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プロローグ;仕事を買う時代がやってきた?

 私は現在、個人で経営コンサルティングを行いながら、事業承継の形で買収した3つの小規模事業会社のオーナーも兼ねています。

 このマガジン「会社員が一生モノの“実のある仕事”を創る方法」作成のきっかけは、私よりもはるかに優秀な経営コンサルティング会社OBの集まりでこの話題をした時、および、大きい立派な会社でサラリーマンをしている友人知人に話した時の反応でした。ほとんどの人が「へー、面白いね」で終わりますが、一部の人は「え?? 俺も興味ある。どうすればいいの?」といったように興味を示したことでした。

 推測するに、興味を示した人は会社を所有するということを、自分の意志で決められる仕事、やりがいのある仕事を得るというように捉えているのではないかと思います。コンサルティングという「いつまでも他人事」である事業の特性を考えると、そう捉える人もいるのかと思います。

 また良い会社の会社員については、異口同音に「会社での自分の将来が見えている」「転職しても大変だし給料が下がるだろうし、現実的ではない。でも退屈だ」「でもちょっとしたお金が余っているから、投資には関心がある」と話します。

 自分がもうあまり出世しないとわかっていても、歯車として安泰な地位を確保していればそれでいいと納得できていればいいです。そう消化できていない場合、元々優秀であるが故に、自尊心を満たす手段の1つとして、「困っている会社に資金を投入して、一緒に汗をかく」ということがあるのではないかと私は考えます。

 「何をわざわざ、大切な貯金をリスクにさらしてそんな面倒でわけのわからないことやるんだか。だって退職金も年金もあるから意味ないよ。儲かるの?」と思う方は、このコンテンツから得るものは何もありません。

 一方で、「あ、わかる。いちいちわけのわからない上司にお伺い立てたり報告したりしなくていいんだもんな。自分はまだまだやれるのかもしれない」と思った人は、それこそ限られた貯金をはたいて「お金で買えない価値がある」と思って、後継者不足など某かの事情で手放したいと考える会社を買い取って運営するということは、検討に値する選択肢だと思います。

 幸い?これから中小企業の事業承継問題は加速していきます。後継ぎがいないため、売却を選択肢として選ぶ中小企業のオーナー社長は増えてくるでしょう。それを個人で買い受けるのです。

 一言でいえば、「実感のある仕事を買う」と言われたときに、ピンとくるかどうかということです。

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