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引っ越したら鬱っぽくなった

最近引っ越した。念願だった一軒家を彼氏と一緒に買った。

買えた時はとてつもなく嬉しかった。家を買うのは熾烈な争いで、負けに負け続けて、もう一生オランダで家を買えないのではないかと思ったくらい、競争率が激しくかった。

無事家を購入できて安堵し、引っ越しの準備に忙しくなり、引っ越してからも壁塗りなどリフォームを自分たちの手でやっているので相変わらず忙しい。

とても大きい家で素敵な庭で、自分の気に入った家具に囲まれて暮らせて本当に嬉しい。ずっと昔からヨーロッパで家を買うのが夢だったから。


しかし、私は引っ越してから調子がおかしい。

理由は、この街が今まで住んでいた街と全然違うからだ。今までは古い街並み、古い建物に住んで暮らしてきた。でも今は新興住宅地で新しい建物に住んでいる。

アムステルダムから離れているのは問題ないのだが、外国人が少なくて英語が聞こえてこない。大嫌いなオランダ語しか聴こえてこない。

オランダ語の嫌いさが増している。少し前までポジティブに勉強していたが今はオランダ語を聞くことを耳が拒絶している。

オランダ語だらけの環境に来て、オランダ人に囲まれている。

私は外国人ばかりの中でその中の一人としてオランダに住んできた。それなのに今はオランダ人の中にぽつんと外国人として存在している。

疎外感と孤独に悩むようになった。英語で割と何もかもできるようになってきたのに、ここに来てオランダ語の壁に悩んでいる。

外国人が多ければ英語だけで本当に生きていける。でもオランダ人ばかりだと違う。強制的にオランダ語を話す状況になるし、嫌なのに話さないといけなくなる。


私は地元に馴染みたいなんて少しも思わない。オランダ人の真の生活なんて別に知りたくもないし、外国に外国人として気楽に暮らしていたかった。

なんでこんな状況に自分を追い込んだんだろう。家を買ったのは間違いだったのかもしれない。

唯一救われるのは彼氏は私にオランダ語を勉強することを強制したことはないし、私の代わりに色々手続きなどをすることを苦にしていない。

週2回アムステルダムにある職場まで働きに行くのがすごく楽しい。同僚とならオランダ語を話さなくて住むし、都会だからランチに美味しいものを食べられたり、買い物もできる。


家を買って幸せなはずなのにずっと頭が痛い。オランダ語が通じなくて、話さないといけないのがプレッシャーで自己肯定感が下がりまくり。

この四年間はなんだったのかな?というくらいオランダが今嫌いで仕方ないし、なんでこんなとこに住んで、家まで買ってるんだろうって思ってる。

永住権なんてどうでもいいから早くこの家を売って別の国に行きたい。オランダ語が嫌いすぎて=オランダ人のこともオランダそのものが嫌いになってきている。


こんな憂鬱な気分で頭が痛くて情緒不安定なので今日は仕事を半休にして町の中心部にきてみた。たくさん歩いて、太陽を浴びて、おいしいソフトアイスを食べて心なしか気分がマシになってきたかもしれない。


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