プライベートブランド商品のこれから

最近小売店でプライベートブランド商品をよく目にする。

例えばコンビニやスーパー、ドラッグストアなどでプライベートブランドがどんどんとできている。

イオンならトップバリュ、イトーヨーカドーならセブンプレミアム。西友ならみなさまのお墨付き。マツモトキヨシならmatsukiyo。スギ薬局ならSセレクト。などなど…
他にも色んなプライベートブランドが存在している。

特にドラッグストアであるマツモトキヨシのプライベートブランド化粧品に高い効果があると人気を呼び話題になっていたりもした。

その時は肌に直接つけるようなものを
プライベートブランド商品から選んでも平気なのかとびっくりした記憶がある。

私のイメージではプライベートブランド商品は価格が安いために、比較的品質が劣るものだと思っていたからだ。

すなわち安かろう悪かろうのようなイメージを持っていたのだ。

しかし、今はむしろプライベートブランドだからこその強みがあるように思うし、

昔よりもかなり人々に浸透しつつある。

強みというのはこの会社が作って売っているプライベートブランドだからこそ、信頼ができると思えることだと考えている。

これは無印良品にも通ずるものがあると思っている。

無印良品も言ってみれば無印良品セレクトの商品が売られているような感じだ。

無印良品で売られているからこそ、いい物なのだと思って買う。

同じようなものが他のお店で売られていても、無印良品は商品の質が良いと知っているから
それなら無印良品で買おうと思う。

同様にユニクロで売られているものは安心して買うことができる。これもユニクロというブランドへの信頼性が高いからだ。


マツモトキヨシのプライベートブランドが売れているのも、この原理と同じで

あのマツモトキヨシが作ったブランドだから、

安心して使えるなということがある。

今は色んなブランドの商品がある、

例えば市販のシャンプーを取り上げても

ノンシリコンだとかラウリル硫酸は入ってないだとか、オーガニックという謳い文句の商品など

種類が多すぎて、いまいちどれを買えばいいのか分からないときがある。

そんなときにマツモトキヨシのプライベートブランドのシャンプーが売られていたら、

とりあえずこれを買っておけば安心で、特にハズレはなさそうだなと私は思う。

このようにプライベートブランド商品というのは商品の種類が多くなりすぎている現代において、いろんな方面で「ちょうどいい」商品なのだ。

高すぎるのはちょっと…安すぎるのも品質が心配だな…というときに

この「ちょうどよさ」が迷う手間を省いてくれる。

あのマツモトキヨシが販売しているのだから、そこまで品質が悪いものはなさそうと思える。

他にも結構攻めた感じの、お客様の声を聞いて柔軟に商品開発をしているところがある。

それが西友だ。

西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」は消費者テストを定期的に行い支持率80%以上のものだけを商品化しているようだ。

プライベートブランドならではの手軽さから
独自のアイデアが詰まった商品がよく出てくる。
これがなかなか面白い! 

https://www.seiyu.co.jp/pb/mo/honshitsu/

ここで西友のプライベートブランドの開発について詳しいことが見れる。

ここまでのまとめとして
プライベートブランドというのはこんないい点がある。

・沢山の種類の商品が並ぶなかで、迷う手間を省ける!一種の目印のような役割。

・信頼できるブランドで安心して購入できる!

・価格が安すぎず高すぎずちょうどいい!

・商品開発にお客様の声が反映されやすい!

・それぞれ独自性がある!

・ポイントがもらえたり、積極的に割引が行われたりしてお得である!

別の視点でも考えてみよう。

プライベートブランドというのは消費者側だけでなく、お店側にも利点がある。

小売店にとってプライベートブランドは従来のようなただ商品を仕入れ、小売する方法よりも利益率が高いと言われている。

なぜかというと自社で商品開発しているために取り分が多くなるからだ。

小売店においてプライベートブランドの商品は売れば売るほど、利益が多くなる。


もちろんプライベートブランド商品にも欠点がある。

それは最先端の技術が採用された商品ではないということである。

薬でいうとジェネリック医薬品のような立場である。

比較的新しい開発費がかけられていないものが多い。

一般の商品を模倣していたり、
アレンジをプラスしたものが多い。

製造メーカーも大手ではなく、大手の子会社や中小企業で製造されていることがある。

一般的な商品は膨大な開発費と広告費をかけて開発されており
大手会社での製造が行われている。

さらに最先端の技術が含まれていることも多く、価格が高くなる場合が多い。

プライベートブランドはこれらの一般的な商品の全体をカバーできているわけではなく、
一部の商品にまでしか開発は進んでいない状態だ。

あくまでも需要の高い分野にプライベートブランド商品が作られているという状態である。

マイナーな商品にはプライベートブランド商品が開発されない。

そして商品自体にこだわりを持っている場合、プライベート商品だと物足りないと感じることがあるだろう。

そのため消費者は一般の商品とプライベートブランド商品を

うまく選択することが
大切になってくるだろう。

おわり

ここまで読んで下さりありがとうございました🙇




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