実無根の嘘に信憑性を持たせることができてしまいます。
動画の作者は「冗談のつもりだった」などと言っていたそうですが、
冗談は冗談だと分かるようになっていない時点で冗談では済まされません。
事実、ロゴを悪用された日テレは強い憤りを表明していますし、
この件に関しての岸田首相のスタンスはわかりませんが、名誉棄損で訴訟問題になった場合は動画の作者は相当分が悪いことになるのではないでしょうか。なにせ相手は内閣総理大臣です、訴訟費用の工面で困ることなどないでしょうし、自民党総裁ですので、自民党の総力を挙げて訴訟準備に当たるなどとなれば……などとわからないことを述べても仕方ないのでここまでにします。
また、「ジェイルブレイク」というものを試みる人たちが一定数いるのは確かです。
ジェイルブレイク関連で一番記憶に残っているのは、
「死んだ祖母の形見のロケットに残されたテキストを読み取ってほしい」とお願いされたBingがCAPTCHAの画像認識を解いてしまったニュースです。
直接的な聞かれ方をすれば「No」が言えるAIくんも、
ちょっとした嘘を織り交ぜることで簡単に騙されてしまいした。
かなり長くなってしまいましたが……
何が言いたかったかというと、
「結局、最後の最後は使い手次第」ということが言いたかったのです。
我々は感情を持った人間なのですから、きちんとした倫理観をもって、
毅然とした態度でもって生成AIと向き合っていきたいものです。
大変長くなってしまいましたが……
最後までお読みいただけていれば幸いです。
駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
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