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日本人の悩み事は口に出せば大抵のことは解消できる


以前は私もずいぶん悩みやすい性格であったが、海外に住み始めてから幾分か改善されたように思う。

とにかく気になったことが頭から離れず、家に帰っても頭から離れず、考え過ぎて眠れない。

悲し過ぎて常にびくびくしていて精神的に疲れていた。


しかしその気になることというのは他人にとってはさほど大きい問題ではないことが多い。

気にしているのはわたしだけなのだ。


たとえば仕事のミス。自分がミスをしたと気づいて落ち込む。謝る。

ミスをチームの誰かもしくは上旬がカバーしてくれた。


しかしわたしはこの後自分がミスしたことで私はなんでアホなんだ、と自分を責め続けて、あの時ああしていればミスせずに済んだのにと反省する。

チームメンバーたちはいいよいいよとミスをカバーしてくれたが内心はこいつアホだろう、と思っているに違いない。

わたしはこんなミスばかりして、もう一年も働いているのに、全然だめだ。

こんなやつを採用したことを上司は後悔しているかもしれない。

自分がトイレに行った時、帰った後、みんなで私のミスについて話しているかもしれない。



そんなことを考えてよく眠れなくなっていた。



しかし、実際ミスのことを翌日などに苦しくなってチームメンバーに本当に申し訳ありませんでした、私のせいで、と謝ったらもうそれは解決したんだからいいじゃん。と言われた。

あんなに悩んでいたのに、チームメンバーはそんなこと何も考えていなかったのだ。

ただミスを処理した。ただそれだけ。



海外に出てなぜこの考えすぎの癖が改善されたのかというと、外国人というのは空気が読めず、言葉で伝えなくてはいけないからだ。

私の彼氏にも幾度となく、他人の気持ちはわからないから聞かないと真実は確かめられない、と言われた。

本当にそうなのだ。本人に口に出して質問すれば大抵のことはわたしが悩んでいるように大事にはなっていないのだ。



そんなことを学んだ私。

最近はネットで体験談の漫画を目にすることになった。

ヤフーニュースでもよく漫画は取り上げられているし、漫画の内容に共感する人も多いだろう。


そういう体験談の漫画を見ていて思う。

「いや、考え過ぎでしょ。口に出せばいいのに。」

本当に、いくつもの、多くの体験談の漫画を見ているが大抵は脳内で考えすぎて神経をすり減らしている人ばかりなのである。

考えて考えて悶々として、ストレスになって夜も眠れなくなって、人と会うとびくびくして、そんな体験談を漫画にして吐き出す。

あるいはTwitterでつぶやく。


いや、漫画を書く前に、Twitterでつぶやく前に本人に口に出して質問すればいいのでは?と何度思ったことか。



わたしはTwitterをやめてしばらく経つがあれは本当に悪に近いのである。

何が悪かというとたとえば不満があると大体Twitterにつぶやく。

口に出さない思いをTwitterに書くことでスッキリするし、いいねをもらうことで共感が得られたと嬉しくなる。


でも人間は現実世界で生きてますから。

不満があるなら口に出して伝えたほうがいい。

ネットの不特定多数に、陰口を言っているということなのだ。

気になるなら、もやもやするなら口に出して質問すればいいし、口に出して本人に自分が不満に思っているということを伝えたほうがいい。

そうでないと相手もあなたがもやもやしていることに気がつかないから。

不満がどんどん募ってそのうち爆発する。



たとえばパートナーとの会話でもやもやすることがあったとする。

それをTwitterに書いてはいけない。

Twitterに書いて同じような境遇の人を見つけたからといってあなたの気持ちは完全には解消しない。

だってTwitterでアドバイスをくれた人は当事者じゃないから。

何かを誤解してる場合もあるし共感しているようでそれは無責任なアドバイスなのである。

当事者じゃないから真実はわからないよね。



Twitterにつぶやかず、もやもやしていることをパートナーに伝える。

伝わらなかったら伝わるまで話す。それが話し合いだ。

そこで分かり合えたことで絆が強くなっていくしお互いのことがわかるようになる。

パートナーとはそういうふうにして信頼関係を築いていくものだと思う。




日本に住む友人とLINEで話すと、文句をいう、不満を言う人が多い。

わたしはとりあえず聞くのだが、よくそこまで不満に思うことがあるなと感心するくらいである。

そういえば女子会でも、仕事後の飲み会でも、愚痴る人が多かった。


愚痴らず相手に伝えることが大切だ。

口に出して質問する、口に出して気持ちを伝える方法を一緒に考えて、どういう風に言えばいいかなど、友人と話し合うと、「やってみる」と彼女たちは言った。

後日連絡がきて、本人と話してみたらうまくいった、すっきりしてよかった、と言われた。



口に出せば問題は解決する。

しかし伝え方がわからない、上手に伝えられない、そこなんだと思う。

そういう人はどうすればいいのかというと、伝え方が上手い人にアドバイスをもらうのがいいかなと思う。

わたしも不器用なりに実践してじょうずに口に出して伝えられるようになってきたので練習あるのみ。



もしすごく悩んでいる人がいたら、悩んでいることを本人に伝えてほしい。

その人も悪気がなかったり、あなたほど気にしてなかったりするし、あなたが知らないところでずっと悩んでいたことに悲しくなるから。

もやもやした時はすぐにいったほうがいい。



そういう人があまりに日本人に多い気がする。

国民性だと思う。

たとえば日本でTwitterをやっているか?と聞いてみたらやっている人がチラホラいるだろう。

でも海外に住んでいる私のまわりにTwitterをしている人はいない。まじでいない。


日本人に比べてヨーロッパの人は楽観的だというのもある。

(物事を深く考えていないともいえる。)



日本人は繊細なんだろう。HSPの人も多いし。ていうかほぼ全ての日本人がHSPなのではないかと思うレベル。

空気を読む文化があっても、真実は口に出さないとわからない。

悩み過ぎている人は口に出してみてほしい。

大体のことは解決すると思うから。






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