DevOpsDays Tokyo2023

今年はDay2にOSTが入っていたので、現地参加欲が湧いて大崎ブライトコアに行ってきた。
楽しかった!行って良かった!

DevOpsとわたし

これまでのお仕事が開発基盤を構築するチームだったこともあり、DevOpsのナレッジは敏感にキャッチするようにしている。

アプリ開発チームに所属していた時も、継続的な価値提供を実現するための仕組み作りとチーム全員で学ぶ文化作りが私の活動の中心となっていて、やはりDevOpsの考え方は欠かせないものだった。
周囲のチームが稼働率120%くらいで立ち止まることなく働く中で、私たちのチームは淡々と20%を学びや振り返りに充てていた。
学びのサイクルが回るにつれて、要件ヒアリングが上手になり、テストが上手になり、失敗してもリカバリーが早くなり、クライアントからもお気に入り認定された。
なんか良さげな事ばかり書いたけど、実際は年季の入ったレガシーなコード相手にほんの少しだけマシな開発と諦めないマインドの維持に努めていただけ、とも言える。

というわけで、DevOpsが大好きだ。
昨年はオンラインでセッションを聞くことに徹して、キーワードをNotionに書き溜める方式で参加していたが、今年は昨年よりも数倍楽しさを持ち帰った気がする。

今年のDevOpsDaysが楽しかった理由

なんか楽しかったー、だけで終わるのはもったいないので感覚が鮮明なうちに考えてみた!

現地参加は行動を変えるチカラが強まる

DevOpsDaysは、運営の方々の丁寧な準備によりオンラインでも参加者同士のコミュニケーションを楽しむ事ができる。講演やセッションも現地と変わらず観る事ができ、インプットできる知識量はあまり変わらない。

でも現地では知識のインプットにプラスされるものがある。
スピーカーの熱量、醸し出されるマインド、場を包む空気、参加者同士の直接的な接触など、目には見えないけど大事な情報が心にインプットされる。この目に見えないインプットが、Whyに繋がり掘り下げたくなり自分の行動を変えるチカラになる気がしている。

Day2のキーノートが素晴らしかった

株式会社ポリゴン・ピクチュアズの塩田周三さんによる「ノリと組織 Groove & Organizations」という講演が素晴らしくて語彙力を失うほどだった。
もともとアニメが大好きで、シドニアの騎士や空挺ドラゴンズも好きなアニメの1つだったので、制作の裏側を垣間見ることが出来たのも貴重だった。
そして、プロダクト作りにおける大事な部分が惹き込まれるようなストーリー展開でエモーショナルに語られた事が心に残った。

今まさに、次のポイントにジャンプしようとしていたので、色々な思いが駆け巡った。
わたしたちは人であり、この世界には解決したい課題がたくさんあり、どれだけ命を繰り返しても課題は尽きず、人は悩み足掻き続ける。
でも人には独自の色や限界があり、だからこそ様々なスキルや背景を持った人が集まり、1つのWhyのもとにたくさんの挑戦を繰り返し、何度も作り直していく。
日々は淡々とした努力の連続で失敗する事も多い。人と人の摩擦もある。だけどそれを積み重ねて行く。その過程を経験した人だけが見える世界があるんだろうな。
世界にはそんな集団がたくさんあるんだろうな。
みたいなことを思いながら、Soranjiの”無駄がない程に我らは尊い”の曲が脳内で流れた。

講演の中で「ノリ」というワードが使われていたが、なんとなく世間では「ノリ」=「ウェーイ感・明るく弾ける感」と受け止められる気がした。
でも、わたしたちは独自の色を持つ人なので、ノっている=ウェーイではない。静かに怒る人だっているんだから、静かにノる人もいる。
もし塩田さんの話が素晴らしくて会社に持ち帰って何かやりたい!と思っている方がいたら、静かにノる人をノリが悪い奴と判定しないであげて欲しい。

スピーカーの方々との会話

今回はボランティアスタッフとして参加させて頂き、受付からスピーカー控室までの案内を担当することが多かった。
控室への経路は一応掲示してるんだけど、受付から100歩くらいを一緒に歩いて短い会話をするのが面白くて、控室までいちいち案内した。
海外の方も多かったので英語でのコミュニケーションも刺激になった。
最近ちょうど昔の英語力を掘り起こしていたので、とっさの対応力を試されてとても良かった。結果、全然英語できない事が分かったので更に精進するのみ。

これから

現地に行って本当に良かった。ボランティアスタッフにも参加させてもらって本当に良かった。
運営の方々、現地で会話して下さった皆さまに心からの感謝と尊敬を。

そういえば、これまでと違う事がもう一つあった。
今回は、同じ会社の方々が何人もオンラインで参加していた。
稼働率120%くらいで働く方々に刺激になればとお誘いをかけてみたらオンライン参加してくれて、Day2のクロージング直後には社内視聴会が開催されることになっていた。
少しずつでも社内文化が変わっていけば良いな、その小さな一歩になっていれば良いなと思う。
そう願いながら、あと1週間で今の会社を去ることが決まっている。

5月からも新たなチームでDevOps文化を醸成して行く。
初めて経験する上手く行かないことに出会えるといいなー、どんなカオスが待っているかなー、と楽しみにしている。

来年のDevOpsDaysでは、今は思い付かないような課題を抱えて参加してるんだろうな。英語、上手くなってるといいな。